今年の1月から新NISAがスタートしました。
金融庁によると、2023年12月のNISA口座の開設数は約1100万口座でしたが、2024年3月では約2300万口座と発表されています。
新NISAが始まってから約3ヵ月で、NISAの口座数は倍になっていることがわかります。
NISAはやったほうがいいという意見を耳にすることはありますが、一方でNISAをやめたほうがいい人もいます。
この記事では、NISAをやめたほうがいい人の特徴を解説します。
新NISAはやめたほうがいい?やめたほうがいい人の特徴を解説
マネーFix 編集部
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NISAがよい理由
NISAとは、少額からの投資を行う人のために2014年から始まった少額投資非課税制度のことです。
今年の1月からはNISA制度の内容が新しくなりました。
投資をするならNISAは活用したほうがお得なことが多いです。
NISAがよい理由は、以下の通りです。
- 預貯金よりもお金が増やせる可能性がある
- 税金がかからない
- 非課税保有期間が無期限
- 初心者でも始めやすい
- 運用コストが抑えられる
預貯金よりもお金が増やせる可能性がある
NISAを活用して投資をすると、預貯金よりもお金を増やせる可能性があります。
銀行の普通預金の利息や定期預金の利息は低金利です。
昨今は、物価上昇率が普通預金金利を上回っているため、預貯金しておくだけでは、お金の価値は目減りしていることになります。
一方、NISAを活用して投資をすれば、預貯金しておくよりも、お金を増やせる可能性があります。
税金がかからない
NISAの最大のメリットは、株式や投資信託から得られる配当金や売却益に税金がかからないことです。
通常の課税口座で取引をすると、配当や利益に対して20.315%の税金がかかりますが、NISAを活用すると非課税になります。
非課税保有期間が無期限
新NISAでは、非課税保有期間が無期限化されました。
投資は長期運用が推奨されています。
長期間運用をすることで複利の力も働いて資産が増えやすいからです。
そのため、非課税保有期間が無期限であることは投資をするうえで大きなメリットになります。
初心者でも始めやすい
投資初心者でも始めやすいこともNISAが良いといわれる理由です。
特につみたて投資枠の対象金融商品は、金融庁が長期の積立と分散投資に適していると判断した商品のみを扱っています。
そのため、投資初心者でも、安心して始めることができます。
運用コストが抑えられる
運用コストが抑えられることもメリットです。
通常、株や投資信託の購入には手数料が必要になります。
しかし、NISAのつみたて投資枠なら購入時手数料がゼロで信託報酬が一定以下になっています。
また、成長投資枠でも証券会社によっては国内株式や米国株式の取引手数料を無料に設定しているところもあります。
NISAをやめたほうがいい人の特徴
NISAをやめたほうがいい人の特徴は以下の通りです。
- 余剰資金がない人
- 絶対に損をしたくない人
- NISAにはない商品に投資したい人
- 短期間で利益を出したい人
余剰資金がない人
投資には元本割れのリスクも伴います。
そのため、投資は余剰資金で行うことが推奨されています。
万が一元本割れをしても、日々の生活に支障が出ないようにすることが大切です。
日々の生活費分の貯金が、半年から1年程度ある場合に始めることがおすすめです。
絶対に損をしたくない人
投資は利益を期待できる反面リスクも伴います。
投資をすることで元本割れする可能性があるため、絶対に損をしたくないと考える人には向いていません。
NISAにはない商品に投資したい人
NISAにはない商品に投資したい人も、NISAには向いていません。
NISAではどんな商品でも購入できるわけではなく、決められた銘柄しか購入できません。
投資したい商品がある場合はNISAの対象商品になっているかを確認してから始めることがおすすめです。
短期間で利益を出したい人
元本割れのリスクを防ぎ、より安全に投資を行うには、長期投資が推奨されています。
そのため、NISAで扱う商品は中長期の投資を前提とした商品が多いです。
これらの商品は運用を続けやすいように設計されているため、短期間で利益を出したいと考える人には向いていません。