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中古マンション、価格高騰率全国1位「埼玉県さいたま市」。人気の理由は利便性

執筆者:マネーFix 編集部

中古マンションを買いたい人も売りたい人も、興味深い調査です。

株式会社ワンノブアカインドは、自社が保有するデータを元に2022年6月の全国市区町村における中古マンション相場の調査を行いました。

この調査結果から、中古マンションが高額で売却されている地域や、人気の高い地域の傾向、マンション購入において重視されているポイントが見えてきました。

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1位の港区は9,824万超え

まずは、中古マンションの価格の相場について見ていきましょう。

坪単価をベースに70平方メートルに換算した場合の価格を算出し、価格が高い順にランク付けしています。

これによると、中古マンション価格が全国で最も高かったのは「東京都港区」で、9,824万7,800円。

2位は「東京都千代田区」9,263万4,300円、3位は「東京都渋谷区」9,049万7,700円と東京都心が続きます。

いずれも前年(2021年6月)の結果より、価格が上昇しています。

上位17位まで東京都の市区が占めるなか、18位に「神奈川県川崎市中原区」(5,169万300円)がランクイン。

また27位に、「大阪府大阪市北区」(4,409万4,800円)が関東エリア以外で初めてランクインしています。

川崎市中原区にはベッドタウンとして人気の武蔵小杉駅が、大阪府大阪市北区には大阪キタの中心地である梅田駅があり、中古マンション価格と駅の人気がリンクしていることがわかります。

埼玉県大宮は950万円アップ

注目は中古マンション価格の騰落ランキングです。

前年に対して高騰率が高いものを順にランク付けされています。

1位は「神奈川県茅ヶ崎市」で、前年同月対比+32.26%(3,327万200円)。

金額にして約811万円アップしています。

2位は「埼玉県さいたま市大宮区」の+29.38%。

また、前年同月に対する価格の上がり幅は全国一番で、約950万円アップという結果でした。

大宮駅西口周辺は50年以上にわたって再開発が行われており、現在も大宮駅東口と西口でそれぞれ再開発が進んでおり、今後も人気の高まりが続くことが予想できます。

なお、価格ランキングで上位を占めた東京都心部は、50位以下という結果でした。

間取りより駅からの距離を重視


出典:国土交通省「平成30年度マンション総合調査結果」

国土交通省が発表している「平成30年度マンション総合調査結果」によると、「マンション購入の際に考慮した項目」は、「駅からの距離」が72.6%と過半数に上りました。

続いて「間取り」(63.7%)、「日常の買い物環境」(52.8%)、「周辺の医療・福祉・教育等の公共公益施設の立地状況」(39.4%)という結果になっています。

先の株式会社ワンノブアカインドの調査結果も踏まえると、マンションの購入においては、駅や街そのものの利便性や安全性を重視していることがわかります。

住宅購入の際は、自治体による町づくりの方針なども検討材料にすべきでしょう。

出典
  • 株式会社ワンノブアカインド「2022年6月 全国市区町村 中古マンション価格/騰落率ランキング100」
  • 国土交通省「平成30年度マンション総合調査結果」https://www.mlit.go.jp/common/001287570.pdf

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