夏のボーナスは、生活費に充てたり、旅行したりするなどで利用する一方、一定額を貯蓄する人も多いようです。
夏のボーナスを貯蓄へ回す場合、貯金と投資で将来的に増える金額はどれだけ違うのでしょうか。
この記事では、MoneyFixが独自調査した夏のボーナスに関する実態を紹介し、普通預金・定期預金・投資で10年後どのくらいお金が増えるかをシミュレーションします。
夏のボーナス30万円を投資したらいくらになりますか? 10年後の金額をシミュレーションしてみた
マネーFix 編集部
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夏のボーナスは貯金する?投資する?
MoneyFixでは、LINE公式アカウントの友だちを対象に「夏のボーナスに関するアンケート調査」を実施しました。
今年の夏のボーナスについては、「5万円~20万円未満」(21.9%)が最も多く、「20万円~40万円未満」(21.8%)、「40万円~60万円未満」(19.3%)と続きました。
夏のボーナスのうち貯蓄に回す割合については、「20%未満」(21.6%)が最も多く、「20%~40%未満」(18.9%)、「0%」(17.6%)と続きました。
8割以上の人が、ボーナスのうち一定額を貯蓄に回していることがわかります。
貯蓄のうち「銀行預金以外」に回す割合については、「0%」(29.1%)が最も多く、「20%未満」(25.0%)、「20%~40%未満」(17.7%)と続きました。
半数以上の人が、80~100%の金額を、銀行に預金していることがわかります。
ボーナスを貯蓄するなら投資がよい
夏のボーナスを銀行へ預けるのと投資するのでは、将来的にどれくらいの違いが出るのでしょうか。
8月以降、銀行の普通預金や定期預金の金利は大幅に引き上げられています。
しかし、それでも銀行の預金金利はとても低いので、お金を預けてもほとんど増えることはありません。
物価の上昇率より、預金金利の方が低いため、銀行に預けていると現金の価値が目減りしてしまうリスクがあります。
現金の価値を目減りさせないためには、投資を併用することも検討するとよいでしょう。
投資は一定のリスクを伴いますが、投資先を分散しつつ長期的に投資することで、リスクを抑えることが可能です。
10年後の金額をシミュレーション
夏のボーナスのうち30万円を貯蓄に回した場合、定期預金、普通預金、投資で10年後いくらになるのかシミュレーションしました。
【10年後の金額】
- 普通預金(0.1%):30万3000円
- 定期預金(0.25%):30万5980円
- 投資(3%):40万3175円
普通預金や定期預金だと、10年預けても数千円しか増えません。
一方、投資の場合、利回り3%なら10年で10万円以上増えることになります。
なお、人気の投資商品である「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」や「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」に投資した場合のシミュレーションは以下の通りでした。
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500):163万3824円(※1)
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー):133万1438円(※2)
(※1)想定リターン18.47%、想定リスク22.67%
(※2)想定リターン16.07%、想定リスク19.31%
貯蓄先を変えるだけで、将来的に増えるお金が大きく変わることがわかります。
このように、夏のボーナスを貯蓄する場合、資産が増える可能性の高い投資先も検討するとよいでしょう。
投資を始めたいと思っているが不安がある人は、ファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家に相談することをおすすめします。
家計の状況を把握したうえで、投資や預貯金に回すのに適切な金額をアドバイスしてもらえます。
初めてFPに相談する場合は、マネーキャリアなど無料で相談が受けられるサービスがおすすめです。
投資を始めたいがどうしたらいいかわからない
- 夏のボーナスに関するアンケート
- 【調査実施会社】株式会社ウェブクルー
- 【調査期間】2024年8月16日(金)~2024年8月22日(木)
- 【調査方法】MoneyFixのLINE公式アカウントでのアンケート
- 【調査人数】1,146人