昨今エネルギー資源価格の高騰に伴って、電気代やガス代などの光熱費の値上がりが続いています。
ダイキン工業株式会社の調査によると、さまざまな家計項目の中でも、光熱費を節約したいと考えている人が6割以上にのぼることがわかりました。
光熱費を節約する方法として、住まいの省エネリフォームにも注目が集まっています。
この記事では、「節約・節電に関する実態調査」や「冬の住まいの悩みに関する実態調査」をもとに、省エネリフォームで使える補助金について解説します。
「住宅省エネ2023キャンペーン」で省エネリフォームに補助金。窓リノベで200万円の交付も
冬の住まいに関する悩み第1位は光熱費
ダイキン工業株式会社が「節約・節電に関する実態調査」(2022年12月)を実施しました。
出典:ダイキン工業株式会社 「節約・節電に関する実態調査」
物価高や電気代の上昇によって家計の負担が増えたと感じている人が9割以上にのぼりました。
「家計の中で節約したい費用」については、「電気代/ガス代/水道代」(62.6%)が最も多く、「食費」(48.3%)と続きました。
食品価格が相次いで値上げされるなか、節約したい項目については、光熱費が食品を抑えて1位となりました。
冬の住まいに関する悩みは「光熱費」
株式会社カシワバラ・コーポレーションが、600名を対象に「冬の住まいの悩みに関する実態調査」を実施しました。
出典:株式会社カシワバラ・コーポレーション 「冬の住まいの悩みに関する実態調査」
調査によると、冬の住まいに関する悩みとして「光熱費が高い」と回答した人が約43%と最も多い結果となりました。
「冬の光熱費高騰に対して不安を感じているか」については、8割近くの人が「不安を感じている」「やや不安を感じている」と回答しました。
さらに、冬の光熱費高騰に不安がある人の6割以上が、「省エネリフォームに興味がある」と回答しています。
出典:株式会社カシワバラ・コーポレーション「冬の住まいの悩みに関する実態調査」
興味のある省エネリフォームについては、「窓の断熱化」が戸建て・マンションともに1位でした。
省エネリフォームで使える補助金
2023年3月から、省エネ推進のための補助事業「住宅省エネ2023キャンペーン」が始まります。
住宅省エネ2023キャンペーンによる補助額は下表の通りです。
出典:国土交通省「住宅省エネ2023キャンペーン」をもとに作成
例えば「窓の断熱化」を実施すると、「先進的窓リノベ事業」の補助金を申請することができます。
「一定の性能を満たす対象商品」を使用してガラス交換、内窓設置、外窓交換を実施した場合、1戸あたり200万円を上限として補助金が交付されます。
また「こどもエコすまい」では、「開口部の断熱改修」「外壁、屋根・天井または床の断熱改修」「エコ住宅設備の設置」などが補助金の対象となっています。
さまざまなリフォーム項目が補助金の対象になっているので、「住宅省エネ2023キャンペーン」の公式サイトで確認してみてください。
- ダイキン工業株式会社「節約・節電に関する実態調査」
- 株式会社カシワバラ・コーポレーション「冬の住まいの悩みに関する実態調査」
- 国土交通省「住宅省エネ2023キャンペーン」