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発生率の高い車の被害は「いたずら」「車上あらし」。タイヤのパンクや車上あらしは保険適用外の可能性も

執筆者:マネーFix 編集部

車の運転中は、人身事故や物損事故を起こさないよう注意が必要ですが、駐車中であってもトラブルが発生する可能性があります。

駐車中のトラブルとして、車の盗難、車上あらし(車上ねらい)、部品ねらい、いたずらなどが挙げられます。

この記事では、車の被害に関する調査結果をもとに、以下の点について紹介します。

  • 発生率の高い車の被害
  • 車の被害への対策
  • 自動車保険の補償範囲

発生率の高い車の被害は「いたずら」

「ズバット車買取比較」などの比較サイトを運営する株式会社ウェブクルーが、車を所有している1,869名を対象に「車の盗難・いたずらに関する調査」を実施しました。


出典:株式会社ウェブクルー「車の盗難・いたずらに関する調査」(以下同)

「車両盗難、車上ねらい、部品ねらい、いたずらなど何らかの被害に遭ったことがあるか」については、24.2%が「ある」と回答しました。



具体的な被害については、「いたずら」(72.5%)が最も多く、「車上ねらい」(51.4%)、「部品ねらい」(22.2%)と続きました。

落書きや、キズ、パンクなどの「いたずら」の被害に遭ったことがある人が7割以上にのぼりました。

「車上ねらいも」の被害に遭ったことがある人も半数を超えており、「いたずら」や「車上ねらい」は発生率の高い車の被害といえます。



被害に対してとった対応については、「警察に被害届を出した」(85.3%)が最も多く、「保険会社に補償してもらった」(27.9%)と続きました。

「その他」の回答としては、「ドラレコを付けた」「駐車場に人感センサーライトを付けた」「カーセキュリティーを付けた」などが挙げられています。

今後の被害を防止する対応をしている人が一定数いることが伺えます。

次に、被害に遭った場合の対策について確認しましょう。

車の盗難やいたずらへの対策

パイオニア株式会社は、1,200名を対象に「ドライブレコーダーの利用状況に関する調査」(2022年12月)を実施しました。


出典:パイオニア株式会社「ドライブレコーダーの利用状況に関する調査」

「車両盗難や車上荒らしに効果があると思う対策」については、「位置情報がすぐに分かる」(48.6%)が最も多く、「音でアラートを発してくれる」(45.5%)、「異常を検知したときに通知でしらせてくれる」(41.8%)と続きました。

一般社団法人日本損害保険協会のサイトには、盗難や車上ねらいへの対策として基本5箇条が掲載されています。

  1. 盗難防止機器(イモビライザーなど)を装着する
  2. 車内に貴重品を置かない
  3. 見通しがよく照明設備の整った駐車場を利用する
  4. 短い間でも車から離れるときはキーロックする
  5. カーナビの盗難対策をする

出典:一般社団法人日本損害保険協会「愛車を「盗難」「車上ねらい」から守る基本5箇条」

特に、2・4は簡単に実行できるうえに、効果も高い対策です。

「すぐに戻ってくるから大丈夫」と思ってカギをつけたままにしたり、貴重品を置きっぱなしにしたりしないように気をつけましょう。

自動車保険の補償範囲

次に、「盗難」「いたずら」「車上あらし」が自動車保険で補償されるかどうかについて紹介します。

盗難
車両保険に加入していれば、補償の対象になります。

ただし、保険金の受け取りまで1~2ヵ月程度かかり、翌年の等級が1等級ダウンします。

いたずら
キズや落書きなどの修理は、補償の対象ですが、盗難と同様、1等級ダウンとなります。

また、タイヤは消耗品のため、パンクさせられていた場合は補償の対象外となるケースがほとんどです。

ただし、タイヤと一緒にホイールが傷つけられている場合は、パンクでも補償されるケースもあるため、保険会社に確認しましょう。

車上あらし
一般的に車両保険の加入だけでは補償されず、「身の回り品補償特約」(※)を付帯しなければなりません。

取り外しのできないカーナビなど、車両の一部とみなされる物品の損害であれば、一般の車両保険で補償されます。

(※「身の回りの品補償特約」は保険会社によって取り扱い内容が異なる場合があります。)

出典
  • 株式会社ウェブクルー「車の盗難・いたずらに関する調査」https://www.zba.jp/car-kaitori/cont/column-20230329/
  • パイオニア株式会社「ドライブレコーダーの利用状況に関する調査」
  • 一般社団法人 日本損害保険協会「自動車盗難事故実態調査」

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