昨年に比べ光熱費の値上げが続いています。
暖房器具の使用頻度が高くなる冬に向けて、光熱費を少しでも節約したいと考えている人も多いのではないでしょうか。
暖房器具の使い方を見直すことで、光熱費の節約につながります。
この記事では、光熱費の値上げに負けない、暖房器具の使い方について解説します。
冬の節電どうする?エアコンや電気カーペットはちょっとした工夫で節約効果あり
マネーFix 編集部
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光熱費の値上げ対策はしているか
株式会社DINOS CORPORATIONが、335名を対象に「光熱費の値上げに関するアンケート」を実施しました。
光熱費の値上がりによって生活に影響があるかについては、68.1%が「ある」と回答しました。
また、光熱費の値上げに対して対策をしている人は57%でした。
出典:株式会社DINOS CORPORATION「光熱費の値上げに関するアンケート」
光熱費の値上げに対しどのような対策をしているかについては、「照明をこまめに消す」(85.9%)が最も多く、「エアコンの温度設定を工夫している」(71.7%)と続きました。
光熱費を抑える暖房器具の使い方
冬の時期は、暖房器具の使い方を見直すことで光熱費を抑えることができます。
以下の暖房器具の使い方について解説します。
- エアコン
- ガス・石油ファンヒーター
- 電気カーペット
- 床暖房
エアコンの使い方
エアコンは、以下の点に注意して使用しましょう。
- 設定温度の目安は20℃
- フィルターを月2回掃除
資源エネルギー庁が推奨する、冬のエアコンの設定温度は20℃です。
室外の気温が6℃で、暖房の設定温度を21℃から20℃にした場合、年間約1,650円の節約効果が期待できます(※)。
(※)出典:資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」(以下同)
エアコンのフィルターをこまめに掃除することも大切です。
フィルターが汚れていると、暖房効率が悪くなるだけでなく、故障の原因にもなります。
フィルターをきれいな状態しておくと、年間約990円の節約効果が期待できます。
室外機の周りやフィルターをきれいに保つだけで、年間約2,640円の節約につながります。
ほかにも、以下の点に注意すると、節約効果が期待できます。
- 室外機の周りに物を置かない
- 床まで届く厚手のカーテンで暖気を逃がさない
- サーキュレーターで空気を循環させる
- 加湿器で湿度を上げ、体感温度を上げる
- ドアや窓の開閉を少なくする
ガス・石油ファンヒーターの使い方
ガス・石油ファンヒーターを使用している場合も、設定温度やフィルター清掃についてはエアコンと同様です。
外出する際や寝るときなど、直前までガス・石油ファンヒーターを使用している人も多いかもしれません。
室温は急には下がらないので、外出や就寝の15分くらい前に切ることで、節約できます。
1日1時間運転時間を短くした場合、ガスファンヒーターは年間約2,150円、石油ファンヒーターは約1,470円の節約効果が期待できます。
電気カーペットの使い方
電気カーペットの下に断熱マットなどを敷くと、熱が逃げず、暖房効率が高まります。
また、部屋の広さに合ったものを利用することや、人のいない部分は、温めないようにすることも大切です。
設定温度を「強」から「中」に変えると、年間約5,770円の節約効果が期待できます。
床暖房の使い方
床暖房を利用する場合は、カーペットなどを敷くと熱効率が悪くなってしまいます。
床暖房の上にはなるべく物を置かないようすると、効果的です。
また、床暖房の場合、室内の温度が持続しやすいです。
外出や就寝の30分前に電源を切っても、暖かさが十分に持続します。
- 株式会社DINOS CORPORATION「光熱費の値上げに関するアンケート」
- 経済産業省資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」