京都府京都市では、8月22日から、既存住宅の取得を後押しする「京都安心すまい応援金」を実施します。
子育て世帯を対象とした補助金で、購入後のリフォーム工事も対象となります。
この記事では、京都市が実施する「京都安心すまい応援金」の概要や、ほかの自治体で実施されている住宅関連の補助金制度について解説します。
【最大200万円】中古住宅の購入やリフォームの補助金。住宅関連の補助金を実施している自治体を紹介
【記事執筆】FP川辺 拓也
3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。
京都市「京都安心すまい応援金」
京都安心すまい応援金の対象は、「未就学の子どもがいる世帯」です。
子どもを妊娠している場合も対象となります。
支給要件は、以下の通りです。
- 居住用として築5年以上、価格500万円以上の既存住宅を購入
- 購入後にリフォーム工事(市内事業者が施工)を実施
給付額は基本100万円です。
以下の要件を1つ満たすごとに50万円加算され、基本額と合わせて最大200万円まで交付を受けることができます。
- 子どもが2人以上
- 市外から移住
- 管理認定マンションまたは京町家を取得
また、京都市が提供しているリフォーム関連の補助金との併用も可能です。
補助金の併用例
- 京都安心すまい応援金:最大200万円
- まちの匠・ぷらす:最大300万円
- 断熱改修等補助:最大420万円
- 補助額合計:最大920万円
補助金を受けるには、住宅の購入後、リフォーム工事や転居をする前に、エントリーが必要です。
2024年8月22日から、エントリーの受付を開始する予定です。
ほかの自治体で実施されている補助金
ほかの自治体でも、さまざまな住宅関連の補助金が実施されています。
一例を紹介します。
- 東京都台東区:子育て世帯住宅リフォーム支援制度
- 福岡県福岡市:空き家活用補助金
東京都台東区:子育て世帯住宅リフォーム支援制度
台東区の子育て世帯住宅リフォーム支援制度は、小学生以下の子どもをもつ世帯、または妊娠中の世帯が住居をリフォームした際に、助成金が支払われる制度です。
リフォーム費用の3分の1、上限20万円まで助成されます。
「手すりの取付」「段差の解消」「侵入防止フェンスの設置」「ドアストッパーの設置」など、安心して子育てができる環境の整備を目的としたリフォーム工事が対象となります。
福岡県福岡市:空き家活用補助金
福岡市では、空き家の改修をしたり、家財道具の処分をしたりする際に、補助金が支給されます。
1年以上居住者や利用者がいない空き家を取得または賃借し、居住する人が対象です。
補助金額は改修工事や設計費、家財道具の処分にかかる費用の2分の1で、最大100万円です。
ただし、空き家活用補助金を受給する場合、当該の空き家を10年以上活用することが要件となります。