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約6割がボーナスを「預貯金」。インフレでお金の価値が下がる危険性も。投資を活用してリスク分散を

執筆者:マネーFix 編集部

国家公務員(一般行政職)の2022年冬ボーナスは、平均65万2100円でした。

2021年の冬よりも500円アップし、5年ぶりの増額になりました。

また、日本経済新聞社の発表によると、2022年のボーナス支給額は84万3059円で、過去最高だった2018年に次ぐ水準とのことです。

増加傾向があった2022年の冬ボーナスですが、物価上昇などの影響もあり、「貯蓄」や「生活費」にあてる傾向があるようです。

この記事では、冬のボーナスに関する意識調査をもとに、以下の項目について紹介します。

  • ボーナスの使い道
  • 貯蓄や投資への傾向

ボーナスの使い道は約6割が「預貯金」

株式会社Q.E.Dパートナーズ が、女性200名を対象に「2022年冬のボーナスに関する意識調査アンケート」を実施しました。

□もっとも当てはまる使い道はどれだと思いますか?
 
出典: 株式会社Q.E.Dパートナーズ 「2022年冬のボーナスに関する意識調査アンケート」(以下同)

ボーナスの使い道については、「貯金」(58.5%)が最も多く、「生活費」(32%)と続きます。

「貯金」や「生活費」が9割以上にのぼり、「旅行やレジャー」といった娯楽については2.5%にとどまりました。

□ボーナスを自分へのご褒美として使う予定はありますか?

 
自分へのご褒美として使う予定については、「ある」と回答した人は18%でした。

8割以上の人は自分へのご褒美にボーナスを使うことは考えていないようです。 

□自分へのご褒美を考えていない理由

  • 生活品の値上げラッシュで自分の分へ回せない
  • 家計が苦しいので
  • 物価高なので、必需品にまわします。
  • 生活費にあてたいからです
  • 今は節約をして貯金を重視したいから。
  • 万が一の時に備えて貯金をしたいからです。
  • なるべく貯蓄に回したいため。
  • 貯金への意識が上がっており、また物価も上がっているため、不要な出費は出来るだけ控えたい。


自分へのご褒美を考えていない理由としては、「生活に余裕がない」「貯蓄に回したい」というコメントが複数挙げられていました。

物価上昇等により家計に余裕がない状況や、将来に備えて貯蓄をしておきたいという傾向が伺えます。

投資よりも貯蓄の傾向が強い

ボーナスの中から預貯金に回す割合はどの程度なのでしょうか。

Job総研 が、548名を対象に「2022年冬ボーナス実態調査」を実施しました。


出典: Job総研「2022年冬ボーナス実態調査」

調査によると、「半分以上を貯金」(34.2%)が最も多く、「ほぼ全額貯金」(32.7%)、「半分以下を貯金」(19.4%)と続きます。

ボーナスを半額以上(全額も含む)預貯金する人が、6割以上にのぼる結果となりました。

また、ボーナスの主な使い道については「預貯金」(63.4%)、「投資」(31.0%)という結果で、「投資よりも貯蓄」という傾向が見られました。

株式会社Q.E.Dパートナーズ の調査でも、「ボーナスを投資に回すことを考えている」という人は2割程度にとどまりました。

□ボーナスを投資・運用へ回すことを考えていますか?

出典:株式会社Q.E.Dパートナーズ 「2022年冬のボーナスに関する意識調査アンケート」

貯蓄傾向が高く、資産運用に対しては消極的な意見を持っている人の方が多数派のようです。

もともと日本は貯蓄傾向の強い国です。

しかし、どんなに貯蓄をしていても、物価が上昇するとお金の価値は実質的に下落してしまいます。

投資を行うことは、物価上昇へのリスク対策にもつながります。

昨今は、「つみたてNISA」や「iDeCo」などの税制優遇制度が充実してきて、投資しやすい環境が整ってきています。

将来の不安に備えるために、貯蓄だけに頼らず、投資を併用することも検討してみてはいかがでしょうか。

出典
  • 株式会社Q.E.Dパートナーズ「2022年冬のボーナスに関する意識調査アンケート」
  • Job総研「2022年冬ボーナス実態調査」https://job-q.me/articles/14514

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