7月、8月の電気料金について、大手電力会社で値下げが行われることが発表されました。
一斉値上げとなった6月から一転して、夏場は値下げになる見込みです。
ただし現在は、電気料金を抑えるため、政府の電気・ガス料金支援が適用されています。
この支援は9月に終了する予定のため、電気料金がどうなるのか、不透明な状況です。
この記事では次の内容を解説します。
- 7月、8月の電気料金は「値下げ」される
- 9月以降の電気料金はどう変わるか
- 新電力会社の電気料金の動向
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7月、8月の電気料金について、大手電力会社で値下げが行われることが発表されました。
一斉値上げとなった6月から一転して、夏場は値下げになる見込みです。
ただし現在は、電気料金を抑えるため、政府の電気・ガス料金支援が適用されています。
この支援は9月に終了する予定のため、電気料金がどうなるのか、不透明な状況です。
この記事では次の内容を解説します。
電力大手10社の発表によると、7月、8月については多くが値下げになることがわかりました。
7月の家庭向け電気料金について、北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中国電力、四国電力、沖縄電力の7社は6月と比べて値下げされます。
8月の電気料金について、東京電力、中部電力、東北電力、中国電力、四国電力、北海道電力、北陸電力、沖縄電力の8社で値下げされます。
標準的な家庭における7~8月の電気料金の推移は下表の通りです。
出典:各社ホームページをもとに作成
6月は一斉に料金値上げが行われましたが、7月、8月については値下げの見込みであることがわかります。
6月に値上げを実施しなかった関西電力と九州電力の電気料金は、据え置きとなります。
なお、上記はいずれも政府の電気・ガス料金支援を踏まえた金額です。
現在は政府の電気・ガス料金支援(電気・ガス価格激変緩和措置)により電気料金が抑えられています。
資源エネルギー庁によると標準的な家庭の電気料金で月2,800円の負担が軽減されています。
政府の支援が9月末で終了すると、電気料金はその分だけ上がることになります。
しかし、政府は電気・ガス料金支援を10月以降も継続する方向で検討しています。
今後の動向を注視しましょう。
大手電力会社では7月、8月と値下げが続きますが、新電力会社の電気料金はどうなるのでしょうか。
出典:帝国データバンク「「新電力会社」事業撤退動向調査(2023年6月)」
帝国データバンクの調査によると、新電力613社のうち32.3%に当たる198社が、2023年に入ってから値上げに動いていることがわかりました。
そのほか2022年末までに値上げをしている新電力会社もあるため、実際にはさらに多くの新電力会社で価格改定が行われているとみられます。
家庭向けの新電力最大手の「東京ガスでんき」(東京ガス)は、9月1日から電気料金を1〜2%引き上げることを発表しています。
値上げは10月検針分から適用され、標準家庭における電気料金は7,372円から7,512円へ、140円の上昇が見込まれます。
このように、2023年夏以降の電気料金には、大手電力会社、新電力会社共に変化が生じる見込みです。
自分が契約している電力会社の動向や、今後の政府発表に注目しておきましょう。
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