住宅ローンの借り換えをする際は、新規に住宅ローンを申し込んだときと同様、申込者の返済能力や信用情報が審査されます。
この記事では、住宅ローンの借り換えを検討している人に向けて、住宅ローンの借り換えにおける審査の実情や審査基準、審査の流れについて解説します。スムーズな借り換えのために、ぜひ参考にしてください。
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【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩
一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。
住宅ローンの借り換えをする際は、新規に住宅ローンを申し込んだときと同様、申込者の返済能力や信用情報が審査されます。
この記事では、住宅ローンの借り換えを検討している人に向けて、住宅ローンの借り換えにおける審査の実情や審査基準、審査の流れについて解説します。スムーズな借り換えのために、ぜひ参考にしてください。
住宅ローンは借入額が高いうえに返済期間が長いため、ほかのローンよりも審査は厳しいです。借り換えをする際にも、新規に住宅ローンを申し込んだときと同様、申込者の返済能力や信用情報が審査されます。
住宅ローンの借り換え審査に落ちやすくなる主な要因は、以下の通りです。
借り換えの審査では、通常の審査基準に加えて、新規借入時との状況の違いも確認されます。借り換えだからといって、審査が甘くなることはないので注意してください。
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住宅ローン借り換え時の主な審査基準は、以下の通りです。
借り換えでも新規借入時と同様に、返済能力(年収)を重点的に確認されます。
また、借り換えを申し込むまでの間に新たな借入をしていると、返済比率が高くなるため、審査に通りにくくなります。
借り換え時にほかのローンとまとめようとするのもお勧めできません。返済先が1つにまとまるのは便利ですが、借入額が増えてしまうため、かえって審査通過のハードルを上げることになります。
申込者の信用情報も重要な審査基準です。信用情報とは、クレジットカードやローンなどの取引に関する情報のことです。
信用情報を管理している機関に、「支払いを何度も延滞している」「任意整理や自己破産をしている」といったネガティブな内容が掲載されていると、借り換えの審査にはまず通らないでしょう。
ただし、信用情報の傷は一生残るわけではありません。内容にもよりますが、5~10年ほど経過すれば記録が削除されます。信用情報に傷がある人は消えるまで待つのが確実な対処法です。
信用情報機関に開示請求すれば、自分の信用情報を取り寄せることが可能です。信用情報に傷がないことが確認できれば、安心して借り換えの審査を申し込めるでしょう。
勤続年数も、住宅ローンの借り換えにおいて重要な審査項目です。勤続年数が長ければ、それだけ収入が安定していると判断されます。逆に勤続年数が短いと、収入の安定性を疑問視されるでしょう。
転職や離職の予定があるのなら、その前に借り換えを申し込み、少しでも勤続年数が長い状態で審査を受けてください。多くの金融機関では「1年以上の勤続年数」を申し込みの条件としているため、転職後に借り換えの申し込みをする際は、最低でも1年は勤めてからにするのが賢明です。
借入の際に保証人や担保を用意すれば、審査においてプラスに働く可能性があります。
住宅ローンの場合は購入した住宅がそのまま担保になるため、原則として保証人は不要です。借入した人が住宅ローンの返済ができなくなったときには、家を売却し、その代金が返済に充てられます。
ただし、ペアローンで借入した人が複数になったりしたときには、保証人が必要です。保証人の条件として、返済能力とともに借入した人との同居を挙げている金融機関が多いため、親や配偶者が選ばれる可能性が高くなります。
住宅ローンの借り換え審査の流れは、以下の通りです。
住宅ローンの借り換え審査の際に必要な書類は、以下の通りです。
これらに加えて、金融機関によってはほかの書類が必要になることもあります。
住宅ローンの借り換えは審査が厳しいこともあり、結果が出るまでに順調に進んでも1ヵ月程度かかります。
書類に不備があったり、審査基準のいずれかに問題があったりしたら、さらに審査期間が延びるでしょう。
住宅ローンの借り換えは、返済の負担を減らせる効果的な方法です。しかし、借り換えをする際にも、新規借入時と同様に厳しい審査があります。
審査基準や審査の流れについては、この記事で紹介した内容を参考にしてください。ほかに借入がある人はできるだけ返済したり、転職をした場合は勤続年数が経ってから申し込んだりするなど、審査に通るためには対策をした方がよいでしょう。
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