バイクローンの審査基準は公表されていませんが、一般的には以下の項目が重視されます。
- 属性の審査
- 過去の延滞履歴など金融事故の有無
- 他社の借入額
属性の審査
バイクローンの審査における属性とは、申込者の社会的・経済的背景がわかる情報のことです。申込者の返済能力を判断するために、申請書に記入した内容をもとに審査されます。
属性の審査内容は、以下の通りです。
この中で、特に重要なのが年収と勤続年数です。貸し倒れの発生を避けるため、銀行や信販会社は安定・継続した収入があるかを重視します。年収が高く、勤続年数が高い人ほど金融機関の評価は上がり、審査に通りやすくなるでしょう。
反対に、収入が低い、安定・継続した収入がない場合は、「返済能力がない」と判断され、申し込みできないこともあります。
年齢は18歳以上からが多く、学生でも安定・継続した収入があれば申し込み可能です。勤務先は、上場企業のように規模が大きい会社は倒産しにくいとみなされ、審査で有利に働く可能性があります。
2022年4月の民法改正により成人年齢が引き下げられ、18歳以上であれば親の同意なしにクレジットカードやローンの契約ができるようになりました。
しかし、バイクローンは年齢に対する基準が厳しい傾向にあります。
アルバイトとしての雇用期間や年収、他の借入やクレジットカードの利用状況によってはローンに通らない可能性があります。
申込対象を20歳以上にしている場合や保護者の同意書が必要な場合もあります。
過去の延滞履歴など金融事故の有無
バイクローンの審査では、申込者に過去の延滞履歴などの金融事故がないかを確認されます。
金融事故とは、クレジットカードやローンの長期延滞(約3ヵ月以上)、強制解約、債務整理、自己破産などのことです。これらの金融事故を起こすと、信用情報として記録されます。金融機関はローン審査で申込者の信用情報を確認するため、金融事故を起こした記録が残っていると審査に通りにくくなるでしょう。
登録される期間は情報の種類によって異なりますが、記録が消えるまでには5~10年程度かかります。なお、信用情報機関に開示請求をすれば、契約内容や支払状況などの信用情報を確認することが可能です。
他社での借入額
バイクローンの審査項目には、他社での借入額も含まれます。すでに他社の借入がある場合、バイクローンの返済に影響が出る可能性があるため、審査で重視されます。他社での借入額が多いほど、審査に通りにくくなるため注意が必要です。
バイクローンの借入上限額は、他社の借入額も含めて年収の30~40%が目安となります。例えば、年収300万円の人は90万~120万円です。