住宅ローンを組む予定の人は、フラット35を知っている人もいるでしょう。
フラット35とは、最長35年の全期間固定金利の住宅ローンのことです。
2024年2月から、子育て世帯を支援するために「フラット35子育てプラス」がスタートしました。
この記事では、フラット35子育てプラスについて解説します。
フラット35子育てプラスってなに?制度の概要とポイントについて解説
マネーFix 編集部
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フラット35子育てプラスとは
フラット35子育てプラスとは、フラット35に申し込んだ世帯が、子育て世帯または若年夫婦世帯である場合に、子どもの人数等に応じてフラット35の借入金利を一定期間引き下げる制度です。
- 子育て世帯:子どもの年齢が借入申込年度の4月1日において18歳未満である世帯
- 若年夫婦世帯:夫婦のいずれかが借入申込年度の4月1日において40歳未満である世帯
子どもの人数によって借入金利が引き下げられるため、住宅ローンの利息負担の軽減ができるお得な制度です。
金利引き下げ幅が最大年1.0%
以前の制度では、金利の引き下げ幅は最大年0.5%まででしたが、「フラット35子育てプラス」を利用することで最大年1.0%まで引き下げ可能となりました。
2024年7月時点のフラット35利用者で、最も多い適用金利は年1.840%です。
1.0%引き下げられた場合は、一定期間1.0%を下回る金利で住宅ローンを組むことができます。
今年はマイナス金利が解除されたことから、今後の住宅ローン金利の上昇が懸念されています。
フラット35子育てプラスを活用すれば一定期間低金利で住宅ローンを組むことができるため、金利上昇を心配することなく安心して家計管理をすることができるでしょう。
子どもの人数等に応じて金利を引き下げ
フラット35子育てプラスでは、子どもの人数に応じて借入金利を引き下げます。
子ども1人の場合、もしくは若者夫婦の場合は1ポイントとなり、子どもが1人増えるごとに1ポイント付与されます。
1ポイントあたり5年間、金利が年0.25%引き下げられます。
例えば、4ポイント付与された場合は5年間、金利が1.0%引き下げられます。
5ポイント以上付与された場合は、6年目以降の金利が引き下げられます。
また、子育てプラス以外のプランとも併用ができ、住宅の性能やエリアによってもポイントが付与され、金利の引き下げが適用されます。
フラット35子育てプラスシミュレーション
フラット35子育てプラスを利用した場合に、どのくらいお得になるかシミュレーションをしました。
借入条件は以下の通りです。
- 借入金額3000万円
- 借入期間35年
- 元利均等返済
- ボーナス返済なし
- 借入金利年1.80%
フラット35の場合
- 借入金利:全期間1.80%
- 毎月返済額:9万6327 円
- 返済総額:4045万7296 円
- 支払利息:1045万7296 円
フラット35S金利Aプラン(2ポイント)と子育てプラスの組合せ(子ども1人1ポイント)の場合
- 借入金利:当初5年間年1.05%、6年目以降年1.80%
- 毎月返済額:当初5年間8万5386 円、6年目以降9万4811 円
- 返済総額:3925万5206 円
- 支払利息:925万5206 円
フラット35S金利Aプラン(2ポイント)と子育てプラスの組合せ(子ども2人2ポイント)の場合
- 借入金利:当初5年間年0.8%、6年目以降年1.80%
- 毎月返済額:当初5年間8万1918 円、6年目以降9万4280 円
- 返済総額:3885万5694 円
- 支払利息:885万5694 円
子育て世帯や若年夫婦世帯は、フラット35子育てプラスを利用することで、利息負担を大きく減らすことができるでしょう。
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