現代社会において、子どもたちが将来必要とするスキルは多岐にわたります。
イー・ラーニング研究所の調査によると、学校教育以外の教育費が必要だと考える親が9割以上であることがわかりました。
この記事では、学校教育以外の教育にかかる教育資金の準備方法について解説します。
教育にお金をかけるメリットある?9割の親が「学校以外の教育が必要」と考えている
マネーFix 編集部
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学校以外の教育が必要と考える親が約9割
イー・ラーニング研究所が、子どもを持つ親302名を対象に「学校と家庭での教育のバランスに関しての調査」を実施しました。
出典:イー・ラーニング研究所調べ「学校と家庭での教育のバランスに関しての調査」(以下同)
学校以外で教育費をかける必要があるかどうかについては、88%が「はい」と回答しています。
「はい」と回答した理由については、「将来の夢のために必要なスキルを身に着けてほしいから」(219人)が最も多く、「学校教育では足りないと思うから」(157人)と続きました。
8割以上が、将来の夢のために必要なスキルを身につけるために、学校教育以外の教育が必要と考えていることが伺えます。
「いいえ」と回答した人の理由は、「教育以外にも子どもにお金を使いたいから」(14人)が最も多く、「お金をかける余裕が無いから」(12人)、「適切な教育費のかけ方がわからないから」(10人)と続きました。
学校教育以外の教育費に「お金をかける余裕が無い」人が一定数いることがわかります。
ここでは、学校教育費以外の教育費の準備方法について紹介します。
学校以外の教育費の準備方法
学校以外の教育費を準備するためには、まず教育費の目安を把握することが重要です。
教育費の目安は、子どもたちが進学する可能性のある中学や高校、大学の学費、学習塾や英会話教室などの費用、教材や参考書の費用などを考慮して算出してください。
ここからは、具体的に教育費を準備する方法を紹介します。
生活費から捻出する
まず生活費から捻出する方法があります。
節約をすることで、余分な出費を減らし、捻出した分を教育費に充てます。
月数千円程度の習い事の月謝であれば、節約で捻出できる可能性は十分にあるでしょう。
おすすめの節約方法については、こちらの記事「誰でも出来る効果的な節約術」を参考にしてください。
預貯金から捻出する
学校以外の教育費を、予め預貯金しておく方法です。
例えば、定期預金や積立預金などを利用して教育費を準備しておきます。
確実に準備したい場合は、教育費用の口座を分けておくことをおすすめします。
口座を分けておくことで、「予定外の出費で使ってしまった」などの事態を避けることができるでしょう。
児童手当を使う
児童手当は、子どもを養育するための費用を給付する制度です。
年齢に応じて、毎月以下の金額を受け取ることができます。
- 3歳未満:一律1万5000円
- 3歳以上小学校終了前:1万円(第3子以降は1万5000円)
- 中学生:一律1万円
中学卒業まで満額受給すると、約200万円になります。
なお、児童手当は2024年10月から大幅に拡充されます。
詳しくはこちらの記事「2024年10月から児童手当が大幅増額」を参考にしてください。
教育ローンを使う
教育ローンは、教育費を負担するためのローンです。
フリーローンなどと比べると低金利で借りることができるため、比較的返済負担が軽めです。
教育ローンの用途は、教育機関に支払う費用や就学に関する諸費用などが一般的ですが、「習い事」に利用できる教育ローンもあります。
クラウドローンなどのサービスを利用することで、習い事に使える教育ローンを探すことができるので、うまく活用してみてください。
教育ローンについては、こちらの記事「おすすめの教育ローンランキング」も参考にしてください。
- イー・ラーニング研究所調べ「学校と家庭での教育のバランスに関しての調査」