経済産業省が調査したキャッシュレス決済比率の調査によると、2022年におけるクレジットカードの使用率は30.4%でした。
2016年以降、使用率は毎年上昇しています。
クレジットカードの利用額はいくらで、どのような理由で使われているのでしょうか。
この記事では、クレジットカードの利用実態について解説します。
クレカのポイントがザクザク貯まる。買い物だけじゃない!「投資」「納税」にもフル活用で効率アップ
【記事執筆】FP川辺 拓也
3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。
クレジットカードの利用実態
クレジットカードの利用実態を、株式会社ジェーシービーの「クレジットカードに関する総合調査 2022年度版調査結果レポート」をもとに確認してみましょう。
クレジットカードの利用額は、1ヵ月あたり平均6万6000円でした。
クレジットカードを複数持っている場合の、1枚目と2枚目の平均利用額は、それぞれ以下の通りです。
- 1枚目:6万6200円
- 2枚目:2万4600円
出典:株式会社ジェーシービー「クレジットカードに関する総合調査 2022年度版調査結果レポート」をもとに作成
1枚目のクレジットカードの利用額は「5万円以上10万円未満」(23%)が最も多く、「3万円以上5万円未満」(16%)、「10万円以上20万円未満」(14%)と続きました。
男女別で見ると、男性は60代、女性は50代で利用金額が最も高くなりました。
出典:株式会社ジェーシービー「クレジットカードに関する総合調査 2022年度版調査結果レポート」をもとに作成
年代が高いほど、利用額が多くなる傾向が見られます。
男女で比較すると、20代を除き、男性の方が利用額が高い傾向が見られます。
クレジットカードを利用する理由については「ポイントやマイルが貯めやすいから」(48.7%)が最も多く、「入会費や年会費が他社と比較して安いから」(32.2%)と続きました。
買い物だけじゃない」ポイントを効率よく貯める方法
ポイントを効率よく貯めるには「まとまった利用額」を「高い還元率」で利用する必要があります。
そのため、まとまった金額の支払いにクレジットカードを使うと、効率よくポイントを貯めることができます。
ここでは、効率よくポイントを貯める方法として、以下の2つを紹介します。
- 積立投資にクレジットカードを使う
- 税金の納付にクレジットカードを使う
積立投資にクレジットカードを使う
新NISAの開始をきっかけに、積立投資を始める人が増えています。
積立投資をしている場合、毎月の投資額をクレジットカードで支払うと、ポイントを効率よく貯められます。
例えば、毎月10万円の積立投資をする場合、ポイント還元率が1%だと年間1万2000ポイントが貯められます。
投資に利用することで、ポイント還元率を引き上げるキャンペーンを実施しているところもあります。
税金の納付にクレジットカードを使う
税金の納付も、まとまった金額を支払うケースがあるので、クレジットカードを使うとポイントを効率よく貯められます。
クレジットカードで納付できる税金の例
- 相続税
- 贈与税
- 自動車重量税
- 固定資産税 など
ただし、都道府県によってクレジットカードで支払える税金が異なるので注意しましょう。
また、税金を納める場合は決済手数料がかかります。
決済手数料は、納付する税額によって異なります。
出典:国税庁「クレジットカード納付のQ&A」
税金をクレジットカードで納付する場合は、決済手数料と還元されるポイントの、どちらが高いかを比べてから利用するとよいでしょう。
なお、公共料金もクレジットカードでの支払いがお得です。
詳しくはこちらの記事も参考にしてください。
- 株式会社ジェーシービー「クレジットカードに関する総合調査 2022年度版調査結果レポート」
- 国税庁「クレジットカード納付のQ&A」