毎年5月になると、自動車税の納税通知書が発送されます。
ガソリン代の高騰や、物価高が続く中、少しでも家計負担を抑えたいところですが、自動車税を安くする方法はあるのでしょうか。
この記事では、自動車税を抑えるポイントや、お得に税金を支払う方法について解説します。
自動車税をお得に支払う方法はありますか?「地方税お支払サイト」でキャッシュレス決済がおすすめ
【記事執筆】FP川辺 拓也
3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。
自動車税の概要
自動車税は、毎年4月1日に自動車を所有していると課税される税金です。
自動車税の金額は、総排気量によって異なります。軽自動車と乗用車の税率は、以下の通りです。
出典:江東区「軽自動車税の車種と税率」、東京都主税局「自動車税種別割」をもとに作成
車を購入した時期によって、適用される税率が異なります。
自家用乗用車は、2019年10月以降に自動車を購入した場合、新税率が適用されます。
軽自動車は、2015年4月1日以降に購入した場合に新税率が適用されます。
また、自動車税が軽減される制度に「グリーン化特例」があります。
- 適用期間:2023年4月1日~2026年3月31日
- 適用条件:新車新規登録を行った場合
- 軽減内容:おおむね75%
対象となる自動車は、以下の通りです。
乗用車
- 電気自動車
- 燃料電池自動車
- 天然ガス自動車(2009年排出ガス規制NOx10%以上低減又は2018年排出ガス規制適合)
- プラグインハイブリッド自動車
軽自動車
- 電気自動車
- 燃料電池自動車
- 天然ガス自動車(2009年排出ガス規制NOx10%以上低減又は2018年排出ガス規制適合)
自動車税の支払い方法
自動車税の支払方法は、以下の5つです。
- スマートフォン決済
- クレジットカード決済
- ペイジー
- モバイルレジ
- 現金での納付
納付方法によって、お得に自動車税を支払える場合があります。
例えば、クレジットカードや電子マネーで支払えば、ポイント還元が受けられるので、現金で納付するよりもお得です。
各種決済アプリで自動車税を納付したい場合は、「地方税お支払サイト」の利用がおすすめです。
ただし、地方税お支払サイトを利用する場合、送られてきた納付書を利用しないので、二重支払いをしないように注意しましょう。
自動車税を抑えるには?
自動車税を安く抑える方法は、以下の3つです。
- 重課される前に車を買い替える
- 年度末の3月31日までに車を手放す
- 購入時期を調整する
それぞれのポイントについて確認しましょう。
重課される前に車を買い替える
重課される前に車を買い替えると、自動車税を安く抑えられます。
重課とは、一定期間を経過した場合に自動車税を重くする制度です。
例えば、ディーゼル自動車では11年超、ガソリン車やLPG自動車は13年を超えると適用されます。
重課率はおおむね15%です。
自動車税を低く抑えるには、重課される前に車を買い替えるとよいでしょう。
年度末の3月31日までに車を手放す
年度末である3月31日までに車を手放した場合、翌年度の自動車税はかかりません。
また、自動車税を支払ったあとに車を手放せば、支払っていた税金の一部が還付されます。
ただし、3月に廃車にしても還付金は発生しません。
廃車にするなら、2月中に登録抹消の手続きをしましょう。
購入時期を調整する
購入時期を調整すると、自動車税を安く抑えられます。
自動車税は、購入した月の翌月から課税されます。
そのため、登録日を月初めにすることで、1ヵ月分の自動車税を抑えることができます。
例えば、4月30日と5月1日で自動車を購入した場合、課税期間は以下の通りです。
- 4月30日:5月から翌3月の11ヵ月分
- 5月1日:6月から翌3月の10ヵ月分
軽自動車の場合は、月割りがなく年間の費用が固定されます。
なお、車を手放す際になるべく高く売却したい場合は、買取価格の比較サイトを利用するのがおすすめです。
無料で、複数社に査定依頼を出すことができます。
>一括査定サイト「ズバット車買取比較」
また、事故車や古い車であれば、廃車買取専門サイトも利用してみてください。
>廃車買取専門サイト「廃車ツヨシ」
- 江東区「軽自動車税の車種と税率」
- 東京都主税局「自動車税種別割」