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昨年、国民年金保険料を2年前納しました。今年、保険料が増えましたが、追加徴収されますか?

執筆者:川辺 拓也

【記事執筆】FP川辺 拓也

3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。

国民年金保険料は、20歳から59歳までの自営業者やフリーランスが支払う保険料です。

2024年度の保険料は、2023年度と比べて月730円増額となりました。

昨年度、2年前納をしている場合、保険料を追加徴収されることはありません。

この記事では、国民年金保険料の前納制度について解説します。

2024年度の国民年金保険料

国民年金保険料は、物価の上昇などを反映して毎年改定されています。

2024年度の国民年金保険料は、1ヵ月あたり1万6980円となりました。

2023年度の保険料は、月額1万6250円だったので、2024年度の保険料は昨年より730円高くなっています。

国民年金保険料の前納

国民年金保険料は、「前納」で納めると、保険料の割引を受けることができます。

前納には「2年前納」「1年前納」「6ヵ月前納」「当月末振替」の4種類があります。

当月末振替については、口座振替しか対応していません。

それぞれの支払方法と、前納額については、以下の通りです。
 
出典:日本年金機構「国民年金保険料の前納」

口座振替で2年前納した場合、割引額は1万6590円です。

およそ1ヵ月分の保険料が割引されることになります。

前納すると毎月支払うより、保険料がお得ですが、前納する場合に注意したい点を確認しましょう。

前納する場合の注意点

前納する場合、その期間は保険料の減額や免除が受けられません。

自営業やフリーランスで収入が少なくなった場合、国民年金保険料の減額、もしくは免除が受けられます。

  • 全額免除
  • 4分の3免除:月額4250円納付
  • 2分の1免除:月額8490円納付
  • 4分の1免除:月額1万2740円納付

しかし、前納で納付済みの保険料は、減免や免除の対象になりません。

保険料が上がったら追加徴収される?

2年前納は、2年間分の保険料が確定した状態で納付します。

例えば、2024年度に2年前納する場合、保険料は以下のようになっています。

  • 2024年度保険料:1万6980円×12ヵ月=20万3760円
  • 2025年度保険料:1万7510円×12ヵ月=21万120円
  • 2年分の保険料:20万3760円+21万120円=41万3880円
  • 2年前納の保険料:41万3880円-1万6590円=39万7290円(口座振替の場合)

したがって、2年目に保険料が上がっても、保険料の追加徴収をされることはありません。

出典
  • 日本年金機構「国民年金保険料の前納」

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