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「年収の壁」が見直しへ。「子どもの預け先がない」などの現実。子育て世代の3割は、働く意欲はあるが不安を抱えている

執筆者:マネーFix 編集部

マネーFix 編集部

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2023年2月1日、岸田首相は「年収の壁」の解消に向けて「幅広い対応策を検討する」と発言しました。

「年収の壁」は、パートなどで働く主婦(主夫)の年収が一定額を超えると社会保険料の負担などが生じ、手取り額が減少する問題です。

この記事では「年収の壁の見直しに関するアンケート」をもとに、以下の項目について紹介します。

  • 子育て世代の働く意欲
  • 働くうえでの悩み
  • 子育てと両立しやすい仕事

働きたくても子どもが預けられない

株式会社インタースペースが運営する情報サイト「ママスタ」が、「年収の壁の見直しに関するアンケート」を実施しました。


出典:株式会社インタースペース「年収の壁の見直しに関するアンケート」

「年収の壁が見直されたら、もっと働きたいか」については、「働きたいけれど別の不安がある」(32.8%)が最も多く、「働く時間を増やしたくない」(31.4%)、「もっと働きたい」(26.9%)と続きました。

約6割の人が、働きたいという意欲を持っていることがわかります。

「働きたいけれど別の不安がある」人からは以下のコメントが寄せられました。

  • 行事前は延長保育がない、土日は預けられない
  • 時間を増やすと子どもの帰宅時間に間に合わない
  • 自分が手いっぱいになるのが目に見える。夕飯や就寝時間もずれ込みそう

子どもの預け先がないことや、帰宅時間が遅くなることへの不安を抱えているようです。

働くうえでの悩みは「休み」について

同社は、「働くうえでの悩みに関するアンケート」も実施しています。
 

出典:株式会社インタースペース「働くうえでの悩みに関するアンケート」

「働くうえでもっとも悩むこと」については、「休みについて」(49.1%)が最も多く、「給料について」(23.4%)、「人間関係について」(21.1%)と続きました。

約半数の人が「休みについて」の悩みを抱えていることがわかりました。

休みについて悩みを抱える人からは、以下のコメントが寄せられました。

  • 子どものことで早退・欠勤をしてシフトの調整を依頼するのが苦痛
  • 子どもの看護休暇を大々的に取れるようにしてほしい
  • 理解のある会社、同僚でも、毎回休む申し訳なさがある

子どもが体調を崩した際の休暇取得が、働くうえでの悩みとなっているようです。

子育てと両立しやすい

子育てと仕事を両立する場合、仕事の選び方も大切な要素になります。

株式会社ライズ・スクウェアは、「子育てと両立できている仕事に関する意識調査」(2022年7月)を実施しました。


出典:株式会社ライズ・スクウェア「子育てと両立できている仕事に関する意識調査」

子育てと両立できている仕事について、「事務職」(92人)が最も多く、「接客・飲食業」(45人)と続きました。

事務職、接客・飲食業の人からは以下のコメントが寄せられています。

  • 事務員が何人かいるので、子どもの急な熱や参観日などで休みを取りやすい
  • シフト制で子育てママもたくさん働いていて理解がある
  • 「お互い様」と快くシフトを変わってくれる

「年収の壁」の解消は、女性の就労促進を図る狙いがあります。

しかし、子育て世代の就労促進には、「休みの取りやすさ」や「預け先があるかどうか」などお金以外の課題もあるようです。

今後、政府がどのような施策を打ち出すのか、注目が集まります。

子育て世代の就労促進には、お金以外の課題もありますよね。

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出典
  • 株式会社インタースペース「年収の壁の見直しに関するアンケート」
  • 株式会社インタースペース「働くうえでの悩みに関するアンケート」
  • 株式会社ライズ・スクウェア「子育てと両立できている仕事に関する意識調査」

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