こども家庭庁は、2024年度に配布するベビーシッター割引券を、70万枚発行すると発表しました。
ベビーシッター割引券を利用すると、自宅での保育や食事介助でベビーシッターを利用した場合に、割引が受けられます。
この記事では、ベビーシッター割引券を利用できる対象者や、利用するまでの流れについて解説します。
1日最大4,400円、ベビーシッターの割引が受けられる。小3まで対象。2024年度からベビーシッター割引券の発行数が増加へ
【記事執筆】FP川辺 拓也
3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。
ベビーシッター割引券とは?
ベビーシッター割引券は、企業に勤める従業員が、ベビーシッターのサービスを受ける際に利用できる割引券です。
企業が全国保育サービス協会にベビーシッター券の交付を申し込み、交付された割引券を従業員へ配布します。
ベビーシッター割引券は、企業に勤める従業員が対象で、自営業やフリーランス、公務員は対象外です。
なお、ベビーシッター割引券の発行は、全国保育サービス協会の承認を得ている企業に限られます。
ベビーシッター割引券を利用すると、1枚あたり2,200円の割引が受けられます。
使用上限は1日2枚まで、1ヵ月で最大24枚まで利用可能です。
24枚使用すると、合計5万2800円の割引が受けられます。
ベビーシッター割引券の対象となるのは、小学校3年生までの子どもです。
以下のケースでは利用できないので、注意しましょう。
- 送迎のみの利用
- 自宅以外での子どもの引き渡し
- 長時間の外出
- ベビーシッター宅での預かり
- 保育以外の家事業務
あくまでも保育料について割引が適用されるので、交通費やキャンセル料については、割引対象になりません。
ベビーシッター割引券が利用できるかは、利用するベビーシッター派遣会社に確認してください。
ベビーシッター割引券の使い方
ベビーシッター割引券は、以下の手順で利用できます。
- 勤務先から受け取ったベビーシッター割引券URLにアクセスする
- ベビーシッターから提示されたQRコードを読み取る
- 必要事項を記入する
記入事項は以下の通りです。
- 利用開始日時
- 利用終了日時
- 対象児童氏名
- 対象児童生年月日
- ベビーシッター名
- 利用場所
登録内容を確定したら、利用手続きは完了です。
2024年度から割引券の発行数が増加
2024年度は、2023年度の1.8倍のベビーシッター割引券が発行される予定です。
ただし、使い残しのベビーシッター割引券が企業にたまるのを防ぐため、1回の申請枚数に上限が設けられます。
交付枚数が上限に達すると、新規の申請は終了となります。
利用を希望する場合は、早めに申請しましょう。