マイホーム購入と賃貸のどちらを選ぶかは、結婚や出産など、ライフステージが変化している人にとっての大きな課題です。
株式会社バイアンドホールドが、30代独身男女1,000人を対象に実施した「30代独身男女のライフステージに関する調査」によると、「住宅を購入するか、賃貸住宅に住み続けるか」について、6割以上の人が「決めていない」ということが分かりました。
マイホームを購入するにしても、賃貸に住み続けるにしても、居住費は生活費の中で大部分を占めます。
後悔のない判断をするために、一定の基準を持っておくことは重要でしょう。
この記事では「住宅購入派」と「賃貸派」の意見や、住宅購入と賃貸の費用シミュレーションの結果を紹介します。
住宅購入の理由「家賃を払うのがもったいない」が約3割。住宅購入と賃貸の費用をシミュレーションしてみた
住宅購入派と賃貸派の意見を比較
株式会社エイチームフィナジーが実施した「独身者の住宅購入に関しての意識調査」によると、住宅に関心を持ったきっかけは下図の通りでした。
出典:株式会社エイチームフィナジー「独身者の住宅購入に関しての意識調査」(以下同)
「賃貸の家賃を払い続けるのがもったいない」(27.3%)が最多で、「老後のため」(21.6%)、「マイホーム購入の夢がある」(15.2%)、「資産を持ちたいから」(12.8%)と続いています。
「住宅購入を検討する予定がない理由」については、「住宅ローンを支払いたくない」(43.6%)が最多で、「自由に住む場所を選ぶことができるから」(26.7%)、「わからない」(20.9%)と続きました。
賃貸派は、住宅ローンの支払いや住む場所に縛られたくない傾向があるようです。
住宅購入と賃貸の費用をシミュレーションしてみた
仮に首都圏に5000万円の土地付き注文住宅を購入すると想定して、賃貸との費用比較をシミュレーションしてみましょう。
【住宅ローンの条件】
- 借入金額:5000万円
- 返済金利:0.375%
- 返済年数:30年
※金利の変動は想定しない
【賃貸の条件】
- 契約更新頻度:2年毎
- 契約更新料:1ヵ月分
※更新時の値上げは想定しない
上記の条件でシミュレーションした結果は下記の通りです。
家賃が約14万円の賃貸に居住している場合、同程度の支払額になりました。
ただし、住宅購入の場合は、固定資産税や修繕費などの維持費用についても計算に入れておく必要があります。
住宅購入価格を検討する際に、現在の賃料を元に試算すると、無理のない計画が立てられるのではないでしょうか。
住宅購入を検討する場合の参考にしてみてください。
出典
- 株式会社バイアンドホールド「30代独身男女のライフステージに関する調査」
- 株式会社エイチームのグループ会社「独身者の住宅購入に関しての意識調査」