物価高の影響もあり、日用品の支出を節約したいという人もいるでしょう。「日用品のコストがかさみがちなのはなぜ?」「どうすれば日用品費を抑えられるの?」などの疑問はありませんか。
難しいことをしなくても、無理なくできる工夫の積み重ねだけで日用品費は抑えられます。
この記事では、日用品費の節約方法について解説します。
- 日用品費が高くなる理由
- 日用品を節約する方法
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マネーFix 編集部
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物価高の影響もあり、日用品の支出を節約したいという人もいるでしょう。「日用品のコストがかさみがちなのはなぜ?」「どうすれば日用品費を抑えられるの?」などの疑問はありませんか。
難しいことをしなくても、無理なくできる工夫の積み重ねだけで日用品費は抑えられます。
この記事では、日用品費の節約方法について解説します。
日用品とは、どのようなものを指すのでしょうか。
例えば、キッチンで使う洗剤やスポンジ、お風呂場のシャンプーやタオル、ティッシュやマスクなどが挙げられます。日常生活の中で使っているアイテムで、毎日使用するようなものはほとんどが「日用品」に分類されるでしょう。「生活用品」や「生活雑貨」などと呼ばれることもあります。
日用品は種類が多いため、1つひとつの費用はそこまで高くなくても、合計すると大きな支出になりやすいのが特徴です。
日用品は消耗品であり、生活必需品でもあるので、「まったく買わない」という選択は難しいでしょう。
一品あたりは高額でなくても、必要なものを買いそろえると合計額が思ったよりも高くなっているケースはよくあります。どうせ使うものだからとまとめ買いし過ぎたり、在庫の量を把握せずに買ったりすることも、日用品費が高くなる原因です。
近年は値上げの影響もあり、「いままでと同じ物を同じように買っているのに支出が増えた」という人も多いでしょう。
ダイキン工業株式会社「節約・節電に関する実態調査」によれば、家計の中で節約したい費用の第3位が「日用品代」となっています。ちなみに、第1位は「電気代/ガス代/水道代」、第2位が「食費」でした。
いずれも普段の生活の中で意識する機会が多い支出です。つまり、買い方や使い方次第で、節約のための工夫がしやすい支出ともいえます。
みんながどれくらい日用品費をかけているのか、よりリアルな情報はマネーFixの家計に関するデータで公開しています。その他にも世帯ごとの毎月の食費、光熱費、通信費などの支出データもまとめています。
日用品費以外の家計の支出状況については、『みんなのお金に関するデータ「家計」』を参考にしてください。
日用品の費用を節約するときに心がけたい点は、以下の通りです。
日用品の買い出しに行く際は、必ず「買い物リスト」を作り、リストにないものは買わないと決めるのがおすすめです。これは日用品に限らず、無駄使いをしないための鉄則として常に意識しておくとよいでしょう。
あらかじめ作成しておいたメモに従うことで、「衝動買い」を防ぐことができます。手書きのノートでもスマホアプリでもいいので、自分がメモしやすく見返しやすい方法で実践してみましょう。
日用品を選ぶときは値札に表示されている値段だけに目が行きがちですが、より重要なのは「単価」です。
値段はAの方が安いですが、1mあたりの単価はBの方が安いです。単価を意識することで、割高な商品を避け、よりコストパフォーマンス(費用対効果)の高い商品を選択しやすくなるでしょう。
スーパーマーケットによっては、比較しやすいよう値札に単価を併記していることがあります。併記されていない場合は、スマホの電卓アプリなどを使って自分で計算してみましょう。
コンビニに置いてある日用品は、スーパーマーケットやドラッグストアなどと比べて値段が高めな傾向があります。さらに、せっかく来たからと「ついで買い」をしてしまうと、より出費がかさむことになります。
コンビニは便利ですが、節約したいなら避けた方が無難です。近所の安く買えるお店で調達する、在庫を適切に管理するなどして、コンビニで日用品を買うのは緊急の場合のみにとどめるようにしましょう。
日用品費を節約する方法は、以下の通りです。
日用品は、毎回同じ物を同じように買うという人もいるでしょう。なんとなく購入している人もいるかもしれません。
しかし節約したいなら、「本当に買う必要があるのか」「ほかにより良い選択肢はないのか」について、買う前に一度考える習慣をつけるのがおすすめです。
例えば、「1つ300円のものを買わずに済んだ」「いつも500円で買っていたものを400円のものに変えた」とすると、合計400円を節約できたことになります。これを週1回の買い物のたびに行えば、月2,000円弱、年換算で2万円ほど節約できることになります。
使い捨ての日用品は、手入れや管理の手間が不要で助かる反面、コストがかかりやすいのがデメリットです。お金を節約したいなら、可能な範囲で「繰り返し使える製品」を選びましょう。
例えばウェットティッシュやキッチンペーパーではなく布巾を使う、再利用できるラップを使うなどです。耐久性が高く、長く使える製品を選べば、最初の購入費用が少々高くても充分元が取れます。
特にこだわりがなければ安い製品を選ぶのも有効な方法です。いまは100円均一やスーパーマーケットなどのプライベートブランドなども充実していて、安くても優秀な製品が多数あります。
こだわりがないものや初めて買うものは、ひとまず安いものを選んで試してみるとよいでしょう。人目につかないものは見栄えを気にしない、などと割り切ってメリハリをつけるのも1つの考え方です。
ただし、「安物買いの銭失い」という言葉もあります。「すぐ壊れた」「肌に合わない」などの失敗を防ぎたいなら、ネット上の口コミをチェックしてみるのもおすすめです。
リサイクルやリメイクなどの工夫をすれば、新たな日用品を買わずに済むかもしれません。例えば、使い古したタオルや着なくなった衣類を雑巾として使う、新聞紙を折って生ごみ入れや野菜を包む紙として使う、食品の缶や箱をリメイクして収納に使うなどがよくある方法です。
ネットで少し検索するだけで、さまざまなアイデアが見つかります。ハンドメイドやDIYが好きな人に特におすすめですが、そうでない人でも簡単に実践できるものもあります。
新しい日用品を買う前に、いま家にある物で代用できないか考えてみましょう。
日用品の買い方を変えることで節約につながるケースもあります。例えばセール時などお得なタイミングで買う、お得な店で買う、お得な支払方法で買うなどです。
もともと安く買えるお店で5%オフの日に1%還元のクレジットカードで買い物をすれば、6%お得に買い物ができます。1万円分購入したなら、通常より600円以上お得に買い物ができたことになります。月600円×12ヵ月とすると、年間7,200円ほどの節約になる計算です。
セール時にまとめ買いしておくのは、定番の節約方法といえます。最寄りのスーパーなどの特売日や広告の品を把握しておくのがおすすめです。最近は、特売情報をお知らせしてくれたり、クーポンを発行できたりするスマホアプリもあります。
ブラックフライデーや年末年始セールなど年に数回の大安売りのタイミング狙う方法もあります。中には、ふるさと納税の返礼品に日用品を選んで節約をしている人もいます。
少々面倒に感じるかもしれませんが、何をどこで買うのがお得なのか、情報収集を怠らないのがポイントです。
まとめ買いは基本的にお得ですが、だからといって買いすぎはよくありません。まとめ買いをした月は支出が増えますし、「使い切る前に有効期限が来てしまった」「保管場所の確保が難しい」といった失敗につながることもあります。
自宅にストックしている量を常に把握して、必要以上に買いすぎないよう気を付けましょう。特に、洗剤など使用期限のあるものは要注意です。安く大量に購入できても、経年劣化して使えなくなってしまっては意味がありません。
買い方だけでなく、使い方を見直すのも日用品費の節約になります。適切な使用量を守り、最後まで使い切ることが大切です。
例えば、500円で20回使える洗剤を購入したとします。ところが、使用量が多いせいで15回しか使えなかったら、5回分損をしていることになります。家の中のあらゆる日用品でこのような使い方をしていると、積もり積もって大きな金額差になるでしょう。
何かがこぼれたからと近くにあったティッシュを大量に使う、汚れが気になるからと洗剤を多めに入れるなどの行動はついやってしまいがちです。わずかな差に思えるかもしれませんが、ちりも積もれば山となります。過剰な消費は控えて、適切な使用量を守るようにしましょう。
洗剤などは、多めに使ってもその分の効果を得られない、むしろ逆効果になるといったケースもあるので注意が必要です。パッケージに使用量の目安が書かれていることもあるので、必ず使用前に確認することをおすすめします。
購入した日用品は最後まで使い切りましょう。できるだけ長く、できるだけ多く使った方がお得です。以下のような行動を実践してみましょう。
前述の通り、一度役目を終えてもリメイクして再利用する、期限内に使い切れるよう買い方を工夫するのも有効です。物をむやみに捨てずに使い切ることは、節約だけでなくエコにもつながります。
日用品は必需品も多く、色々と買っているうちに出費が大きくなりやすいです。どうせ使うものだからとまとめ買いし過ぎたり、在庫の量を把握せずに買ったりすることも、日用品費が高くなる原因です。
日用品費を節約するには、「買うべき物を見直す」「買い方を工夫する」「使い方を工夫する」などの方法があります。1つひとつの行動や心がけは、簡単にできるささやかなものばかりです。日々の積み重ね次第で、家計改善につなげられるでしょう。
マネーFixでは、家計に関するデータを公開しています。世帯ごとの毎月の食費、光熱費、日用品費、通信費などの支出データをまとめています。
政府の調査データやマネーFix独自の世帯別の家計支出データを公開しているので、ご自身の家計状況との比較に『みんなのお金に関するデータ「家計」』を参考にしてみてください。
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