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IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とは?相談するメリット・デメリットや選び方を解説

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

「資産運用に興味があるけれど、知識がないから無理」と考えている人におすすめなのが、IFAへの相談です。IFAとは、「独立系ファイナンシャルアドバイザー」と呼ばれ、資産運用のプロを指します。

この記事では、投資初心者のためにIFAとは何かを解説し、IFAを効果的に活用するためのコツを紹介します。

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とは

IFAとは、「Independent Financial Advisor」の略称です。日本語では、「独立系ファイナンシャルアドバイザー」と呼ばれます。IFAの主な仕事は、以下の通りです。

  • 市場動向の分析に関するアドバイス
  • 資産配分の方法に関するアドバイス
  • 株や投資信託などの金融商品の説明とその販売仲介

IFAは金融商品仲介業者として内閣総理大臣への登録を済ませているため、個別具体的な商品の提案が可能となっています。また、銀行や証券会社など特定の企業に所属せず活動を行うため、「独立系」と呼ばれる点も大きな特徴です。

「IFA法人」といって、複数のアドバイザーが所属する会社の形態をとることもあります。

IFAに相談できる内容

IFAに相談できる内容は幅広く、大きく以下の4分野に分類できます。

  • ライフプランのコンサルティング
  • 投資コンサルティング
  • 不動産のコンサルティング
  • その他、保険の見直しや相続など

ただし、担当アドバイザーによって相談できる内容が限られているケースもあります。

IFAに相談したい場合は、IFAのマッチングサイトを利用する方法もあります。一般的なIFAであれば予告なしに料金を徴収することはないため、気軽に話を聞いてみるとよいでしょう。

FPとは何が違う?

IFAと混同されがちなのが、FP(ファイナンシャルプランナー)です。

FPは顧客の希望するライフプランをヒアリングし、実現に向けて資金計画面に関するサポートを行う専門家です。

ただし、IFAとは異なり、FPでは個別具体的な金融商品の提案はできないケースもあります(証券外務員として日本証券業協会に登録しているなら可能)。

IFAに相談するメリット

IFAに相談することには、以下のようなメリットがあります。

  • 中立の立場から商品提案を受けられる
  • 長期的なサポートが受けられる

中立の立場から商品提案を受けられる

IFAならではの強みとして、中立の立場から自分に合った商品の提案が受けられることが挙げられます。

IFAは、銀行や証券会社など、特定の金融機関に所属しているわけではありません。そのため、所属先の利益を追求するために、利益率の高い金融商品をすすめる必要がなく、あくまで顧客の利益を追求した商品提案が可能です。

顧客の細やかな要望に応じ、さまざまな金融商品を組み合わせて提案できるのは、IFAならではのメリットです。金融商品の知識があまりない人でも、自分に合った商品を選んでもらえるので、安心して資産運用に取り組めます。

長期的なサポートが受けられる

長期的なサポートが受けられるのも、IFAのメリットです。銀行や証券会社など一般的な金融機関の場合、異動や転勤などで担当者が変わることはあり得ます。担当者の変更に伴う引き継ぎが不十分な場合、また最初から話をしなくてはならず、ストレスを感じる人もいるでしょう。

一方、IFAの場合、異動や転勤を伴うケースはごくまれです。担当者が休職や退職しない限りは、契約から解約まで同じ担当者からサポートやアドバイスを受けられます。同じことを何度も説明するストレスはありません

IFAに相談するデメリット

IFAに相談することには、以下のようなデメリットがあります。

  • 手数料が高くなる可能性がある
  • 信頼できる質の高いIFAを選ぶのが難しい

手数料が高くなる可能性がある

IFAを利用して金融商品を購入する際には、次の手数料がかかります。

  • 販売手数料
  • コンサルティングフィー

販売手数料は、株式などの約定代金に応じて変動しますが、概ね自分で取引するよりも高くなります。「プロに任せられる安心を買うための料金」と割り切ることができれば、支払う価値は十分あるでしょう。

コンサルティングフィーがかかるのは、主にファンドラップの利用時です。ファンドラップとは複数のファンドを組み合わせて運用するサービスで、運用結果に応じて報酬が発生する仕組みになっています。

上記とは別に、IFAによっては相談料がかかるケースもあります。

信頼できる質の高いIFAを選ぶのが難しい

IFAは資産運用のプロではあるものの、資質や経験によってアドバイスの質が大きく左右されます。顧客の希望に沿わない内容のアドバイスをするIFAに当たってしまう可能性もあります。また、アドバイスの質は高くても、接客態度があまりよくないIFAもいるかもしれません。

明らかな問題がなくても「なんとなくこの人は合わない」と違和感を覚える可能性もあるでしょう。できれば複数人のIFAに相談し、長く付き合えるIFAを選ぶのがおすすめです。

信頼できるIFAの選び方のコツ

お金のことを相談し任せる以上は、信頼できるIFAを選ぶことが大切です。IFA選びに失敗すると、「こんなはずではなかった」と落胆する結果になりかねません。

信頼できるIFAを選ぶためのコツは、以下の通りです。

  • 過去の実績を確認する
  • 接客態度や相性を確認する
  • 報酬システムを確認する

過去の実績を確認する

IFAを選ぶ際は、過去の実績を確認してください。

資産運用へのアドバイスやサポートの質は、IFA自身の知識やそれまでの経験に左右されます。一般的には、業界歴が長いIFAの方が知識や経験は豊富ですが、業界歴が短くても質の高いアドバイスができるIFAもいます。

過去の実績は、IFAのWebサイトや対面相談で確認できます。また、IFAによって得意領域は異なるため、併せて確認しておくとよいでしょう。

接客態度や相性を確認する

IFAを選ぶ際は、担当アドバイザーの接客態度や相性も確認が必要です。お金が絡むデリケートな相談をする以上、信頼できる相手の方がよいでしょう。

一度無料相談に出向き、実際に話してみて接客態度や相性を確認しましょう。「質問に丁寧に答えてくれるか」「自分がわかるような言葉で教えてくれるか」「質問の意図をよく理解してくれるか」などを中心にチェックしてください。神経質になりすぎる必要はないですが、違和感を覚えたら別のIFAに変更するのも1つの選択肢です。

報酬システムを確認する

IFAを利用する際は、報酬システムも含めた利用コストを確認しましょう。前述した通り、IFA経由で金融商品を購入すると「販売手数料」や「コンサルティングフィー」がかかります。また、IFAによっては相談料が発生するケースもあります。

IFAは、常に中立な立場で依頼者の利益を追求しなくてはいけません。そのため、報酬金額設定の透明性や、利益が出なかったときのポリシーの決め方にも、IFAの姿勢が現れます。

まとめ

IFAは、中立的な立場から自分に合った商品を提案してくれる資産運用のプロです。FPと似ていますが、IFAなら個別具体的な金融商品の提案まで可能な点が異なります。

IFAを利用して金融商品の取引を行うと、相応の手数料もかかります。相性のよい担当者を見つけられるかどうかが、IFAを使いこなすうえで重要です。複数の担当者を比較検討した上で判断することをおすすめします。

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