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高速道路の深夜割引制度が見直しへ。時間帯は22時~5時に拡大。最大割引率は30%→50%へ

執筆者:マネーFix 編集部

【記事執筆】FP川辺 拓也

3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。

2023年1月20日、斎藤国土交通相は高速道路の深夜割引を見直すと発表しました。

深夜割引を待つ車両が、高速道路の渋滞を引き起こしている問題を是正する目的です。

2024年度中の実施を予定している、深夜割引の見直し案について解説します。

深夜割引の見直し案

国土交通省は、高速道路の深夜割引について、3つの項目を見直す方針です。現行制度から変更される部分について確認しましょう。


出典:東日本高速道路株式会社「高速道路の深夜割引の見直しについて」

深夜割引を適用する時間帯

0時から4時に適用している深夜割引が、22時から5時に変更されます。

深夜割引の対象時間になるまで、高速道路の料金所付近に車を待機させているドライバーがいることで、渋滞が引き起こる問題が生じています。

深夜割引の対象時間を拡大することで、渋滞の解消を図る狙いです。

対象時間外の走行分割引

現行制度では、深夜割引が適用されない時間帯と適用される時間帯をまたいで走行した場合、走行したすべての時間に対して深夜割引が適用されていました。

しかし、対象時間以外の走行分については、割引適用が廃止されます。

例えば、21時から6時まで高速道路を走行していた場合、現行制度では、21時~0時と4時~6時に走行した分の料金も深夜割引の対象になります。

しかし、見直し案では、21時から6時まで高速道路を走行していても、22時~5時までの走行分のみが深夜割引の適用対象となります。

割引率

深夜の長距離走行に対して割引幅を拡大する見直し案も発表されています。

現行では、割引率は最大3割ですが、見直し案では走行距離に応じて最大5割まで割引幅を拡大する見通しです。

2024年から実施を予定している高速道路の深夜割引の見直しですが、各世帯の高速道路の利用には影響があるのでしょうか。

有料道路の家計支出は平均5,113円

総務省の「家計調査(2021年)」によると、「有料道路」の支出額の全国平均は5,113円でした。

都市別の支出額トップ10は、以下の通りです。
 


出典:総務省「家計調査:総世帯 2021年 都市別の有料道路の年間支出額」より作成

有料道路の支出額が多い都市は、「神戸市」「名古屋市」「堺市」となりました。

2024年の新たな見直し案によって、家計の支出額にも影響する可能性もあります。制度に関する新たな情報に、引き続き注目していきましょう。

出典
  • 東日本高速道路株式会社「高速道路の深夜割引の見直しについて」
  • 総務省「家計調査:総世帯 2021年 都市別の有料道路の年間支出額」

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