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「プラス20%」の値上げで購買意欲が下がる傾向。値上げに備えて買いだめをしている人は約6割

執筆者:マネーFix 編集部

2022年は「値上げラッシュ」の1年となりました。

特に、10月は年内最多となる6,699品目の値上げが実施され、消費者のインフレへの実感が高まりました。

2023年も2~3月をピークに「値上げラッシュ」が予想されるなか、消費者は商品の値上げをどのように受け止めているのでしょうか。

この記事では、以下の項目について紹介します。

  • 消費者が値上がりを感じている商品
  • 商品の値上がりについての実感
  • 購買意欲が下がる値上げ率
  • 買いだめの対象になる商品

値上がりを感じたのは「食料品」

株式会社インテージが実施している「Withコロナ マンスリー調査」によると、消費者は「食料品」に値上がりを感じている傾向があることが分かりました。


出典:株式会社インテージ 「Withコロナ マンスリー調査」

6月と11月を比較すると、「ガソリンなど各種燃料」以外の項目は、6月よりも11月の方が値上がりを感じている人の割合が高い結果となりました。

なかでも「食料品」は、11月時点で8割以上の人が値上がりを感じていると回答しています。


出典:株式会社インテージ「SRI+®(全国小売店パネル調査)」

また、同社が全国約6,000店舗を対象実施した「全国小売店パネル調査」によると、2022年10月の商品の平均価格は、多くの商品が2020年比で110%を超えていることが分かります。(表内赤字の部分)

多くの商品が値上げされている状況を、消費者はどのように受け止めているのでしょうか。

「プラス20%」で購買意欲が下がる 

株式会社スコープは1,000名を対象に「10月の商品値上げ直後に実施したアンケート」を実施しました。


出典:株式会社スコープ 「10月の商品値上げ直後に実施したアンケート」(以下同)

調査によると、商品の値上げについて、「商品が値上げされても仕方がないと思う」が45.8%という結果でした。

「値上げされることには十分理解できる」と合わせると、56.6%が値上げを受け入れていることが分かりました。

また同調査によると、値上げ率が「プラス20%」を超えると、購買意欲に影響が出はじめることが明らかになりました。



「プラス20%」の値上げで、約30%の人が「買うのをやめようと思う」と回答しています。

さらに、「プラス30%」の値上げになると、約半数の人が「買うのをやめようと思う」と回答しています。


更なる値上げの前に「買いだめ」


出典:株式会社アンビシャス 「物価上昇で値上げ前にまとめ買いしたものの調査」(以下同)

株式会社アンビシャスが400名を対象に実施した「物価上昇で値上げ前にまとめ買いしたものの調査」によると、約6割が「買いだめをした」と回答しました。

 

「実際に買いだめしたもの」については、「ティッシュペーパー・トイレットペーパー」(51.3%)が最も多く、「食用油」(37.0%)、「即席麺」(30.4%)と続きました。

食料品では、食用油や即製麺など、消費期限が長く保存ができるものが買いだめの対象となったようです。

2023年も、2~3月をピークに食品の値上げが続く見通しです。

保存のきく商品などを中心に、買いだめをすることも検討してみてはいかがでしょうか。

出典
  • 株式会社インテージ 「Withコロナ マンスリー調査」
  • 株式会社インテージ「SRI+®(全国小売店パネル調査)」
  • 株式会社スコープ 「10月の商品値上げ直後に実施したアンケート」
  • 株式会社アンビシャス 「トランクルームユーザー調査」

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