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国民の15%がNISA口座を持っている。「つみたてNISA」3ヵ月で50万口座が新規開設

執筆者:マネーFix 編集部

政府は2023年度税制改正で、つみたてNISAの投資枠の拡大や、非課税期間の延長等を検討しています。

11月25日の「新しい資本主義実現会議」の分科会では、岸田首相が「一般NISA、積み立て双方を恒久化する」と表明しており、注目が集まっています。

「貯蓄から投資へ」というキャッチフレーズのもと、資産形成のための諸制度が整備されていますが、一方で「リスクが心配」「知識がないので不安」という人も少なくないようです。

この記事では、以下の項目について紹介します。

  • 一般NISAやつみたてNISAの口座開設数
  • 資産運用に取り組めない人の理由

つみたてNISA、3ヵ月で50万口座が新規開設

一般NISAや、つみたてNISAの口座を開設している人はどのくらいいるのでしょうか。

2022年11月4日に金融庁は、「NISA利用状況調査」(令和4年6月末時点)を発表しました。

一般NISAとつみたてNISAを合わせた口座数は、1703万1049口座でした。
内訳は、以下の通りです。

  • 一般NISA:1064万5891口座
  • つみたてNISA :638万5158口座


2022年3月末から6月末にかけて、一般NISAの増加率は3.7%で、新たに約9万口座が開設されました。

一方、つみたてNISAの増加率は8.3%で、約50万口座が開設されました。

特に20歳代では約13万口座が新規に開設され、増加率が11.2%という結果になりました。


資産運用を始められない理由1位は「リスクが心配」

総務省統計局の人口推計(令和4年11月概算値)によると、日本の15歳以上の人口は約1億1000万人です。

NISA口座を開設している人は約15%ということになります。

NISA口座を開設して資産形成を始めているという人は、まだ少数派のようです。

では、資産形成を始められない理由には、どのようなものがあるのでしょうか。

株式会社ヒューネルが、「資産運用に関するアンケート調査」を実施しました。


出典:株式会社ヒューネル「資産運用に関するアンケート調査」

「資産運用に興味を持ちながらも手を出していない理由」としては、「リスクが心配」「投資の知識がなく不安」といった心理的な要因が上位でした。

「難しそうだから」という理由も含め、正しい知識を持っていれば解決する課題です。

岸田首相が掲げている「貯蓄から投資へ」という意識を作っていくためには、制度を拡充するだけでなく、投資や資産運用について学習する機会を作ることも重要と言えそうです。

出典
  • 金融庁「NISA・ジュニアNISA利用状況調査(令和4年6月末時点)」
  • 総務省統計局「人口推計(令和4年11月概算値)」
  • 株式会社ヒューネル「資産運用に関するアンケート調査」

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