2024年1月から、大手損害保険会社が物価上昇や保険金の支払い増加を理由に自動車保険の保険料を値上げしました。
この値上げは、満期を迎えたあとの継続契約に影響を与えます。
しかし、支払い方法を見直すことで保険料を節約できる可能性もあります。
この記事では、自動車保険の年払いと月払いの保険料をシミュレーションし、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。
自動車保険の年払いと月払い、どちらが安いかシミュレーション!
マネーFix 編集部
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年払いと月払いでシミュレーション
Aさん(35歳)は車の維持費を節約したいと考え、近々満期を迎える自動車保険を見直すことにしました。
現在、Aさんは月払いで保険料を支払っており、毎月口座振替されています。
しかし、年払いにした方が得なのではないかと考え、試算してみることにしました。
【年払いと月払いでシミュレーション】
- 年払い保険料:1万3140円
- 月払い保険料:1,280円
- 月払いの年間総額:1,280円×12回=1万5360円
- 支払総額の差:2,220円
※試算条件…保険会社:おとなの自動車保険、保険始期:2024年9月1日、車名:プリウス、型式:ZVW51、初年度登録:2023年11月、使用目的:日常・レジャー、走行距離:3,000km超〜5,000km以下、主な使用地:東京都、被保険者生年月日:1989年1月1日、免許証の色:ゴールド、等級:20、事故有係数適用期間:0年、運転者の範囲:本人・配偶者、対人・対物:無制限、人身傷害:5,000万円・車外危険担保
年払いの方が月払いよりも支払総額が2,220円安くなりました。
しかし、いままで月払いにしていたAさんは、年払いにすることによるデメリットがないのか心配になり、さらに調べてみることにしました。
年払いと月払いのメリット・デメリット
自動車保険料を年払いにする場合と月払いにする場合で、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのかを表にまとめました。
先ほどのシミュレーション結果からも、年払いは月払いに比べて支払総額が安くなることがわかっています。
支払い方法の選択肢は保険会社にもよりますが、月払いに比べて年払いの方が多いです。
例えば、銀行引き落しやクレジットカード払いだけでなく、払込票払いやコンビニ払い、スマホ決済などが選べる場合もあります。
月払いの場合は、銀行引き落しかクレジットカード払いになるでしょう。
年払いのデメリットは一度に支払う金額が大きくなることです。
また、年払いで途中解約する場合は、月払いに比べて支払総額が高くなる可能性があります。
月払いの場合は、解約日に合わせて保険料の支払いが途中でストップします。
年払いの場合は、月割とは違う方法で計算された解約金が戻ってくる仕組みです。
解約返戻金を差し引いて、実際に払った金額を月払いと比べた場合、多くのケースで年払いの方が多くなります。
そのため、契約する前から保険期間の途中で解約することがわかっている人は、月払いで契約した方がお得です。
メリット・デメリットから、それぞれの支払い方法に向いているのは、以下のような人だと考えられます。
【年払いが向いている人】
- 年間の支払総額を抑えたい人
- 払込票払いやコンビニ払い、スマホ決済で支払いたい人
【月払いが向いている人】
- 保険料が高くなりがちな若い人
- 維持費を毎月一定額で管理したい人
Aさんは、年払いにすれば保険料を節約できるとわかりましたが、一度に大きな金額を支払う必要があるため、家計の状況をふまえて決めようと考えました。
また、Aさんは今後車にかかる維持費を考えて、車を手放すことも視野に入れています。
そのため、途中解約時のリスクも考慮する必要があると感じました。
年払いと月払いのどちらがよいかは、家計の状況や今後も車を持ち続けるかどうかによって異なります。
自動車保険の支払い方法を決める際は、これらを考慮して総合的な判断をしましょう。
なお、自動車保険の見直しをするなら、「保険スクエアbang!自動車保険」などの一括見積もりサービスを利用するのがおすすめです。
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