PayPay株式会社は、キャッシュレス決済サービス「PayPay」において、オフラインでの決済ができる機能を実装したと発表しました。
キャッシュレス決済が普及している中で、大手の決済サービスとしては初めての導入となります。
通常のオンライン決済と、どのような点が異なるのでしょうか。
この記事では、PayPayのオフライン決済の特徴や利用にあたっての制限事項について解説します。
PayPayがオフライン決済のサービス開始。知っておきたい利用時の制限事項
【記事執筆】FP川辺 拓也
3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。
PayPayオフライン決済
PayPayのオフライン決済は、以下の場合に「オフライン支払いモード」が表示されます。
- 端末がオフラインの場合
- 通信回線を介して決済コードの表示に3秒以上かかった場合
通信が安定しない場所や人が多く集まる場所での利用や、災害時で通信障害が起きている場合の利用を想定しています。
PayPayオフライン決済の制限
PayPayのオフライン決済の利用にあたっては、以下の制限や違いがあります。
- 決済金額や回数に制限がある
- 支払い方法に制限がある
- 決済の確認方法が異なる
決済金額や回数に制限がある
決済金額や回数の制限は以下の通りです。
- 1回の決裁金額の上限は5,000円まで
- 過去24時間の決済金額の上限は1万円まで
- 過去30日間の決済金額の上限は5万円まで
- 決裁できる回数は1日2回、過去30日間で10回
仮に決済金額の上限を超えていなかったとしても、PayPay残高を上回る金額は使えません。
支払い方法に制限がある
オフライン決済が利用できる支払方法は、「PayPay残高」と「PayPayあと払い」のみです。
支払方法を「クレジットカード払い」に設定している場合は利用できません。
また、「ストアスキャン方式」のみ利用できます。
ストアスキャン方式とは、ユーザーが表示した決済画面を店舗が読み取る方式のことです。
お店のQRコードをユーザーが読み取る方式では、オフライン決済は利用できません。
決済の確認方法が異なる
オフラインで決済した場合、決済音が鳴らず、決済完了画面が表示されません。
通信回線が回復、安定したら、オフラインで決済した内容をユーザーに通知する仕組みとなっています。
オフライン支払いモードを利用したら、お店から発行されるレシートなどで、支払いができているのか確認しましょう。
オフライン決済のサービス機能は、最新バージョンのアプリで順次公開を始まっています。
PayPayがオフライン決済を始めたことで、今後はほかのキャッシュレス決済事業者もオフラインで決裁できる仕組みを導入するかもしれません。
キャッシュレス決済について知りたい人は、こちらの記事「「キャッシュレス決済」とは?おすすめアプリはどれ?」も参考にしてください。