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国や市役所からお金を借りる方法7選!個人事業主向けや即日借りる方法も紹介

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

生活費の工面や教育資金の確保を理由に、国や市役所からお金を借りる方法を探していませんか? 国や市役所からの借入は、無利子あるいは低金利といった特徴があります。

しかし公的融資は、国や市役所から積極的に案内されないため、「どんな融資が利用できるのかわからない」という人もいるでしょう。

この記事では、国や市役所からお金を借りる方法について解説します。

この記事でわかること
  • 国や市役所による公的融資の詳細
  • 個人事業主向けの融資
  • 無職でも即日お金を借りる方法
目次 [開く]

国や市役所からお金を借りる|7つの公的融資制度

国や市役所からお金を借りられる公的融資制度は、以下の7つです。

  • 生活福祉資金貸付制度
  • 母子父子寡婦福祉資金貸付金制度
  • 求職者支援金融資制度
  • 教育一般貸付(国の教育ローン)
  • 看護師等修学資金
  • 生活困窮者自立支援制度
  • 生活保護制度

生活福祉資金貸付制度:一時的な生活費を借りる

生活福祉資金貸付制度は、生活に困窮している世帯が幅広く利用できる公的融資制度です。

対象になる世帯の詳細は、以下の通りです。

低所得者世帯

必要な資金を銀行などほかの金融機関から借り受けることが困難な世帯(市町村民税非課税程度)

障害者世帯

身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者等が属する世帯

高齢者世帯

65歳以上の高齢者が属する世帯

生活福祉資金貸付制度は、原則「働いていて収入がある」ことが条件です。現時点で無職の場合でも、将来的に就職する意思があると判断されると、借入できる可能性もあります。

また、生活福祉資金貸付制度は、使用目的によって以下の4つに分類され、場合によっては無利子での借入も可能です。

  • 総合支援資金
  • 福祉資金
  • 不動産担保生活資金
  • 教育支援資金

総合支援資金:生活再建の資金を借りる

総合支援資金は、生活再建までに必要な資金を借入できる制度です。保証人ありの場合には無利子、保証人なしでも年利1.5%と低金利なのが特徴です。

総合支援資金で借入できる資金の種類は、以下の通りです。

  • 生活支援費(2人以上世帯):月20万円以内
  • 生活支援費(単身世帯):月15万円以内
  • 住宅入居費:40万円以内
  • 一時生活再建費:60万円以内

住宅入居費と一時生活再建費は、生活支援費と併用できます。また、返済開始まで6ヵ月の猶予を設ける据置期間と、10年間の償還期間があるため、高額な融資を受けても計画的に返済しやすい点がメリットです。

福祉資金:福祉に関連した用途に使う資金を借りる

福祉資金は、福祉用具の購入や障害者用の自動車の購入などに必要な資金を借入できる制度です。資金の用途に応じて最大580万円まで借入できます。

福祉資金を利用できる主な用途と貸付上限額の目安は、以下の通りです。

  • 住宅の増改築や補修など:250万円
  • 福祉用具の購入:170万円
  • 障害者用の自動車の購入:250万円
  • 災害により臨時で必要になった経費:150万円
  • 就職や技能取得の支度に必要な経費:50万円

障がい者世帯の場合、障害年金を優先して受給できる可能性があります。また、自治体によっては障害年金と福祉資金を同時に受給できる可能性もあります。

障害年金とは、病気やけがで働くことが困難であるときに、生活保障のための年金を受給できる制度です。申し込む場合は、居住地の市区町村役場または年金事務所に相談しましょう。

不動産担保生活資金:高齢者世帯が生活資金を借りる

不動産担保生活資金は、低所得の高齢者世帯が不動産を担保にして、生活資金の支援を受けられる制度です。

すぐに自宅を手放す必要はなく、本人が死亡後または貸付元利金が貸付限度額に達したときに、自宅を売却して返済に充てる仕組みになります。

不動産担保生活資金の詳細は、以下の通りです。

資金の種類 対象 貸付限度額 連帯保証人
不動産担保型生活資金 低所得の高齢者世帯 ・土地の評価額の70%程度
・月30万円以内
推定相続人の中から選任
要保護世帯向け不動産担保型生活資金 要保護の高齢者世帯 ・土地および建物の評価額の70%程度
・生活扶助額の1.5倍以内
不要
出典:厚生労働省「生活福祉資金貸付条件等一覧」をもとに加工(以下同)

要保護世帯とは、自治体から生活保護が必要であると認められた世帯のことです。

不動産を担保に月々の返済負担なしで借入できる一方で、死亡後などに不動産を売却するため、相続に際して思わぬトラブルに発展する可能性があります。不動産担保生活資金を利用する際は、法定相続人の理解を得てから申し込みをしましょう。

教育支援資金:低所得者世帯が教育資金を借りる

教育支援資金は、低所得者世帯の子どもが高校や大学に通うために必要な資金を借入できる制度です。

教育支援資金の詳細は、以下の通りです。

資金の種類 内容 貸付限度額 金利
教育支援費 修学するために必要な経費 ・月3.5万円以内(高校)
・月6万円以内(高専)
・月6万円以内(短大)
・月6.5万円以内(大学)
無利子
就学支度費 入学に際し必要な経費 50万円以内 無利子

無利子かつ償還期限が20年あるため、計画的に返済しやすい点がメリットです。

一方で、修学する本人が資金の借受人になり、世帯の生計中心者が連帯借受人となる必要があります。連帯借受人とは、借受人と連帯して債務を負担する人のことです。

また、教育支援金を検討する前に、日本学生支援機構の奨学金制度や母子父子寡婦福祉資金貸付金制度などを優先して利用しなければなりません。

母子父子寡婦福祉資金貸付金制度:ひとり親世帯が無利子や低金利で借りる

母子家庭や父子家庭などひとり親世帯は、母子父子寡婦福祉資金貸付制度で生活費や教育費に必要な資金を、無利子や低金利で借入できる可能性があります。

母子父子寡婦福祉資金貸付制度で利用できる主な資金は、以下の通りです。

資金の種類 内容 金利
生活資金 ひとり親世帯になって7年未満や失業中などの生活を安定させる資金 ・保証人あり:無利子
・保証人なし:年1.0%
就学資金 高校や大学、大学院などに就学するために必要な資金 無利子
就職支度資金 就職するために必要な被服や履物などを購入する資金 ・保証人あり:無利子
・保証人なし:年1.0%
医療介護資金 医療または介護を受けるために必要な資金 ・保証人あり:無利子
・保証人なし:年1.0%
結婚資金 20歳以上の子の婚姻に必要な資金 ・保証人あり:無利子
・保証人なし:年1.0%
出典:内閣府男女共同参画局「母子父子寡婦福祉資金貸付金制度」をもとに作成

金利は最大でも年1.0%なので、民間の金融機関から借りるよりも返済負担を大幅に抑えられます(民間の金融機関は利息制限法第一条によって最大年20.0%まで設定可能)。

求職者支援資金融資制度:無職の人が就職活動中の生活費を借りる

ハローワークの求職者支援制度を受講中で、職業訓練受講給付金を受給している人は、求職者支援資金融資制度を利用できる可能性があります。

求職者支援金融資制度とは、月額10万円の職業訓練受講給付金を受給しても、生活費が不足する場合に融資を受けられる制度です。

求職者支援金融資制度で借入できる金額は、以下の通りです。

世帯人数 借入できる金額 金利
2人以上 最大10万円×訓練予定月数 年3.0%
単身世帯 最大5万円×訓練予定月数 年3.0%
出典:厚生労働省「求職者支援資金融資のご案内」をもとに作成

求職者支援金融資制度は就職支援のために実施している制度です。そのため、職業訓練に何度も欠席したり、ハローワークの就職支援を拒否したりすると、一括返済を求められる場合があります。

また、途中で訓練を辞めた場合は、1ヵ月以内にハローワークに届け出ないと一括返済しなければならなくなるため注意しましょう。

教育一般貸付(国の教育ローン):幅広い用途で教育資金を借りる

子どもの学費の借入を検討している人は、日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)を利用すると、低金利で借入できる可能性があります。

民間の金融機関が提供する教育ローンと金利を比較すると、以下の通りです。

教育ローン 金利の種類 金利
教育一般貸付(国の教育ローン) 固定 年2.4%
三菱UFJ銀行(ネットDE教育ローン) 変動 年3.975%
三井住友銀行(教育ローン) 変動 ・有担保型:年2.975%
・無担保型:年3.475%
みずほ銀行(みずほ銀行教育ローン) 変動 年3.475%
固定 年4.8%
(※)2024年8月現在の金利

民間の金融機関から変動金利で借入すると、借入期間中に適用金利が変動して支払う利息が増える可能性があります。

一方で、教育一般貸付(国の教育ローン)は固定金利なので、将来的に支払額が増えるリスクはありません。

国の教育ローンを利用するためには審査が必要になります。詳しくは国の教育ローンの利用条件や審査基準の記事も参考にしてください。

看護師等修学資金:看護師や准看護師を目指す資金を借りる

看護師や准看護師、助産師などへの就職を目指している人は、看護師等修学資金に申し込むと無利子で学費を借入できる可能性があります。

貸与資格や貸与される月額は地方公共団体によって異なるため、自身が通う学校が所属する地方公共団体の案内の確認が必要です。

例えば、東京都の場合の貸与資格は、以下の通りです。

  • 保健師、助産師、看護師および准看護師の養成施設または大学院修士過程に在学していること
  • 都外の養成施設等に在学している場合は都内に住所があること
  • 成績優秀で心身健全であること
  • 経済的理由で修学が困難であること
  • 同種の修学資金を借りていないこと
  • 卒業または修了後、指定施設または都内施設において5年以上、看護業務に従事する意思があること

返済は卒業後に開始するケースがほとんどです。しかし、地方公共団体によっては、指定施設に一定期間従事すると返済免除になる場合があります。

生活困窮者自立支援制度:生活全般の悩みを相談する

生活困窮者自立支援制度とは、仕事や住居がなくて困窮している場合に、専門の支援員によるサポートを利用できる制度です。

生活困窮者自立支援制度で受けられる主な支援は、以下の通りです。

自立相談支援事業

個別に自立に向けた支援プランを作成してもらえる

住居確保給付金の支給

就職に向けた活動などを条件に一定期間、家賃相当額を支給してもらえる

就労準備支援事業

一般就労に向けた基礎能力訓練や就職先の紹介を受けられる

家計相談支援事業

家計管理のアドバイスや必要に応じて貸付のあっせんを受けられる

就労訓練事業

個別のプログラムで一般就労に向けた訓練を中・長期で受けられる

生活困窮世帯の子どもの学習支援

生活困窮世帯の子どもと保護者の双方に必要な支援を受けられる

直接融資に申し込めるわけではありませんが、自立に向けたプランを作成して、家賃相当額の支給や個別にプログラムした就労訓練の支援などが受けられます。

各支援は無料で相談できるため、問題が解決できるまで何度でも利用可能です。

生活保護制度:世帯単位で最低限度の生活の保障を受ける

日本国憲法第二十五条に規定された理念にもとづいて定められた生活保護法第一条によって、国民は健康で文化的な最低限度の生活が保証されています。

そのため、病気や怪我などの理由で資産や能力をすべて活用しても生活に困窮している場合は、国から生活保護を受けることが可能です。

生活保護で受けられる主な給付は、以下の通りです。

  • 日常生活に必要な費用
  • アパート等の家賃
  • 医療サービスの費用
  • 介護サービスの費用
  • 就労に必要な技能習得等にかかる費用

生活保護は、厚生労働大臣が定める基準にもとづく最低生活費から、収入を引いた額が支給されます。そのため、生活保護の受給中は、収入状況の報告が毎月必要です。また、車や持ち家がある場合は原則として売却を求められます。

国や市役所から個人がお金を借りるときの申し込み方法

個人が国や市役所からお金を借りるときの申し込み方法は、以下の通りです。

  • 各相談窓口で公的融資制度に申し込む
  • 申請書類を準備する

各相談窓口で公的融資制度に申し込む

公的融資制度の各相談窓口は、以下の通りです。

生活福祉資金貸付制度

市区町村の社会福祉協議会

母子父子寡婦福祉資金貸付金制度

地方公共団体の福祉担当窓口

求職者支援金融資制度

居住地を管轄するハローワーク

教育一般貸付(国の教育ローン)

日本政策金融公庫

看護師等修学資金

入学予定または在学中の看護学校

生活困窮者自立支援制度

市区町村の生活支援課

生活保護制度

地方公共団体の福祉担当窓口

各窓口で相談すると、担当者から就業状況やお金を借りる目的などのヒアリングを受けます。融資が必要と判断された場合には、そのまま申し込み方法の説明を受けるという流れです。

申請書類を準備する

公的融資を受けるために必要な主な書類は、以下の通りです。

  • 借入申込書
  • 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)
  • 住民票の写し
  • 源泉徴収票または確定申告書の写し
  • 連帯保証人の源泉徴収票または確定申告書の写し(連帯保証人を用意する場合)
  • 個人情報の提供に関する同意書

制度によって必要書類が異なるため、特別な書類の提出を求められるケースもあります。例えば、教育一般貸付で在学資金を借りる場合は、在学を確認できる書類や授業料の納付通知書の提出が必要になります。

個人事業主向けの融資は日本政策金融公庫

個人事業主は日本政策金融公庫の公的融資が受けられます。具体的には、以下の3種類です。

  • 一般貸付
  • 新規開業資金
  • マル経融資

一般貸付:ほとんどの業種で借入できる

日本政策金融公庫の一般貸付は、個人事業主を含めてほとんどの業種の中小企業を貸付の対象にしています。一般貸付の概要は、以下の通りです。

資金の使い道 融資限度額 返済期間
運転資金 4800万円 ・5年以内(特に必要な場合は7年以内)
・うち据置期間1年以内
設備資金 4800万円 ・10年以内
・うち据置期間2年以内
特定設備資金 7200万円 ・20年以内
・うち据置期間2年以内
出典:日本政策金融公庫「一般貸付」をもとに作成

希望する融資額や返済期間によっては、連帯保証人や担保を求められる可能性があります。

また、金利は基準利率である年1.35~3.90%(2024年8月時点)が適用されます。資金の使い道や担保の有無、融資期間によって決まる仕組みです。

適用される金利について、詳しく知りたい人は「金利情報|国民生活事業(主要利率一覧表)」を参考にしてください。

新規開業資金:運転資金としても活用できる

新たに事業を開始する人や、事業開始後概ね7年以内の人なら、新規開業資金に申し込めます。新規開業資金の概要は、以下の通りです。

資金の使い道 融資限度額 返済期間
運転資金 4800万円 ・10年以内
・うち据置期間5年以内
設備資金 7200万円
(運転資金と合算。運転資金の上限は4800万円)
・20年以内
・うち据置期間5年以内
出典:日本政策金融公庫「新規開業資金」をもとに作成

また、次のいずれかに該当する場合は、通常よりも有利な金利で借入できる可能性があります。

  • 35歳未満または55歳以上の人、もしくは女性が創業する場合
  • 廃業歴などがあり創業に再チャレンジする場合
  • 中小会計を適用して創業する場合

優遇される金利について詳しく知りたい人は「新規開業資金」を参考にしてください。

ただし、新規開業資金を借入できるのは、適正な事業計画を策定し、当該計画を遂行できると認められる場合のみです。現実的に実行可能な事業計画を策定し、創業計画書を完成させてから申し込みを行いましょう。

マル経融資:無担保・無保証人で利用できる

商工会議所や商工会で経営指導を受けている個人事業主は、無担保・無保証人で利用できるマル経融資の対象になります。

マル経融資の概要は、以下の通りです。

資金の使い道 融資限度額 返済期間
運転資金 2000万円 ・7年以内
・うち据置期間1年以内
設備資金 2000万円 ・10年以内
・うち据置期間2年以内

担保や保証人を用意することなく、金利を抑えて高額融資を受けられるメリットがあります。適用金利は年1.45%(2024年8月時点)です。

ただし、商工会議所や商工会の推薦がなければ申し込みができません。推薦を受けるためには、商工会議所や商工会の指導を受けながら経営改善を実施する必要があります。

そのため、借入を急いでいる場合はほかの借入方法の検討が必要です。

個人事業主が即日で資金調達する方法については、こちらの記事を参考にしてください。
参考:即日で資金調達する方法を解説!個人事業主も今日中に調達|ファクログマガジン

個人事業主がお金を借りるときの申し込み方法

日本政策金融公庫から融資を受けるためには、必要書類の提出や面談などいくつかのステップが必要です。

  • 申し込みに必要な書類
  • 申し込みの流れ

申し込みに必要な書類

個人事業主が、日本政策金融公庫へ申し込む際に必要になる主な書類は、以下の通りです。

  • 借入申込書
  • 本人確認書類
  • 設備資金の見積書(設備資金を申し込む場合)
  • 創業計画書(新たに事業を始める人または事業を開始して間もない人)
  • 企業概要書
  • 銀行口座の通帳
  • 最近2期分の申告決算書(申告している場合)

借入申込書や創業計画書、企業概要書など各書式のフォーマットは「各種書式ダウンロード」からダウンロードできます。ネットから申し込みの場合、借入申込書の提出は不要です。

申し込みをする融資の種類によって追加で書類提出が必要になる可能性もあるため、必要書類に不安がある人は「事業資金相談ダイヤル」に問い合わせしてみましょう。

申し込みの流れ

個人事業主が、日本政策金融公庫から融資を受けるまでの流れは、以下の通りです。

  1. 相談・申し込み
  2. 担当者との面談
  3. 審査
  4. 契約手続き
  5. 融資・返済

審査の前に担当者との面談によって、今後の事業計画や融資を受けた資金の使い道などが確認されます。そのため、融資開始まで平均して2週間程度かかります。

なるべく早く資金を借入したい場合には、事前に必要書類をそろえて、担当者との面談の日程を直近で設定してもらいましょう。

なお、安定した収入がある個人事業主なら、消費者金融のカードローンで即日融資を受けられる可能性があります。Webやアプリを利用すると、申し込みにかかる所要時間は3~30分程度です。

カードローン比較なら、複数のカードローンの特徴を比較して申し込みまで可能です。自身の目的にあったカードローンを効率良く探したい人は、ぜひ活用してください。

国や市役所からお金を借りる3つのメリット

国や市役所からお金を借りるメリットは、以下の3つです。

  • 無利子や低金利で借入できる場合もある
  • 無職やブラックリストでもお金を借りられる可能性がある
  • 利息のみの返済で良い据置期間を設定した融資もある

無利子や低金利で借入できる場合もある

公的融資制度は、民間の銀行や消費者金融と異なり、営利目的で貸付を行っていません。そのため、無利子や低金利で借入できる場合があります。

公的融資制度の種類別の適用金利は、以下の通りです。

公的融資制度の種類 適用金利
総合支援資金 ・保証人あり:無利子
・保証人なし:年1.5%
福祉資金 ・保証人あり:無利子
・保証人なし:年1.5%
不動産担保型生活資金 年3.0%または長期プライムレートのいずれか低い利率
教育支援資金 無利子
母子父子寡婦福祉資金貸付金制度 ・保証人あり:無利子
・保証人なし:年1.0%
(就学資金、就学支度資金、就学資金は無利子)
求職者支援資金融資 年3.0%
教育一般貸付(国の教育ローン) 年2.4%
看護師等修学資金 無利子

一方で、民間の銀行や消費者金融の金利は、利息制限法第一条により年20.0%まで設定可能です。

公的融資制度は無利子または年3.0%以下で借入できるため、民間の銀行や消費者金融から借入するよりも、生活状況に応じた無理のない返済計画を立てやすい特徴があります。

無職やブラックリストでもお金を借りられる可能性がある

公的融資制度には、民間の金融機関から借入できない人や生活困窮者を救済する制度があります。そのため、制度によっては無職やブラックリストの人でも借入可能です。

例えば、生活福祉資金貸付制度や母子父子寡婦福祉資金貸付金制度の審査には、信用情報機関への照会は含まれていません。

いずれも面談や必要書類の提出によって、返済能力や貸付が自立につながるかどうかを基準に貸付の可否を判断されます。

ただし、日本政策金融公庫においては、審査の際に信用情報の照会を実施しています。クレジットカードやローンの借入状況に不安がある人は、信用情報機関に登録状況を確認しておきましょう。

信用情報機関 手続き方法 手数料
株式会社日本信用情報機構(JICC) 専用アプリ、郵送 1,000円~
株式会社シー・アイ・シー(CIC) インターネット、郵送 500円~
一般社団法人全国銀行協会(KSC) インターネット、郵送 1,000円~

利息のみの返済で良い据置期間を設定した融資もある

公的融資制度の多くは、返済に対して据置期間を設定しています。据置期間とは、一定期間の返済を利息のみにしたり、返済開始時期を猶予したりする仕組みです。

公的融資制度の種類別の据置期間の内容は、以下の通りです。

  • 生活福祉資金貸付制度:返済開始時期を猶予
  • 母子父子寡婦福祉資金貸付金制度:返済開始時期を猶予
  • 求職者支援資金融資:訓練終了後の3ヵ月後の末日まで利息のみを返済
  • 教育一般貸付(国の教育ローン):卒業までの期間は利息のみを返済
  • 看護師等修学資金:返済開始時期を猶予

生活を安定させたり、貯金に取り組んだりしてから返済を開始できる点がメリットです。

なお、返済開始時期を猶予される場合は、利用する制度によって返済開始時期は異なります。計画的に返済するために、必ず申し込み前に担当者に確認しましょう。

国や市役所からお金を借りる4つの注意点

国や市役所からお金を借りる際の注意点は、以下の4つです。

  • 申告を求められる情報や提出書類が多い
  • 無職で収入がない場合は審査で不利になる可能性がある
  • 無利子や金利を下げて借りるなら連帯保証人を用意する
  • ほかの公的給付を受けていると申し込みできない制度が多い

申告を求められる情報や提出書類が多い

公的融資を受けるためには、本人確認書類以外にもさまざまな書類を提出する必要があります。例えば、生活福祉資金貸付制度に申し込む場合は、以下の書類を提出します。

  • 借入申込書
  • 世帯全員記載の住民票(世帯主、続柄、本籍すべて記載があるもの)
  • 健康保険証被保険者証
  • 所得証明書(学生を除く世帯全員分)
  • 課税証明書および納税証明書(連帯保証人のみ)
  • 個人情報保護に関する同意書
  • 生活福祉資金貸付確認申請書
  • その他、社会福祉協議会が指定する書類

民間の銀行や消費者金融からの借入は、本人確認書類や収入証明書の提出で申し込めるケースがほとんどなので、公的融資に必要な書類の数は多いといえるでしょう。

また、居住している地域の窓口や申し込む制度によって必要書類は異なります。申し込みの際は、必要書類に漏れがないように確認しておきましょう。

無職で収入がない場合は審査で不利になる可能性がある

公的融資制度は、無職で生活に困窮している人も貸付の対象です。しかし、自立を目指して就労の努力をしていない場合は、審査に落ちる可能性があります。

就労の努力をしていないと判断されるケースは、主に以下の通りです。

  • 申し込み時にハローワークに登録していない
  • 再就職の意思がはっきりわからない
  • 怪我や病気で求職活動が困難である

無職でも借入できる融資制度への申し込みを検討している人は、就労の努力が認められるように、ハローワークへの登録を行って再就職の意思を明確にしておきましょう。

無職でも借入できる融資制度は、以下の通りです。

  • 生活福祉資金貸付制度
  • 母子父子寡婦福祉資金貸付金制度
  • 求職者支援金融資制度

無利子や金利を下げて借りるなら連帯保証人を用意する

公的融資を無利子や金利を下げて借入するためには、連帯保証人が必要です。連帯保証人とは、申し込み者が返済できなかった場合に、代わりに返済義務を負う人を指します。

連帯保証人に求められる要件は、以下の通りです。

  • 65歳未満で、低所得世帯の収入基準以上の収入がある別世帯の人
  • 社会福祉協議会から資金を借入している人およびその世帯員以外
  • すでに社会福祉協議会が債権者である貸付の連帯保証人およびその世帯員以外

連帯保証人を用意する場合は、必ず自身が居住する地域を管轄する社会福祉協議会に、連帯保証人の要件を確認しましょう。

連帯保証人を用意することで、無利子や金利を下げて借入できる公的融資制度は、以下の通りです。

  • 生活福祉資金貸付制度
  • 母子父子寡婦福祉資金貸付金制度
  • 一般貸付
  • 新規開業資金

ほかの公的給付を受けていると申し込みできない制度が多い

公的融資制度は、ほかの公的給付を受けている場合に申し込みできないケースがあります。以下に該当する場合は貸付対象になりません。

  • 生活保護を受給している、または世帯に受給者がいる
  • 年金を受給している
  • 失業保険を受給している、または世帯に受給者がいる

ただし、生活保護世帯は社会福祉協議会など申し込み先に必要と認められた場合には、貸付対象となる場合があります。どうしても借入が必要なときは、担当のケースワーカーに相談してみましょう。

なお、年金受給者でほかに安定した収入がある場合は、カードローンで借入できる可能性があります。マネーFixのカードローン比較なら、比較から申し込みまでまとめて対応可能です。カードローンへ申し込みを検討している人は、ぜひ活用してください。

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国や市役所は即日融資できる?審査は1ヵ月かかる場合もある

国や市役所における公的融資は、即日融資に対応していません。公的融資の財源は国民の税金であり、貸付の審査は慎重に実施されるためです。

例えば、一般社団法人北海道総合研究調査会によるアンケート調査「生活困窮者自立支援制度と生活福祉資金貸付制度の連携に関する実態調査」によると、総合支援金については貸付までに1ヵ月前後かかったという結果が出ています。

そのため、公的融資の借入を検討している場合は、早めに相談に行くことが重要です。どうしてもいますぐお金が必要になる場合は、即日融資に対応している消費者金融のカードローンを検討してみましょう。

消費者金融は貸金業法にもとづいて運営しているため、高額な利息を請求されたり、脅迫まがいな取り立ての被害にあったりすることはありません。また、利用限度額内なら繰り返し借入可能で、Webやアプリから申し込みすると周りの目を気にすることなく借入できます。

即日融資に対応している消費者金融カードローンについて詳しく知りたい人は、こちらの記事「即日融資が可能なカードローン18選!審査なしで必ず借りられる方法はある?」も参考にしてください。

国や市役所以外から無職でも審査なしで10万円を即日借りる方法

国や市役所以外から、無職でも審査なしで10万円を即日借りる方法は、以下の4つです。

  • クレジットカードのキャッシング枠を利用する
  • 生命保険の契約者貸付制度を利用する
  • ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付けを利用する
  • 質屋の質入れで融資を受ける

クレジットカードのキャッシング枠を利用する

すでに保有しているクレジットカードにキャッシング枠が付帯されていると、無職でも審査なしで借入できます。

借入方法は、以下の2種類です。

  • 提携先のATMから現金を引き出す
  • 電話またはWeb申し込みによって口座に振り込みを依頼する

例えば、10万円以上の利用限度額が設定されていると、好きなときに審査なしで10万円を借入できます。ただし、キャッシング枠がクレジットカードに設定されていない場合は、申し込みに審査が必要です。

返済に遅れると遅延損害金が発生するだけでなく、クレジットカードの利用停止になる場合があります。また、ショッピング利用分も含めた一括返済を求められる可能性もあります。

生命保険の契約者貸付制度を利用する

解約返戻金が設定されている生命保険を契約している場合は、契約者貸付制度によって無職でも審査なしで融資を受けられます。契約者貸付制度とは、解約返戻金を担保にして保険会社から融資を受けられる制度です。

契約者貸付制度を利用するメリットは、主に以下の通りです。

  • 保険を解約しなくても利用できる
  • 年収によって借入を制限されない
  • 無職やブラックリストでも借入できる

ただし、借入できる上限は解約返戻金の一定の範囲内です。

保険会社によって異なりますが、解約返戻金の8割前後に貸付上限を設定しているケースが多いです。その場合、解約返戻金が12万5000円以上なければ、10万円の借入はできません。

また、利子を含めた借入残高が解約返戻金を超えると、保険そのものが解約になるリスクがあるため、借入する場合は早めの返済を心がけましょう。

ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付けを利用する

ゆうちょ銀行の総合口座で、担保定額貯金や担保定期貯金の口座を保有している人なら、貯金担保自動貸付けで無職でも即日借入できます。

貯金担保自動貸付けの詳細は、以下の通りです。

貸付のタイミング

普通口座の貯金残高が不足したとき

貸付金額の上限

総合口座1口座につき預け入れ金額の90%以内(最大300万円)

貸付期間

2年間

申し込みに必要なもの

総合口座の通帳、届出印、本人確認書類

10万円を借入したい場合には、総合口座に11万2000円以上の預け入れが必要になります。

また、貸付期間の2年以内に返済できないと、定額貯金や定期貯金が解約されてしまう点に注意しなくてはいけません。

質屋の質入れで融資を受ける

質屋の質入れを利用すると、無職やブラックリストの人でも15分ほどで融資を受けられます。

質入れとは、所有する物品を担保にして質屋から融資を受けることです。担保として預け入れできるものは、主に以下の通りです。

  • 腕時計やジュエリーなど貴金属
  • ブランドバッグや財布など小物類
  • カメラやパソコンなど電化製品

ただし、借入できる上限額は、買取査定額の6~8割程度です。10万円を借入するためには、最低でも12万5000円以上の買取査定額が付く品物を担保にする必要があります。

また、質屋の金利は質屋営業法によって年109.5%まで設定可能です。店舗によって金利が大きく異なるため、あらかじめ金利を確認しておきましょう。

なお、正社員に限らずパートやアルバイトでも、安定した収入があればカードローンを利用できます。カードローンは無担保で、利用限度額内なら繰り返し借入できる点がメリットです。

カードローン比較なら、比較から申し込みまでまとめて完結できます。手軽に自分に合ったカードローンを探したい人は、ぜひ活用してください。

国や市役所からお金を借りるときによくある質問

  • 生活保護でも国や市役所からお金を借りられる?

    生活保護でも国や市役所からお金を借りられる制度は、以下の2つです。

    ・生活福祉資金貸付制度
    ・母子父子寡婦福祉金貸付金制度

    いずれの場合も生活保護受給者の自立に役立つと認められた場合に限り、利用できます。

    自分の世帯が条件に合うかわからないときは、お金を借りる目的を明確にして、担当のケースワーカーに相談してみましょう。

  • ハローワークでお金を借りられる?

    ハローワークでは、公的融資や給付金の相談・申し込みが可能です。

    ハローワークで利用できる融資制度は、下表の通りです。

    融資制度 返済
    義務
    概要
    失業保険 なし 失業状態にある人が生活を心配することなく、求職活動が行えるように給付金を支給する制度
    職業訓練受講給付金 なし 失業保険を受給できない人を対象に、職業訓練を受講している期間中に給付金を支給する制度
    求職者支援金融資 あり 職業訓練受講給付金だけでは生活費が足りない人を対象に貸付を行う制度

    ハローワークの融資制度には、返済義務のない給付金も含まれます。自分に当てはまる制度について知りたい人は、居住地を管轄するハローワークに相談してみましょう。

  • 審査に通らないときの対処法はある?

    国や市役所の公的融資の審査に通らないときは、審査なしで借入できる方法を検討してみましょう。審査なしで借入できる方法は、以下の4つです。

    ・クレジットカードのキャッシング枠
    ・生命保険の契約者貸付制度
    ・ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付け
    ・質屋の質入れ

まとめ

国や市役所からお金を借りられる公的融資制度は、以下の7つです。

  • 生活福祉資金貸付制度
  • 母子父子寡婦福祉資金貸付金制度
  • 求職者支援金融資制度
  • 教育一般貸付(国の教育ローン)
  • 看護師等修学資金
  • 生活困窮者自立支援制度
  • 生活保護制度

また、個人事業主向けの公的融資は、日本政策金融公庫で利用できます。

公的融資は、無利子や低金利で借入できるメリットがある一方で、審査に時間がかかるため即日融資に対応していません。そのため、いますぐ借入したい人は、即日融資に対応している消費者金融カードローンの借入も検討してみましょう。

カードローン比較なら、複数のカードローンの比較から申し込みまで完結できます。手間をかけずに最適なカードローンを探したい人は、ぜひ活用してください。

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