副業してる人の平均年収は600万円。副業収入の中央値は「年128.6万円」

【2023年】副業の実態

株式会社ライボの調査機関「Job総研」は、336人の社会人男女を対象に「2023年の副業に関する実態調査」を実施しました。

出典：Job総研「2023年の副業に関する実態調査」（以下同）

副業・兼業をしているかについては、「している」と回答した人が22.6％、「していない」と回答した人が77.4％でした。

年代別集計では、副業・兼業をしている人は、「40代」（31.7％）が最も多く、「50代」（22.4％）、「30代」（20.7％）と続きました。

アンケート回答者の7割以上が「副業・兼業をしていない」と回答していますが、どのような理由があるのでしょうか。

副業・兼業をしていない理由については、「会社から禁止されている」（33.8％）が最も多く、「本業が忙しく時間がない」（30.8％）、「同時進行する自信がない」（28.8％）と続きました。

副業・兼業をしたいと思う理由では、「収入を上げるため」（70.4％）が最も多く、「小遣い稼ぎ」（48.4％）、「自身のスキル向上のため」（42.5％）と続きました。

「収入を上げるため」「小遣い稼ぎ」「物価高騰の分を補填するため」など、お金に関する理由が上位を占める結果となりました。

副業をしている人の本業の年収については、平均「600万円」、中央値「631.0万円」でした。

また、副業で得ている年間の収入については、平均「20万円」、中央値「128.6万円」でした。

副業収入の中央値は、月約10万円であることがわかります。

副業・兼業を始めたきっかけについては、「テレワークで始めやすくなったから」（43.4％）が最も多く、「老後のための資金が心配になったから」（39.5％）、「法改正で副業が認められはじめたから」（36.8％）と続きました。

テレワークの推進や法改正により、副業できる環境が整ってきていることが伺えます。

また、副業・兼業の1週間の労働時間は、平均が「8.7時間」、中央値が「5時間」でした。

1週間あたりの労働時間は「4時間」の人が最も多く、副業に多くの時間をかけていない人が多いことがわかります。

人気の副業3選

次に、人気の副業を見てみましょう。

ポイ活

ポイ活とは、オンラインショッピングサイトやポイントサイトでポイントを獲得する活動のことです。

ポイントサイトとは、サイト内の広告を経由して商品を買ったり、掲載されているアンケートに答えることでポイントをもらえたりするサイトです。

ポイ活は職業ではありませんが、ちょっとした空き時間や趣味として手軽に始められるため、副業をしている人のなかでも人気があります。

一方、ポイントが貯まりにくいというデメリットがあり、毎月安定して副業収入を得たい人には不向きです。

仕事と副業の両立に不安がある人や、仕事が忙しくて副業の時間が作れない人におすすめです。

講師業

講師業とは、個人で講座やセミナーを開催して受講料を得る仕事です。

講師業の例は下記の通りです。

Excelを使った業務効率化講座
オンライン英会話講師
小学生の走り方講座

特別な資格が必要というわけではなく、自分ができることや得意なことを第三者に教えることで講師業が成り立ちます。

講師業で副業している人に人気なのが、オンライン上で受講生を募集できる「ストアカ」や「タイムチケット」というWebサービスです。

自分が教えることができる内容を掲載することで、受講者を募ることができます。

また、教える内容によって、リアルで講義を行ったり、オンラインで行ったりすることも可能です。

Webライター

Webライターは、Webサイトに掲載されるコラムや商品説明などの記事を書く仕事です。

パソコンとインターネット環境さえあればどこでもできるので、副業のなかでも人気です。

Webライターには、記事を書くためのリサーチ力と、読者が読みやすい文章を書くライティングスキルが求められます。

報酬は書いた文字数に応じて変わる「文字単価」や、記事数によって変わる「記事単価」が一般的です。

株式会社AlbaLinkが、現在Webライターの仕事をしている109人にアンケートを実施しました。

出典：株式会社AlbaLink「【WEBライターのメリット・デメリットランキング】現役WEBライター109人アンケート調査」（以下同）

副業Webライターの月収は、「～10,000円」（57.5％）が最も多く、「～20,000円」（18.1％）、「～30,000円」「～50,000円」（10.6％）と続きました。

Webライターの仕事をして感じたメリットは、「時間が自由」（51人）が最も多く、「場所が自由」（23人）、「スキルアップできる」（17人）と続きました。

場所や時間にとらわれずに副業したい人におすすめです。