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住宅ローンの手数料とは?保証料との違いや相場、支払うタイミングを解説

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

住宅ローンを利用する際には、「手数料」がかかります。手数料のことを考慮しておかないと、融資を受けるときに「資金が足りなくなる」という可能性もあります。

この記事では、手数料と保証料との違いや、手数料を抑える方法について解説します。住宅ローンを検討する際の参考にしてください。

住宅ローンの手数料とは?

住宅ローンの手数料は、「融資をするために必要な手続きに対する料金」で、住宅ローンの契約時に金融機関に対して支払います。「融資事務手数料」や「事務取扱手数料」など、金融機関によって名称はさまざまです。

また、住宅ローンの手数料の設定方法としては「定額型」と「定率型」に分けられます。

ローンを組む際には、手数料の仕組みについて理解しておくことが大切です。金融機関によっては、手数料が大きく異なることもあるため注意しましょう。また、手数料の相場や計算方法も確認しておくと、返済計画がより細かく立てやすくなります。

定額型と定率型

手数料の定額型と定率型の違いは以下の通りです。

  • 定額型:借入額に関係なく手数料が固定されている
  • 定率型:借入額に手数料率を乗じた手数料が発生する

定額型の場合は、借入額に関係なく手数料が固定されているため、借入額が大きいほどお得に利用できます。例えば、借入額が1000万円でも5000万円でも手数料は同額になります。

定率型の場合は、借入額に手数料率を乗じた手数料が発生するため、借入額が大きくなるほど手数料も増えます。例えば、手数料率が2.2%の場合、1000万円の借入をしたら手数料は22万円になります。5000万円の借入をしたら手数料は110万円です。

住宅ローンを選ぶ際には、金利だけを考えるのではなく手数料がどのように計算されるのかについても確認してください。

住宅ローン手数料を支払うタイミング

住宅ローンの手数料は、「融資をするために必要な手続きに対する料金」のため、基本的に、住宅ローン契約が成立した日に一括で支払います。支払い金額については、住宅ローンの申し込み時点で分かるため、早めに準備しておくとよいでしょう。

金融機関によっては、手数料も住宅ローンに含むことができる場合もあります。まとまった資金が事前に準備できない場合は、窓口で相談してみるとよいでしょう。

住宅ローンの手数料と保証料の違い

金融機関に支払う手数料だけでなく、保証会社に支払う保証料が必要な場合もあります。

万一、住宅ローンの返済ができなくなると、金融機関は大きな損失を受けることになります。金融機関がリスクを回避するために、多くの場合、保証契約が必須になっています。

保証料は「一括前払い型」と「金利上乗せ型」に分けられます。

一括前払い型は、保証料を借入時に前払いする方式です。一括前払い型は、総費用を抑えられますが、まとまった資金が必要になります。

一方、金利上乗せ型は保証料を住宅ローンの金利に含める方法です。ローン開始時に支払う金額は少額で済みます。ただし、支払総額は一括前払い型よりも高くなります。

金融機関によって保証料が異なるため、住宅ローンを組む前には必ず確認しましょう。

住宅ローン手数料の相場と計算方法

住宅ローンの手数料と保証料は、多くの場合以下のように定められています。

  • ネット銀行:手数料[借入額×2%]+保証料[0円]
  • メガバンク:手数料[3万3000円]+保証料[数十万円]

ネット銀行が採用している設定方法を「事務手数料型」、メガバンクが採用している設定方法を「保証料型」といいます。

手数料だけを見ると、メガバンクの方が安く感じるかもしれません。しかし、メガバンクは保証料として数十万円かかることが多いため、ネット銀行の手数料と同程度の金額になることも多いです。

住宅ローンを選ぶ際は、必ず「手数料+保証料」の金額を確認するようにしましょう。借入する金融機関の手数料と保証料について確認し、金額をシミュレーションすることが大切です。

住宅ローン手数料を抑える方法

住宅ローン手数料を抑える方法として、以下の3つが有効です。

  • 複数の住宅ローンを比較検討する
  • 借入額に応じて手数料のタイプを変更する
  • プロに相談する

住宅ローン手数料を抑えることは、全体的な費用の削減にもつながります。複数の住宅ローンを比較検討したりプロに相談したりすることで、より最適な住宅ローンを選べる可能性が高まります。

複数の住宅ローンを比較検討する

手数料に限ったことではありませんが、複数の住宅ローンを比較検討することは大切です。先述した住宅ローン相場はあくまでも一般的なものであり、すべての金融機関が同じ手数料を設定しているわけではありません。

複数の住宅ローンについて、「手数料+保証料」の金額をシミュレーションし、自分の借入額に合った住宅ローンを選ぶようにしましょう。

借入金額に応じて手数料のタイプを選択する

住宅ローンにかかる費用を最小限に抑えるためには、借入額を考慮して手数料を選択することが不可欠です。

住宅ローンの手数料には「定額型」と「定率型」の2種類があることを解説しましたが、「定率型」では、借入額が多いほど、手数料も高くなります。

一方、定額型は安価に見えますが、保証料の支払いも必要になることが多いです。手数料だけで判断せず、保証料も含めて検討するようにしましょう。

さらに、契約する本人が定額型と定率型から選択できる場合や、始めからどちらかに決められている場合もあります。定額型と定率型のどちらを選ぶかは、支払総額に影響するため、よくシミュレーションして、慎重に見極めることが重要です。

プロに相談する

手数料を抑えるためには、プロに相談することも有効です。相談先としては、ファイナンシャルプランナーをおすすめします。ファイナンシャルプランナーとは、不動産や住宅ローン、保険など、お金に関する専門的な知識を持った人のことです。

ファイナンシャルプランナーに相談すると、幅広い知識をもとに、個々に合った最適なアドバイスを受けられます。また、金融機関や金利タイプ別のシミュレーションもしてもらえるため比較しやすくなります。

ファイナンシャルプランナーのようなプロに相談したうえで、住宅ローンを決めたいと考えている人は、以下の記事も参考にしてください。

住宅ローンで手数料以外に必要な費用

住宅ローンを利用する際には、手数料や保証料以外にもさまざまな費用がかかります。金融機関によっては、プランに組み込まれていたり、付帯サービスとして無料になっていたりすることもあります。

事前に理解しておくことで、予想外の出費を避けられるため、必ず確認しておきましょう。住宅ローンで手数料以外に必要となる費用は、以下の通りです。

  • 仲介手数料:不動産の売買にかかった報酬として支払う費用
  • 収入印紙代:売買契約書などに貼るために必要な費用
  • 火災保険料:火災や水害によって被害にあったときに補償してもらうための費用
  • 地震保険料:地震や津波によって被害にあったときに補償してもらうための費用
  • 団体信用生命保険料:死亡など万が一のときに備えるための保険料

住宅ローン利用時にかかるさまざまな費用は、一括で支払うことが一般的です。分割払いできる場合もありますが、分割だと支払総額が増えてしまうため、資金に余裕があれば一括で支払うことをおすすめします。

住宅ローンで手数料以外に必要な費用について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。

まとめ

住宅ローンを組む際には、金利や付帯サービスだけに注目してしまう人も多いです。しかし、住宅ローンを検討する際は、手数料について考慮することで、より適した商品を選ぶことができるでしょう。

借入額によっては、手数料が高額になることもあるため、事前にシミュレーションし、手数料も含めた資金計画を立てるようにしましょう。

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