車を購入するときに、マイカーローンを利用する人は多くいます。
マイカーローンの金利は借入先の金融機関によって異なります。
少しでもお得な金利で借りたいと考える人もいるでしょう。
この記事では、マイカーローンの種類や、金利の決まり方について解説します。
マイカーローンの金利はどうやって決まる?1%の違いをシミュレーション
マネーFix 編集部
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マイカーローンの種類
マイカーローンは種類によって金利相場や審査の厳しさ、手続きのスピードなどが異なります。
マイカーローンの種類は以下の通りです。
- 銀行系マイカーローン
- ディーラーローン
- 自社ローン
銀行系マイカーローン
銀行系のマイカーローンは、1~4%が金利相場です。
ディーラーローンや自社ローンと比較すると金利が低いことが特徴です。
また、銀行系マイカーローンは、車両やオプション購入費用だけでなく車検や修理、免許取得などの費用にも利用可能な点がメリットです。
デメリットとしては、ローンの審査がディーラーローンや自社ローンよりも厳しく、審査に時間がかかることが挙げられます。
ディーラーローン
ディーラーローンとは、車の正規販売店であるディーラーが提供するローンのことです。
ディーラーローンは審査が早いことがメリットです。
銀行系マイカーローンに比べて審査のハードルが低く、申し込みの当日に審査結果がわかる場合もあります。
ディーラーローンには、「残価設定ローン」という種類もあります。
残価とは、ローン終了時の車に残る価値のことです。
残価を最終支払い時まで据え置いて、残りを分割で支払うため、月々の返済額を抑えて新車などに乗れるというメリットもあります。
デメリットとしては、金利相場が高いため、利息額や返済総額が膨らむ傾向があることです。
ローンの用途は銀行系マイカーローンに比べて狭く、車両やオプションの購入費用のみに限られていることが多いです。
自社ローン
自社ローンは、中古車販売店等のローンです。
ほかのローンとは異なり金利がなく、販売店独自の基準で審査し、ローンの可否が判断されます。
自社ローンは、銀行系のマイカーローンやディーラーローンと比べて審査に通りやすいのが特徴です。
ただし、審査に通りやすい分、保証料や手数料は割高で、契約には連帯保証人が必要な場合もあります。
マイカーローンの金利の決まり方
マイカーローンの金利はローン会社によって決まり方が異なります。
金利の幅を提示している金融機関の場合は以下の2パターンが多いです。
- 借入金額によって適用金利を決める
- ほかのサービスの利用状況によって適用金利を決める
借入金額によって適用金利を決める
購入予定の自動車の価格や頭金の額によって借入金額が決まり、適用金利が決定します。
借入金額が大きくなれば、低い金利が適用され、負担が軽減される可能性があります。
ほかのサービスの利用状況によって適用金利を決める
金融機関のほかのサービス(給与受取り、住宅ローン、カードローン)を利用しているかによって、適用金利が変わります。
マイカーローンの検討をする場合は、現在取引をしている金融機関の商品をチェックしてみることもおすすめです。
マイカーローンの金利が1%違うとどうなる?
金利が低いと自動車にかかる支払総額を少なくすることができ、月々の返済負担も小さくすることができます。
マイカーローンの金利が1%違うとどのくらい返済負担が変わるのかをシミュレーションしました。
以下は、300万円でマイカーローンを組んだ場合(60回払い)です。
金利1%の場合
- 返済総額:307万6842円
- 利息総額:7万6842円
- 月返済額:5万1281円
金利2%の場合
- 返済総額:315万4968円
- 利息総額:15万4968円
- 月返済額:5万2583円
金利3%の場合
- 返済総額:323万4333円
- 利息総額:23万4333円
- 月返済額:5万3906円
金利4%の場合
- 返済総額:331万4942円
- 利息総額:31万4942円
- 月返済額:5万5249円
金利が1%と違うと月々1,000円程度の違いなので、さほど負担を感じないかもしれません。
しかし、金利1%と4%で比べてみると月額の返済は約4,000円程度負担が大きくなり、利息の支払総額も約24万円も多くなります。
高額のローンを組む場合は、しっかりと計算をしたうえでマイカーローンを利用することが大切です。