6月から、1人あたり4万円が減税される定額減税がスタートしています
定額減税しきれない人には、自治体から調整給付金が支払われます。
ただし、調整給付金を受け取るには、自治体への申請が必要です。
この記事では、8月に申請手続きを締め切る自治体について紹介します。
【定額減税】調整給付金の申請が8月末で締め切られる自治体はどこ?
【記事執筆】FP川辺 拓也
3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。
調整給付金の概要
定額減税は、所得税から3万円、住民税から1万円をそれぞれ減税します。
また、定額減税では、自分だけでなく扶養家族の分も減税されます。
自分と配偶者、子ども2人の場合、計16万円が減税される計算です。
減税の流れは、以下の通りです。
- 所得税:毎月の源泉徴収分から減税
- 住民税:自治体が2024年度の住民税から減税
調整給付金は、定額減税しきれないと見込まれる人に支給する給付金です。
出典:内閣官房「定額減税しきれないと見込まれる方への給付金(「調整給付金」)のご案内」
調整給付金の支給対象者は、以下の通りです。
- 所得税と個人住民税所得割のどちらかを納めていて減税しきれない額が生じる人
調整給付金は、減税しきれない金額を1万円単位に切り上げて支給します。
例えば、所得税の定額減税額が6万円で、年間の源泉徴収額が4万5000円だった場合、計算式は以下の通りです。
- 定額減税6万円-源泉徴収額4万5000円=1万5000円
調整給付金は千円未満の単位を切り上げるので、調整給付金は2万円になります。
調整給付金の申請
調整給付金を受け取るためには、申請手続きが必要なケースと不要なケースに分かれます。
例えば東京都江戸川区では、「確認書」が届いた世帯は、オンラインもしくは郵送で申請する必要があります。
申請手続きを郵送で行う場合に必要な書類は、以下の通りです。
- 口座名義人の氏名と住所がわかる本人確認書類の写し
- 通帳またはキャッシュカードの写し
申請すると、おおむね3週間で給付金が支払われます。
申請手続きは、各自治体が定める申請期限を過ぎないように注意してください。
申請期限は、自治体ごとに異なります。
8月末締切の自治体
定額調整給付金の申請が、8月末で締め切られる主な自治体を確認しましょう。
- 兵庫県西宮市:8月30日(金)必着
- 青森県むつ市(オンライン申請):8月31日(土)23時59分まで
- 青森県むつ市(郵送申請):8月31日(土)消印有効
申請手続きが必要な場合、自治体によって必着か消印有効か異なります。
申請期限を過ぎると、給付金が支給されません。
調整給付金の支給対象の人は、自治体のホームページなどで最新の情報を確認してください。
- 内閣官房「定額減税しきれないと見込まれる方への給付金(「調整給付金」)のご案内」