近年、短時間に激しく雨が降る、いわゆる「ゲリラ豪雨」の発生が増えています。
ゲリラ豪雨によって受けた被害は、火災保険で補償されるのか、気になる人も多いでしょう。
この記事では、火災保険で補償されるゲリラ豪雨の被害について解説します。
ゲリラ豪雨の雨漏り被害は、火災保険で補償されますか?
マネーFix 編集部
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雨漏りは火災保険の補償対象になるのか?
火災保険は火災のときしか補償されないイメージがあるかもしれませんが、多くの火災保険では、風災や水災といった自然災害も補償の対象です。
そのため、雨漏りが自然災害や偶然の事故によって発生したのであれば、火災保険で補償されます。
雨漏りが火災保険の補償対象となるのかどうかは、雨漏りが発生した原因によって異なります。
例えば、台風や暴風が原因で雨漏りした場合、風災を補償対象とする火災保険に入っていれば、保険が適用される可能性があります。
しかし、雨漏りの原因が特定できない場合や自然災害や事故が原因でない場合は、保険が適用されない可能性が高いでしょう。
火災保険で補償されるゲリラ豪雨の被害とは?
株式会社ウェザーニューズの「ゲリラ豪雨まとめ調査」によると、2023年夏(7~9月)のゲリラ豪雨発生回数は前年の約1.2倍に増加しました。
今年も度々ゲリラ豪雨が発生し、ニュースになっています。
このようなゲリラ豪雨も自然災害の1つです。
具体的にどのような被害が、火災保険の補償対象になるのか見てみましょう。
【補償対象となる例】
- 瓦やトタンが強風で飛ばされ、屋根に穴が開いたことによる雨漏り
- 飛来物や強風で倒れた木により屋根材が破損し、そこから雨水が侵入したことによる雨漏り
- 土砂崩れや洪水によって家屋の基礎部分が損傷を受け、床下から雨水が浸入した
- 浸水によって家の中に水が入り込み、家具や電化製品が損傷した
【補償対象とならない例】
- 屋根や外壁の経年劣化によって防水性能が低下し、ゲリラ豪雨の際に雨漏りが発生した
- 建物の設計や施工の不備が原因で、ゲリラ豪雨の際に雨漏りが発生した
- 加入している火災保険が、自然災害を補償対象としていなかった
火災保険で補償されるかどうかは、自然災害が直接的な原因となっているかどうかが重要なポイントです。
老朽化や経年劣化、施工不良が原因で発生した雨漏りは、たとえゲリラ豪雨の際に発生したとしても火災保険の補償対象にはなりません。
また、加入している火災保険の種類によっては、そもそも自然災害による損害が補償の対象になっていない場合もあります。
特に、共済やダイレクト型の火災保険に加入している人は、補償範囲が風災などの自然災害も補償する内容になっているか確認することをおすすめします。
加入している火災保険の契約内容を再確認し、必要に応じて補償範囲の見直しをしましょう。
なお、火災保険の見直しを検討するなら、「保険スクエアbang!」などの一括比較サービスで検討することをおすすめします。
簡単な入力で、複数の保険会社から自分に合った保険を見つけることができるでしょう。