「Money Fix」を運営する株式会社ウェブクルー(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:藤島義琢)は、「NISAに関するアンケート」を実施しました。
新しいNISAについて、2023年11月時点での、認知度や関心の度合い、投資予定などについての意識を調査しました。本調査は、「現在NISAを利用している人」と「利用していない人」に分けて実施しています。
なお、本記事での「NISA利用者」とは、「旧NISAの利用者」を指しています。
【新NISAに関する意識調査】増額・口座開設する理由1位は「インフレが進み、預貯金だけでは不安だから」
マネーFix 編集部
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調査結果トピックス
- 新NISAの認知度は、NISA利用者で71.3%、NISA非利用者で13.5%と大きな差が!
- 投資額を増やす意向は58.5%で半数以上。理由は「インフレが進み、預貯金だけでは不安だから」が1位
- 非NISA利用者で口座開設を検討しているのは53.1%。理由は「インフレが進み、預貯金だけでは不安だから」が1位
- NISAを利用している金融機関は、1位「楽天証券」(45.1%)、2位「SBI証券」(42.3%)が圧倒的
- NISA未経験者の「やっていない理由」は、「NISAの仕組みが分からないから」(49.71%)で圧倒的
【調査結果詳細】新NISAの認知度
新NISAの認知度については、NISA利用者と非利用者で大きな差がありました。また、男女別でも認知度に差があることがわかりました。
新NISAの認知度は、NISA利用者で71.3%、NISA非利用者で13.5%と大きな差
新NISAについて知っているかどうかについては、NISA利用者の71.3%が「新NISAの内容まで知っている」と回答しました。「知らない」と回答した人は2.7%にとどまりました。
一方、NISA非利用者で「新NISAの内容まで知っている」と回答したのは13.5%にとどまっています。「知らない」と回答した人は4割弱という結果でした。
「新NISAの内容まで知っている」と回答した人は男性の方が多い
男女別に見ると、NISA利用者のうち「新NISAの内容まで知っている」と回答した人は男性78.6%、女性62.6%でした。男性の方が、内容まで知っている人が多いことがわかります。
【調査結果詳細】NISA利用者の動向
NISA利用者に対して、新NISAで投資額を増やすかどうか聞いたところ、半数以上の人が「増やす」と回答しました。理由については、「インフレが進み、預貯金だけでは不安だから」が第1位でした。
新NISAで投資額を「増やす」と回答した人が58.5%と半数以上
今後、NISAを利用した投資額を増やすかについては、58.5%の人が「増やす」と回答しました。「減らす」と回答した人は0.8%にとどまっています。
投資額を「増やす」理由1位は「インフレが進み、預貯金だけでは不安だから」
新NISAで投資額を増やす理由は、「インフレが進み、預貯金だけでは不安だから」(36.5%)が最も多く、「世の中のお金の動きが激しく投資にいい機会だと思ったから」(26.7%)と続きました。
また、5人に1人は、改正前のNISAの投資額では少ないと感じていることが伺えます。
新NISAでの投資額は6万円未満が51.7%と半数以上
新NISAでの毎月の投資予定額は、「10万~20万円未満」(14.6%)が最も多く、「20万~30万円」(14.1%)、「5万~6万円未満」(12.7%)と続きました。
6万円未満と回答した人が半数以上でした。一方、「10万円以上」投資する予定の人も、3割近くいることがわかります。
NISAの金融機関は、1位「楽天証券」(45.1%)、2位「SBI証券」(42.3%)と圧倒的
現在NISAで利用している金融機関は、「楽天証券」(45.1%)が最も多く、「SBI証券」(42.3%)と続きました。上位2社で87.4%を占めており、3位以降と比べて圧倒的に利用者が多いことが伺えます。
なお、4位以下は、こちらの記事「投資初心者におすすめの証券会社をランキング形式で紹介!」に掲載しています。NISA口座を開設する金融機関の選び方のポイントについても解説しているので、参考にしてください。
NISA口座の金融機関を選ぶ際に重視するのは「手数料や口座維持費などのコスト」
NISA口座の金融機関を選ぶ際に最も重視する(した)ものについては、「手数料や口座維持費などのコスト」(36.2%)が最も多く、「ポイント還元があるか」(21.9%)、「取り扱い商品のラインナップの幅広さ」(19.8%)と続きました。
【調査結果詳細】NISA非利用者の動向
NISAを利用していない人に対して、新NISAで口座開設を検討しているか聞いたところ、検討している人が半数以上でした。理由については、「インフレが進み、預貯金だけでは不安だから」が1位でした。
NISA非利用者で口座開設を検討している人が半数以上
新NISAに興味があるかについては、「ある」(24.0%)、「どちらかといえばある」(36.1%)という結果でした。NISAを利用していない人のうち、6割の人は、新NISAに興味を持っていることがわかります。
今後、新NISA口座を開設する意向については、54%の人が「検討している・まだ分からない」と回答しました。「ある」と回答した人は16.2%にとどまりました。
新NISAに興味がある理由1位は「インフレが進み、預貯金だけでは不安だから」
新NISAに興味がある理由については、「インフレが進み、預貯金だけでは不安だから」(32.8%)が最も多く、「世の中のお金の動きが激しく投資にいい機会だと思ったから」(25.3%)、「世の中が投資をする雰囲気になってきたから」(15.7%)と続きました。
上位2つは、NISA利用者が投資額を増やす理由と同じ結果となりました。
NISAを利用していない理由1位は「仕組みが分からないから」
これまでNISAを利用していない理由については、「NISAの仕組みが分からないから」(49.7%)が最も多く、「投資できる資金の余裕がないから」(19.4%)、「NISAの始め方が分からないから」(18.7%)と続きました。
NISAの仕組みが分からず、利用できていない人が半数近くいるという結果でした。
投資をするのが「怖い」人が76%、その理由1位は「元本が保証されないから」
投資をするのは怖いと感じるかについては、「どちらかといえばはい」(42.8%)、「はい」(33.7%)という結果でした。
8割近くの人が、投資に対して、少なからず怖さを感じていることが伺えます。
投資が怖い理由については、「元本が保証されないから」(30.1%)が最も多く、「損失が大きいと感じるから」(24.7%)と続きました。
半数以上の人が、元本割れや損失に対して怖さを感じていることがわかります。
まとめ
「現在NISAを利用している人」と「利用していない人」では、新NISAの認知度に大きな差がありました。
また、「インフレが進み、預貯金だけでは不安」という理由から、NISA利用者は「投資額の増額」、非利用者は「口座開設」を検討している人が多いことがわかりました。
しかし、NISAを利用していない人にとって、「仕組みが分からない」ことが、NISA口座開設のハードルになっている傾向も見られました。
今後も、MoneyFixでは、お金に関するアンケートを中心に、さまざまな調査を実施する予定です。
- 調査実施会社:株式会社ウェブクルー
- 調査期間:2023年11月20日(月)~2023年11月26日(日)
- 調査方法:MoneyFixのLINE公式アカウントでのアンケート
- 調査人数:NISA利用者923人/NISA非利用者855人