中古車が新車より販売価格が高くなる現象が、日本の自動車市場で起こっています。
もともと半導体不足により、新車の供給量が世界的に減っていたため、中古車の需要が高まり、販売価格は高騰していました。
さらに円安が進んだことで、日本の中古車を求める動きが海外で加速した結果、一部の中古車が新車より高く販売されています。
現在、新車の購入は、1年待ちもざら。
新車を諦めて中古車に手を伸ばす人が増えています。
中古車が新車より高い！特にいま人気の中古車とは
執筆者：マネーFix 編集部
2023-01-18
2023-01-20
人気の中古車トップ5を紹介
今人気の中古車トップ5を、2022年8月の買取取引台数をもとに紹介します。
車買取比較サイト「ズバット 車買取比較」が、2022年8月の買取取引台数をもとに作成した中古車ランキングは、下表の通りです。
上位5位まで紹介します。
| ランキング | 車種 | 販売価格 |
|---|---|---|
| 1位 | トヨタ プリウス | 133万円～202万円 |
| 2位 | スズキ ワゴンR | 63万円～98万円 |
| 3位 | トヨタ ヴォクシー | 161万円～262万円 |
| 4位 | ホンダ フィット | 85万円～137万円 |
| 5位 | トヨタ アルファード | 299万円～530万円 |
出典：ズバット 車買取比較「中古車の査定相場（2022年9月更新）」より作成（以下同）
1位はハイブリッド車の代名詞「プリウス」となりました。世界初の量産ハイブリッド専用車として根強い人気を誇ります。
ランキングの傾向として「ヴォクシー」「アルファード」といったミニバンが上位にランクインしました。
コンパクトカーでは「フィット」が、軽自動車では「ワゴンR」がトップ5にランクインしました。購入後からの経過年数で見ると、買取価格は下表の通りです。
| 車種 | 購入後の経過年数で売却した場合の平均売却価格（単位：円） | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 3年以内 | 4～5年 | 6～7年 | 8～9年 | 10～11年 | |
| プリウス | 1,697,273 | 1,168,333 | 628,333 | 551,667 | 550,000 |
| ワゴンR | 839,385 | 580,769 | 358,286 | 236,435 | 172,571 |
| ヴォクシー | 1,920,000 | 1,677,500 | 1,233,333 | 551,111 | 420,000 |
| フィット | 1,001,538 | 689,474 | 431,313 | 118,571 | 94,000 |
| アルファード | 2,960,000 | 2,731,250 | 2,128,571 | 1,676,000 | 749,727 |
売却価格は走行距離や年式によっても変わってくるので、詳しくは買取業者に査定してもらいましょう。
人気の中古車について特徴を紹介
トップ5にランクインした中古車の特徴について、それぞれ解説していきます。
手放すタイミングや高値で売却できる車の状態を知りたい場合は、参考にしてください。
| 順位 | 車種 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | プリウス | 全車種に一定のニーズがあるため価格下落が起きにくい。 長い距離を乗らず手放すと、高価格で買取る可能性が高い。 |
| 2位 | ワゴンR | 女性やビギナーにニーズがある車種で、中古車市場にも出しやすい。 年式や走行距離で価格が大きく変わりやすい。 |
| 3位 | ヴォクシー | 中古車市場でも人気が高いので高走行・低年式でも高額査定になりやすい。 内装や外装の質が査定時のポイント。 |
| 4位 | フィット | 年式の新しい車両は査定額が高くなる傾向がある。 ハイブリッドモデルのニーズが高い。 |
| 5位 | アルファード | 長く乗って売却しても、買取水準は高い車種。 モデルチェンジより前に手放すのがおすすめ。 |
モデルチェンジより前に手放すのがおすすめ。
中古車価格は、車の状態だけでなく買取業者によっても変わります。複数社に査定を依頼すると、現在の相場や業者による違いが手っ取り早くわかります。
半導体不足の解消は2023年頃になるとの読みもありますが、しばらく中古車の高騰は続くでしょう。
あまり車を使わなくなった、高齢のため車を手放そうか迷っているという人は、今が決断のときかもしれません。
【愛車の買取査定を一括申し込み】
ズバット車買取で簡単ネット車査定へ
出典
- ズバット車買取比較「中古車の査定 相場（2022年9月更新）