2024年10月から、児童手当の制度が拡充されます。
新たな制度では、高校生の子どもがいる世帯にも児童手当が支給されます。
高校生の子どもがいる世帯は、児童手当を受け取るために、どのような手続きが必要なのでしょうか。
高校生の児童手当はいくら支給されますか?申請は必要ですか?
【記事執筆】FP川辺 拓也
3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。
高校生の児童手当はいくら支給されますか?
高校生の子どもを養育している世帯の児童手当は、月額1万円(第3子以降は3万円)です。
所得制限が撤廃されるため、これまで児童手当が支給されていなかった世帯でも、高校生の子どもがいれば児童手当が支給されます。
2024年度10月現在、高校生の子どもがいる家庭には、10月から2025年3月分まで6ヵ月分、合計6万円が支給されます。
給付金の支給スケジュールは、以下の通りです。
- 2024年12月(10月分と11月分):2万円
- 2025年2月(12月分と2025年1月分):2万円
- 2025年4月(2025年2月分と3月分):2万円
なお、2025年度以降は、年間12万円が支給されます。
児童手当を受け取るためには申請が必要ですか?
高校生の子どもがいる世帯は、児童手当を受け取るための申請手続きが必要です。
こども家庭庁によると、以下の世帯は新たに申請が必要になります。
- 高校生年代の児童を養育している方(現在中学生以下の子を養育しており、児童手当を受給している方を除く)
つまり、高校生の子どもがいる世帯で、9月時点で児童手当を受け取っていない世帯は申請手続きが必要になります。
ただし、自治体によって申請が必要な世帯が異なる可能性があるので、自治体に確認するとよいでしょう。
申請期日はいつまでですか?
児童手当の申請は、自治体ごとに期日が設けられています。
初回の支給(2024年12月)から児童手当を受け取る場合の期日は、以下のようになっています。
- 宮城県仙台市:2024年8月30日まで
- 東京都杉並区:2024年8月30日まで
- 大阪府大阪市:2024年10月31日まで
すでに期日を過ぎている自治体もあるため、注意してください。
上記の申請期限を過ぎても手続きは可能で、さかのぼって受給することができます。
ただし、2025年3月31日を過ぎてしまった場合、2024年度分の児童手当をさかのぼって受給することができなくなります。
児童手当の受給要件を満たす子どもがいる場合、2024年3月31日までに必ず申請手続きをするようにしましょう。
なお、申請手続きには、金融機関の情報や身分証明書のコピーなどが必要です。
必要な書類は各自治体によって異なるため、自治体のWebサイト等で確認してください。