副業推進が加速中。スキルアップやキャリア形成につながる副業が人気

副業推進施策の調査結果

パーソルイノベーション株式会社が、人事担当者や経営者253名を対象に「副業制度に関する実態調査」を実施しました。

出典：パーソルイノベーション株式会社　「副業制度に関する実態調査」（以下同）

企業で行っている副業推進施策については、大企業（グループ会社含む）と中小企業・スタートアップともに、「自社の従業員の副業推進」」の割合が半数以上という結果でした。

副業制度の目的については、「従業員のキャリア形成やイノベーション推進文脈での副業推進」が半数以上という結果でした。

企業の規模に関わらず、半数以上の企業が副業推進を実施しており、従業員のキャリア形成を図っていることが伺えます。

また、中小企業・スタートアップでは、フリーランスや外部人材の活用の注目度が高く、積極的に副業人材を受け入れる傾向が伺えます。

企業は、キャリア形成の目的で副業を推進する傾向がありましたが、副業をする人はどのような目的で副業をしているのでしょうか。

報酬面以外の副業の目的

株式会社overflowが、副業経験者173名を対象に「副業人材意識調査」を実施しました。

報酬面以外の副業の目的は？

出典：株式会社overflow「副業人材意識調査レポート」（以下同）

報酬面以外の副業の目的については、「現在のスキルを伸ばすため」（60.7％）が最も多く、「現在のスキルと異なるものを身につけるため」（41.6%）、「本業とは異なる事業を経験したい」（41.6%）と続きました。

スキルアップという点で、企業の副業推進の目的と合致していることがわかります。

本業の会社でスキルアップを支援する制度はあるか？

本業の会社でスキルアップの支援をする制度があるかについては、「書籍購入補助制度」（39.3％）が最も多く、「なし」（38.2％）と続きました。

スキルアップ支援がない企業が約4割にのぼりました。

本業の会社でスキルアップをしたいと望んでも、スキルアップを支援する環境が整っていない会社も多いことが伺えます。

スキルアップを図るための副業選び

ここでは、スキルアップを図るための副業選びのポイントを紹介します。

• 本業でも役立つように選ぶ
• 将来のキャリアを重視して選ぶ
• 好きなこと、興味があることで選ぶ

本業でも役立つように選ぶ

本業で役に立つ仕事を選ぶことで、スキルアップが図りやすくなります。

本業に必要なスキルに関連する副業を行うことで、本業だけで働くよりも早く成長することができるでしょう。

また、本業で身につけた経験が生かせるため、副業を見つけやすいというメリットもあります。

将来のキャリアを重視して選ぶ

将来的なキャリアアップを視野に入れた場合、本業と関連のある業種や職種で副業をするのもおすすめです。

より広い視点や、広範囲のスキルを身につけておくことで、キャリアアップにつながる可能性が広がるでしょう。

好きなこと、興味があることで選ぶ

副業を始めても、スキルが身につかないうちに辞めてしまうこともあります。

好きなことや興味があることを副業として選ぶと、人によっては最も効率よくスキルアップが図れるでしょう。

好きなことや興味がある仕事が、一見、本業とは関係のない仕事に見えても、キャリアアップにつながる可能性があるかもしれません。

副業を解禁する企業が増えている背景については、こちらの記事で詳しく解説されています。あわせてご確認ください。
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