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終活について親と話したい人は約6割。子が親とやっておくべき「財産の棚卸し」とは

執筆者:マネーFix 編集部

マネーFix 編集部

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団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になり、日本が超高齢化社会に突入する2025年問題が、目の前まできています。

高齢社会白書によると、2025年には国民の4人に1人が75歳以上に、2030年には国民の3人に1人が65歳以上の高齢者になると予想されています。

高齢化が社会問題である一方、個人レベルでは親の高齢化に伴い、多くの人が相続の問題に直面するでしょう。

この記事では、親の終活や相続について解説します。

終活について話したいけど話せない57.1%

株式会社エス・エム・エスが、60歳以上の親を持つ男女1,024名を対象に「親の終活に関する意識調査」を実施しました。

出典:株式会社エス・エム・エス「2023年『親の終活』に関するアンケート結果」(以下同)

「終活について親と話したことはありますか?」という問いに対して、「いいえ」(66.4%)が「はい」(33.6%)の約2倍となりました。
 
終活について親と話したことがないと答えた人のうち、「話したことはないが、話したいと思っている」(57.1%)が約6割を占めています。

相続税が不安。63.6%が懸念

親に最低限やっておいて欲しい終活はどれですか?(複数選択可)(n=1,024)
 
親と終活について話したいと思いながらも話せない状況の中で、親に最低限やってほしい終活については、「相続財産/借金/保険について」(28.1%)が最も多い回答でした。

お金にまつわることは、生前にできるだけ対策をしておいてほしいという思いが見えてきます。

(相続について「不安がある」と答えた人への調査)相続についてのどんな不安がありますか?(複数選択可)(n=481)
 
相続についてどのような不安があるのかについては、「相続税が気になる」(63.6%)が最も多く、「どんな資産があるかわからない」(45.9%)、「相続について何を準備すべきかわからない」(42.4%)と続きました。

約半数の人が親の資産状況を知らず、相続について漠然とした不安を感じているようです。

特に、相続税を気にする人が6割を超えています。

令和3年の財務省のデータによると、実際に相続税がかかるのは9%程度です。

しかし、親が持つ資産の全容や価値がわからないため、予期せぬ高額な相続税が発生するのではないかと、不安を抱えている人が多いのでしょう。

親の終活で子どもができること

親が高齢になり終活を考えるとき、子どもには何ができるでしょうか。

まずは、親が望む終活について一緒に考え、親の意思を記録してみましょう。

「財産の棚卸し」も重要な終活の1つです。

親の資産や負債(借金やローン)、保険などの財産状況を一緒に整理すれば、将来の相続にも備えられます。

銀行口座だけでなく、不動産や株式などのリストアップも忘れないようにしましょう。

親が若い頃に入った保険や購入した株式、使っていない定期預金など、忘れている資産が存在している可能性もあります。

また、自分自身で相続に関する知識を深めておくのも、終活に対する不安の軽減に有効です。

いざとなった際は、さまざまな手続きを期限内に済ませなければなりません。

いつまでにどのような手続きが必要なのかを知り、親の財産状況に応じてやるべきことをシミュレーションしておけば、相続準備をスムーズに進められるでしょう。

なお、相続税について詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。

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