総務省の発表によると、2021年度のふるさと納税における受入額は約8302億円となり、前年度比1.2倍にのぼりました。
年々、寄付する人数も増加しているふるさと納税ですが、12月に駆け込みで寄付を行う人が半数以上にのぼるようです。
この記事では、ふるさと納税について以下の項目を紹介します。
・ふるさと納税の実施実態
・控除上限額の目安
・駆け込みで寄付をする際の注意点
・ワンストップ特例制度の条件
ふるさと納税をしようか迷っている人も、どこの自治体に寄附をしようか迷っている人も、期日や条件を確認しておくようにしましょう。
【12月31日まで】ふるさと納税は駆け込みが過半数。一覧表で控除上限額を確認
ふるさと納税は駆け込み寄付者が過半数
トレンダース株式会社が運営するメディア「となりのいろは」が、20代から50代のふるさと納税利用者481名に「ふるさと納税に関する意識・実態調査」を実施しました。
出典:となりのいろは調べ「ふるさと納税に関する意識・実態調査」
調査によると、2022年12月1日時点で、予定している寄付を「全て行った」と回答した割合は、49.1%でした。
「一部行った」「まだ1つも行っていない」と回答した割合の合計が50.9%でした。
半数の人は、駆け込みでふるさと納税を行おうとしていることが伺えます。
控除上限額の目安一覧表
ふるさと納税は、その年の12月31日までに行われた寄付金額が控除される仕組みです。
年収による控除額の上限(目安)は下表の通りです。
出典:ふるさと納税ポータルサイト「全額控除されるふるさと納税(年間上限)の目安」を元に作成
子どもがいる場合や年金暮らしの場合など、条件によって上限金額は変わります。
ふるさと納税のポータルサイトにはシミュレーターが設けてあるので、活用してください。
また、手続きがぎりぎりになると、入金手続きやクレジットカードの決済が遅れた場合に、その年の申請として認められない場合があります。
一般的に、入金が確認できた時点で、申し込み完了となります。
支払方法によって申し込み完了日が異なるので、注意しましょう。
- クレジットカード:決済が完了した日
- 銀行振込:指定口座に振込をした日
- 納付書:自治体に入金された日
- 現金書留:自治体の受領日
クレジットカードでの決済が最速ですが、限度額などの関係で決済ができないケースもあるので気をつけましょう。
ワンストップ特例制度の申請期限は1月10日まで
ふるさと納税の控除を受けるには、通常、確定申告をする必要があります。
ワンストップ特例制度とは、確定申告が不要で控除を受けることができる制度です。
出典:となりのいろは調べ「ふるさと納税に関する意識・実態調査」(以下同)
「となりのいろは」の調査によると、ふるさと納税をした人のうちワンストップ特例制度の申請を「全て行った」と回答した人は66.0%でした。(2022年12月1日時点)
およそ、3人に1人は、これからワンストップ特例制度の実施するようです。
また、過去にワンストップ特例制度を「申請し忘れた」経験がある人は27%でした。
ワンストップ特例制度を利用できるのは、以下の条件にあてはまる場合です。
- 確定申告をする必要がない給与所得者
- 年間で寄付した自治体が5団体以内
ワンストップ特例制度の申請期日は翌年の1月10日です。
遅れてしまった場合、控除を受けるためには確定申告が必要になります。
ふるさと納税やワンストップ特例制度の申請を予定している人は、改めて期日を確認し、遅れないようにしましょう。
- ふるさと納税の寄付:12月31日
- ワンストップ特例制度の申請:1月10日
- ふるさと納税ポータルサイト「全額控除されるふるさと納税(年間上限)の目安」
- となりのいろは調べ「ふるさと納税に関する意識・実態調査」https://www.trenders.co.jp/do/iroha