東京都世田谷区では、2023年3~4月の間、住民票の写しをコンビニで交付際の手数料を200円から10円にする見通しです。
例年3~4月は、引越しに伴う転出や転入手続きが集中するため、区役所や出張所の混雑を緩和するねらいがあります。
コンビニで手続きする場合に手数料が割引される自治体は、ほかにもあるのでしょうか。
この記事では、行政サービスにかかる費用について解説します。
住民票の発行手数料が10円。コンビニで証明書を発行すると割引になる自治体はどこ?
【記事執筆】FP川辺 拓也
3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。
各種証明書の交付手数料
自治体の窓口で証明書を交付する場合、1通あたりの手数料は以下の通りです。
- 住民票の写し:300円
- 印鑑登録証明書:300円
- 住民税証明書:300円
- 戸籍証明書:450円
- 戸籍の附票の写し:300円
また、自治体によっては、窓口で交付するより手数が安くなる場合があります。
以下は、手数料割引の一例です。
- 杉並区(東京都):100円割安
- 一宮市(愛知県):200円割安
- 京都市(京都府):一律250円
- 富田林市(大阪府):100円割安
- 広島市(広島県):100円割安
自治体によって、割引額や期間が異なるので、自治体のWebサイトなどで確認してみてください。
手数料10円を実施している自治体
世田谷区と同じように、コンビニで証明書を交付すると手数料が10円になる自治体があります。
- 奈良市(奈良県):1通10円 2024年3月31日まで
- 福岡市(福岡県):1通10円 2024年3月31日まで
- 春日部市(埼玉県):1通10円 2025年3月31日まで
- 延岡市(宮崎県):1通10円 当面の間
- 伊逹市(北海道):1通10円 当面の間
自治体や発行する証明書によって、利用できる時間や場所が異なります。
例えば、福岡市の場合、利用できる時間と場所は以下の通りです。
【利用できる時間】
- 住民票の写し:毎日6時半~23時
- 印鑑登録証明書:毎日6時半~23時
- 戸籍全部事項証明書:平日9時~17時
- 戸籍の附票の写し:平日9時~17時
【利用できる場所】
- セブンイレブン
- ローソン
- ファミリーマート
- ミニストップ
- ポプラ
- イオン九州
- 日本郵便(福岡市内では、和白郵便局、福岡東郵便局のみ)
- ココカラファイン(福岡市内では、ココカラファイン原店、ドラッグセガミ荒江店の2店舗のみ)
詳しくは、自治体のWebサイトで確認してください。
なお、コンビニで各種証明書を発行するには、マイナンバーカードが必要です。
引越しや就職など、新年度は証明書を発行する機会も多く、役所の窓口を利用する人も多いでしょう。
窓口での待ち時間を気にせず、かつ割引価格で発行できるので、コンビニで証明書を発行してみてはいかがでしょうか。