総務省の家計調査報告によると、1世帯あたりの2023年7月の収入が1年前と比べて減少していることがわかりました。
実際の収入額から税金や社会保険料などを差し引いた手取り額も1年前と比べて減っています。
物価上昇が続き、手取り収入が減少するなか、家計をどのようにコントロールしたらいいのでしょうか。
株式会社ビズヒッツの調査によると、9割を超える人が「お金を使わない生活」を意識していることがわかりました。
この記事では、節約に関する意識や、節約を習慣化するコツについて解説します。
お金を使わないことを意識している人が96%。いますぐできる、節約を習慣化するコツ3選
マネーFix 編集部
マネーFix 編集部は、FP有資格者や「ビジネス書」や「学習参考書」などさまざまなジャンルの編集経験者で構成されています。わかりやすく確かな情報を発信し「人生におけるお金の決断」の判断基準となる、信頼できるメディアを目指します。
統計データからわかる「収入」「手取り額」の減少幅
まずは統計データから、収入の減少幅について見てみましょう。
総務省の「家計調査報告」によると、2023年7月の勤労者世帯の実収入は、1年前の2022年7月と比べて実質6.6%の減少でした。
1世帯あたりの収支内訳(2023年7月~2人以上の世帯・勤労者世帯)
出典:総務省統計局「家計調査報告-2023年(令和5年)7月分-」をもとに作成
収入から税金や社会保険料などを差し引いた「可処分所得(いわゆる手取り収入)」や、「消費支出」が大きく減少していることがわかります。
「お金を使わない生活」を実現するには?
株式会社ビズヒッツが、500名を対象に「お金を使わない生活についてのアンケート調査」を実施しました。
出典:株式会社ビズヒッツ「お金を使わない生活についてのアンケート調査」
お金を使わない生活を意識しているかについては、「とても意識している」「やや意識している」が合わせて96.2%にのぼっています。
ほとんどの人が「節約」や「支出を減らす」ことを意識していることがわかります。
また、お金を使わないようにする方法として、1番多かったのが「外食を控え自炊する」(197人)でした。
さらに「ポイ活をする」(128人)、「できるだけ安いものを買う」(125人)などの回答が続き、日々の買い物で工夫をしている様子が伺えます。
節約を習慣化するコツ
ここでは、簡単にできる、節約を習慣化するコツを紹介します。
支出額を把握する
支出額を減らすためには、支出額を把握することが重要です。
例えば、支出が増えてしまう理由として、「食品をまとめて買うので合計額がわからなくなる」「買い物をしているうちに予算オーバーしてしまう」というケースがあります。
買い物をする際には、支出額をしっかりと把握するようにしましょう。
ショッピング用の計算アプリを利用するなどし、レジを通す前に金額を確かめるようにしましょう。
ポイントを気にしすぎない
ポイントを貯めることを気にしすぎると、余分なものまで購入してしまうこともあります。
ポイントが貯まると得をしたような気がしますが、「ポイ活」はお金を使うことが前提であることを認識しておきましょう。
まずは支出を適切な金額に収めることを優先してみてください。
スマホからの情報を制限する
Webサイトを閲覧しているうちに、気になる広告を目にして商品を購入してしまうということもあります。
下記のように、スマホからの情報を制限することで、「ちょっと見てみよう」という行動が減り、無駄遣いの軽減ができるでしょう。
- ブラウザの広告をブロック
- メールマガジンの購読を解除
- セール・入荷の通知を解除
ちょっとした工夫や意識の持ち方で、節約を習慣化することができます。
試してみてはいかがでしょうか。
- 総務省統計局「家計調査報告-2023年(令和5年)7月分-」
- 株式会社ビズヒッツ「お金を使わない生活についてのアンケート調査」