食費や光熱費など物価の上昇が続く中、家計管理の見直しの重要性はますます高まっています。
「夫婦の家計管理について見直しをしたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。
夫婦で家計管理をする際に重要なことは、正しい家計の管理方法を選び、お互い協力することです。
この記事では、夫婦での家計管理のコツや具体的な管理方法を紹介し、円滑に家計を見直していくためのポイントを解説します。
夫婦でお金を管理する3つのコツと、すぐに実践できる5つの方法
マネーFix 編集部
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夫婦で家計管理をする際のコツ
夫婦で家計管理をする際は、以下の3つのコツを抑えておくようにしましょう。
- 夫婦で家計について共有する
- 家計簿やアプリを使ってお金を管理する
- 将来の目標を決める
夫婦で家計について共有する
夫婦で上手に家計管理をするためには、家計の状況を共有して、互いに把握するようにしましょう。
どちらかだけが家計を把握するのではなく、それぞれが家計の状況に関して理解しておくことが重要です。
また定期的に会話をすることで、不満や不透明な部分が解消され、家計管理を円滑に進める手助けにもなります。
特に共働き夫婦の場合、家計管理に関するコミュニケーションが薄れてしまう可能性があるため、家計の共有を積極的に行うことが重要です。
家計簿やアプリを使ってお金を管理する
お金の流れを正確に把握するためには、家計簿やアプリを活用するのが効果的です。
家計簿やアプリを使わずに感覚でお金を管理すると、細かなお金の流れが漏れてしまいがちです。
結果、小さな支出が積み重なり、意識がないのにお金を使いすぎてしまう可能性があります。
家計簿やアプリを利用することで、支出の傾向や無駄を正確に把握できるため、無駄遣いを防ぎ、計画的にお金を管理することが可能です。
また家計簿やアプリを使っておくと、夫婦で家計について共有する際も楽になります。
将来の目標を決める
夫婦で家計管理を行う際には、単に毎月の支出や収入を管理するだけでなく、将来に向けた目標を設定することも重要です。
子どもの教育費や住宅購入、老後資金など具体的な目標を設定しておくことで、夫婦が同じ目標に向かって、家計をやりくりすることが可能になります。
また目標を達成するために毎月いくら貯蓄するべきか、お金をどの割合で使うべきかなど、目標から逆算したお金の管理もできるようになります。
夫婦の家計管理方法には5つある
夫婦で家計管理をする際のコツを理解したところで、5つの家計管理方法を紹介します。
- 共有口座に毎月定額を入れる
- 収入すべてを1つの口座でまとめて管理する
- 費用項目別に支払いを分ける
- どちらかの収入を生活費、どちらかの収入を貯蓄に使う
- 夫婦でそれぞれ管理をする
共有口座に毎月定額を入れる
1つ目は、夫婦それぞれが毎月決まった金額を共有の銀行口座に入金する方法です。
収入に対して一定の割合を共有口座へ入れるようにすれば、不満や不公平感が生じにくいです。
また口座を1つにまとめることで、必要な出費を一元管理できる点もメリットです。
共働き夫婦に向いている管理方法といえます。
収入すべてを1つの口座でまとめて管理
2つ目は、収入すべてを1つの口座でまとめて管理する方法です。
夫婦のお金を1つの口座で一元管理することで、家計の全体像が見えやすくなり、お金の管理がシンプルになるというメリットがあります。
この方法は、夫婦どちらかがメインとなり家計を管理する場合に適しています。
ただし収入の多い方が負担を感じたり、個人の自由な支出が制限されやすくなったりする点には注意が必要です。
費目別に夫婦で支払いを分ける
3つ目は、家賃や食費、光熱費など費目別に夫婦で支払いを分ける方法です。
例えば、夫は家賃や光熱費、妻は食費やレジャー費のように分担を決めます。
夫婦がそれぞれの役割分担を明確にできるので、どちらかが得意な分野のお金を管理することで、家計管理がスムーズに進みやすくなります。
ただし、家計全体の把握が難しくなるため、定期的な見直しや話し合いが必要です。
どちらかの収入を生活費、どちらかの収入を貯蓄に使う
4つ目は、夫婦のうち一方の収入を生活費にあて、もう一方の収入を貯蓄や投資に充てる方法です。
この方法のメリットは、確実に貯蓄ができる点です。
一方の収入をすべて貯蓄に回すため、将来の資金計画が立てやすく、安定した貯蓄が可能です。
したがって、収入に差がある夫婦や将来の目標に向けて計画的に貯蓄を進めたい夫婦に向いています。
ただし生活費が片方の収入に依存するため、収入に変動があった場合、やりくりが急に厳しくなるリスクもあります。
夫婦でそれぞれ管理をする
5つ目は、夫婦それぞれで家計を完全に分けて管理する方法です。
夫婦間でお小遣いや趣味に使うお金が制限されにくく、自由にお金を使える点が大きなメリットです。
一方、家計全体の把握が難しくなり、将来的な目標に向けた計画を立てにくくなるので、頻繁なコミュニケーションが必要になります。
この方法は、共働き夫婦の中でも、個人のライフスタイルを重視したい夫婦に適しています。
なお、夫婦での家計管理の方法については、ファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家からアドバイスをもらうのもおすすめです。
マネーキャリアなどのFP相談サービスを利用すれば、無料で家計の相談を受けることができます。
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