人生100年時代といわれ、老後の人生に不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。
株式会社林商会の調査によると、90%の人が老後の生活に不安を感じており、中でも生活費に関する不安が多く挙げられていることがわかりました。
老後の生活を支える年金からは、税金や保険料が引かれます。
老後の生活について考えるには、「年金の手取り額」について把握しておくことが肝心です。
この記事では、老後の生活に対する意識調査を紹介し、「年金の手取り額」をシミュレーションします。
老後の生活が不安な人が9割。年金の手取り額をシミュレーションしてみた
マネーFix 編集部
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90%の人が老後の生活に不安
終活情報メディア「終活瓦版」を運営する株式会社林商会が、20~60代以上の200名を対象に、「老後に対する意識」についての調査を実施しました。
出典:株式会社林商会「老後に対する意識」(以下同)
老後の不安に関する調査では、「少なからず不安を感じている」人が90%にのぼることがわかりました。
では、具体的にはどのような不安があるのでしょうか。
老後の生活で不安なことについては、「生活費」(149票)が最も多く、「病気・ケガなどの健康面」(131票)、「自身の介護」(81票)と続きました。
お金については7割以上、健康については6割以上の人が不安に感じていることがわかります。
何歳くらいまで働きたいと考えているかについては、「働ける限りずっと」(34%)が最も多く、「65歳くらい」(21%)、「60歳くらい」(16%)と続きました。
調査によると、「働ける限りずっと」の回答理由は、「年金だけでは生活できない」という理由がとても多く見られました。
年金支給額から手元に残る料金をシミュレーション
次に、年金の「手取り額」をシミュレーションしてみましょう。
厚生労働省「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業統計」によると、年金の平均月額は以下の通りです。
- 厚生年金 :10万2700円
- 国民年金:5万6489円
- 合計:15万9189円
ここでは、以下の条件で手取り額をシミュレーションしてみます。
- ・年金額:15万9189円
- 国民健康保険料:8,764円
- 介護保険料:7,540 円
この場合、所得税は約6,500円(年)、住民税は約2万3000円(年)となります。
月額換算すると、「国民健康保険料」「介護保険料」「所得税」「住民税」として約1万8760円差し引かれるため、年金の手取り額は約14万429円となりました。
老後資金に不安がある人は、まずは年金定期で自身の年金額の確認をしておきましょう。
- 株式会社林商会「老後に対する意識調査」
- 終活瓦版https://syukatsukawaraban.com/