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50%以上がボーナス支給額に「不満」。使い道の第1位は9年連続で「預貯金」。20代を中心に物価高騰の影響も

執筆者:マネーFix 編集部

日本経済新聞社の調査によると、2022年冬のボーナス支給額の平均は84万3059円でした。

前年比伸び率は9.7%となり、2年連続で上昇しているようです。

物価高騰の影響で家計への負担が増しているなか、ボーナスの使い方にはどのような影響があるのでしょうか。

この記事では、Job総研が実施した「冬ボーナスの実態調査」をもとに、以下の項目を紹介します。

  • 冬のボーナス支給額と理想額
  • ボーナス支給額の推移
  • ボーナスの使い道

半数がボーナス支給額に不満 

Job総研が、548名を対象に「2022年 冬ボーナス実態調査」を実施しました。


出典:Job総研「2022年 冬ボーナス実態調査」(以下同)

調査によると、「2022年冬ボーナスの支給有無」については「支給あり」が61.3%でした。
平均支給額は69.8万円で、中央値は54.5万円でした。



「ボーナス額の納得度」については、「とても不満」「不満」「やや不満」を合わせると52.5%でした。

半数以上の人が、ボーナス額に不満を持っていることが分かります。

また、理想のボーナス額は平均で173万円、中央値は100万円でした。

実際の支給額は、理想の約半分という結果です。



ボーナス支給の有無について、「支給あり」の回答は昨年より7.3ポイント上昇しました。

コロナ禍以降、「支給あり」の回答割合は年々上昇しています。



さらに、支給金額の推移では2021年と比べると平均支給額が増加しています。

2018年以降、平均・中央値ともに増減しており、「ボーナス支給の有無」と同様、コロナ禍による影響は見られませんでした。

ボーナスの使い道は「預貯金」が9年連続1位



「ボーナスの使い道」については、「預貯金」が63.4%と最も多い結果でした。



また、「貯金にどれくらい割り当てるか」については、「ほぼ全額貯金」が32.7%、「半分以上を貯金」が34.2%でした。

6割以上の人が半分以上を貯蓄すると回答しています。

冬のボーナスの使い道について、「預貯金」をする傾向が見られましたが、コロナ禍や物価高騰は影響しているのでしょうか。

Pontaリサーチが2014年から実施している「Ponta消費意識調査」によると、貯蓄の傾向は2022年に限ったことではないようです。


出典:Pontaリサーチ調べ「第55回 Ponta消費意識調査」(以下同)

調査によると、冬のボーナスの使い方は2014年から9年連続で「貯金・預金」が1位でした。



「物価上昇をうけての、冬のボーナスの使い方の変化」については、「貯金額を増やす」が35.2%と最も多い結果でした。

特に20代では、約半数が「貯金額を増やす」と回答しています。

貯蓄の傾向は以前から変わらないものの、物価上昇の影響を受けて、若い人ほど貯蓄額を増やしたいと考える傾向があるようです。

Job総研の調査でも、冬のボーナスを預貯金に回す理由として以下の理由が挙げられていました。

  • 物価高騰がこの先も続くことを考えるとボーナスをもらっても使えない
  • 日本経済が先行き不透明で不安なのでボーナスはほぼ貯金に回します
  • 老後のための自己資金を貯めるためにボーナスの半分以上は貯金する予定です
  • ボーナスは貰えたけど少ない額なので資産運用に回して地道に増やします

出典:Job総研「2022年 冬ボーナス実態調査」

ボーナスを貯蓄したいという背景には、物価高騰が少なからず影響していることが伺えます。

2023年以降も商品の値上げが予定されています。

冬のボーナスをどう使うか決めかねている人は、参考にしてみてください。

出典

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