警察庁は、マイナンバーカードと運転免許証を一体化する「マイナ免許証」の導入を決めました。
運転免許証とマイナカードが一体化すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
この記事では、マイナ免許証の概要や、導入の時期について解説します。
【マイナ免許証】更新料が安くなる。自宅から講習受講も可能に。来年3月から
【記事執筆】FP川辺 拓也
3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。
マイナ免許証で何が変わる?
マイナ免許証では、従来のマイナンバーカードに以下の情報が加わります。
- 免許の有効期間
- 免許の種類
- メガネなどの着用条件
マイナ免許証の作成は任意で、現行の運転免許証とマイナ免許証を両方取得することも可能です。
- 運転免許証のみ保有
- マイナ免許証のみ保有
- 運転免許証とマイナ免許証の両方を保有
マイナ免許証を持っていると、免許の更新手続きが便利になります。
- 住所の変更手続きが自治体でできる
- 免許更新時の講習をオンラインで受講できる
運転免許証の住所を変更する場合、自治体と警察に変更の申請が必要になります。
マイナ免許証であれば、自治体に申請するだけになります。
また、免許更新時に受講する講習がオンラインで受講できます。
ただし、オンラインで更新手続がすべて完結するわけではありません。
視力検査や写真撮影は免許センターで実施する必要があるため、注意してください。
手数料が割安になる
マイナ免許証のみを保有している場合、取得や更新にかかる手数料が割安になります。
ケースごとの手数料は、以下の通りです。
【新規取得】
- 免許証のみ:2,350円
- マイナ免許証のみ:1,550円
- 両方:2,450円
【更新】
- 免許証のみ:2,850円
- マイナ免許証のみ:2,100円
- 両方:2,950円
マイナ免許証のみ保有する場合、手数料が最も安くなります。
免許証のみ保有する場合の手数料に比べると、750円から800円割安となります。
また、講習にかかる手数料も割安になる見通しです。
通常の免許証の場合、講習にかかる手数料は「優良運転者」で500円、「一般運転者」で800円です。
マイナ免許証でオンライン講習を受講する場合、手数料は一律200円になる見込みです。
いつから導入される?
マイナ免許証は、2025年3月24日から導入される見通しです。
マイナ免許証を希望する人は、運転免許証とマイナカードを免許センターに持参し、申請する必要があります。
マイナカードの交付率は、2024年9月8日時点で人口比81.2%となりました。
マイナ免許証を登録する人がどの程度になるのか、注目が集まります。