通勤ラッシュを避けて通勤する場合に定期代が割引される「オフピーク定期券」の割引率が拡大されます。
これまでの割引率から、どれほどお得になるのでしょうか。
この記事では、オフピーク定期券に関する制度について解説します。
【最大20%】オフピーク定期券の割引率が拡大。2024年3月25日から
【記事執筆】FP川辺 拓也
3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。
オフピーク定期券とは
オフピーク定期券は、朝のラッシュ時間帯を避けて通勤する人を対象にした定期券で、通常の定期代より約10%割引されます。
平日朝のピーク時間帯を除いて、定期券として利用することができます。
ピーク時間帯に利用した場合、通常のIC普通運賃がかかります。
ピーク時間帯は駅によって異なります。
ピーク時間帯の例
- 新宿駅 7:30~9:00
- 渋谷駅 7:20~8:50
- 大宮駅 6:45~8:15
- 横浜駅 7:00~8:30
JR東日本でのみ販売されており、SuicaまたはモバイルSuicaのみに対応しています。
2024年度からよりお得に
オフピーク定期券は、発売開始から1年ほど経過しましたが、購入したのは20万人ほどでした。当初の目標の半分ほどです。
これを受けて、2024年度に向けて、JRE POINTの還元サービスや割引率の拡大が実施される予定です。
- 5%のJRE POINT還元
- 定期券購入金額が約15%オフ
2024年3月25日以降使えるオフピーク定期券を購入すると、購入金額の5%分の「JRE POINT」が還元されます。
また、2024年10月1日から、割引率が約15%に拡大する見通しです。
JRE POINTの還元と合わせると、最大20%割安に定期券を購入することができます。
特典やサービスキャンペーンも
対象期間にオフピーク定期券を購入すると、特典やサービスが受けられるキャンペーンも実施します。
- NewDays限定特定クーポン(抽選で5,000名)
- LUMINEで使える500円チケット(抽選で500名)
- JRE POINT500ポイント(抽選で300名、アトレ公式LINEとの連携が必要)
- JRE POINT1,000ポイント(シャポー・ビーンズでの買い物が必要)
- JR東日本ホテルズデジタルクーポン500円分(抽選で500名)
いずれも、対象期間は2024年3月25日~4月30日です。
私鉄・地下鉄との連絡定期券も、利用するJR線が特定区間に該当する場合はオフピーク定期券を購入可能です。
オフピーク定期券は、モバイル端末や首都圏Suicaエリア内にあるJR東日本の駅券売機、みどりの窓口で購入可能です。
割引率の拡大によってオフピーク定期券の利用者が今後増えるのか、引き続き注目が集まります。