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不動産投資はやめとけといわれる理由とは?本当に割に合わないのか

執筆者:マネーFix 編集部

マネーFix 編集部

マネーFix 編集部は、FP有資格者や「ビジネス書」や「学習参考書」などさまざまなジャンルの編集経験者で構成されています。わかりやすく確かな情報を発信し「人生におけるお金の決断」の判断基準となる、信頼できるメディアを目指します。

不動産投資は安定した資産運用と評価されることがある一方、リスクが高いという評価をされることもあります。「不動産投資にはどのようなリスクがあるのか」「自分は不動産投資に向いているか」など気になっていませんか?

なかには「不動産投資はやめとけ」「割に合わない」と、最初から選択肢に入れない人もいるでしょう。

この記事では、不動産投資のリスクや、向いていない人の特徴などを紹介します。

この記事でわかること
  • 「不動産投資はやめとけ」といわれる理由
  • 初心者が不動産投資リスクを軽減する方法
  • 不動産投資以外におすすめの資産形成方法

不動産投資は「やめとけ」といわれる理由

不動産投資はやめとけといわれる主な理由は、以下の通りです。

  • さまざまなリスクがあるため
  • 多額のお金が必要なため
  • 失敗したときに負う責任が大きいため

さまざまなリスクがあるため

賃貸マンションの不動産投資には、以下のようなリスクがあります。

  • 空室リスク:想定通りに入居率が維持できないリスク
  • 家賃下落リスク:築年数が経過すると、新築時より家賃が下がるリスク
  • 滞納リスク:入居者から契約通りに家賃を回収できないリスク
  • 価格暴落リスク:売却時に不動産の価格が暴落し、損失を負うリスク
  • 金利リスク:借入する不動産投資ローンの適用金利が途中で上昇するリスク
  • 修繕リスク:経年劣化により物件の修繕費用が発生するリスク
  • 災害リスク:地震や水害により不動産が毀損し価値が下がるリスク

物件ごとにさまざまなリスクがあることを理解しておきましょう。

多額のお金が必要なため

不動産投資は、購入時に1000万円を超える費用が必要です。多くの人が不動産収入を前提に金融機関から融資を受けます。

多額の初期投資が必要で、借金も高額になるため、やめておいた方がいいと考える人も一定数いるでしょう。少額から始められる不動産投資もありますが、リスクが小さい場合は期待できるリターンも小さくなる傾向があります。

失敗したときに負う責任が大きいため

不動産投資をしたものの、想定通りに利益が出ないなど失敗することもあるでしょう。その場合、物件をすぐに売却できないことが多く、赤字が継続してしまうことになります。ローンを組んで物件を購入していたなら、返済が滞る可能性もあります。最悪、差し押さえとなって自己破産に追い込まれるかもしれません。

仮に物件を売却できたとしても、価値が下落してしまい損失となる可能性は高いです。

不動産投資に向いていない人の特徴

不動産投資に向いていない人の特徴は、以下の通りです。

  • 情報収集を行うのが苦手な人
  • 短期で利益を求める人
  • ローンを組むことができない人

情報収集を行うのが苦手な人

不動産投資ではさまざまなリスクに対応していかなければならないため、常に新しい知識を学んで、情報のアップデートをすることが求められます。インターネット上には真偽不明な情報があふれていますが、必要以上に振り回されることなく、冷静に判断しなければなりません。

運用している最中にも、不動産を取り巻く情勢は刻一刻と変わっていきます。関連するニュースなども、その背景に何があるのかを読み解く力が求められるでしょう。

短期で利益を求める人

短期で利益を求める人も、不動産投資には不向きです。物件を購入し、想定通りにならないからと焦って売却をすれば、損失が大きくなる可能性があります。

物件価格は変動します。一時的に値が下がったとしても、その後大きくプラスに転じる可能性もあります。長期的な視点で取り組むことが、不動産投資で成功するためのコツといえるでしょう。

ローンを組むことができない人

不動産投資を行う際には、ローンを組むのが一般的です。したがってローンの審査に通らない人は、不動産投資を行うのは難しいでしょう。

不動産投資ローンは、収入や資産額、借入残高などの経済面を中心に融資の可否が判断されます。すでに不動産投資物件を所有している人の場合、それまでに運用してきた物件の評価も加わります。

ローンが組める可能性を高めるためには、収入を上げるなど経済面の改善が効果的です。また、借入がある場合は、いったん返済するのも1つの方法です。

初心者が不動産投資リスクを軽減するポイント

不動産投資を始めるにあたって、初心者が投資リスクを軽減するポイントは以下の通りです。

  • 物件の周辺情報を念入りに調査する
  • 失敗談などを参考にしながら知識を蓄える
  • 定期的に資産管理を行う

物件の周辺情報を念入りに調査する

物件選びにおいては、周辺情報を念入りに調査してください。購入するマンションは需要があるのか、家賃設定が適切なのかなどの点です。

例えば、ワンルームマンションを購入する場合、大規模な工場がある地域なら若い従業員が多くいるため、賃貸需要を見込めます。ただし、将来的にその工場が撤退すると、賃貸需要が落ち込む可能性があります。

物件を購入したあとも、周辺情報を逐一確認し、アップデートしておく必要があるでしょう。

失敗談などを参考にしながら知識を蓄える

不動産投資はおいしく見える話もありますが、成功例ばかりでなく失敗談を参考にすることが大切です。失敗すれば著しい損失を負うことになるため、失敗談から知識を蓄えることをおすすめします。

定期的に物件状況を確認する

定期的に自分の物件状況の確認を行うことも大切です。例えば、物件のメンテナンスやリフォームを適切に行い、価値が下落しないよう日常的に管理することが有効です。

不動産投資以外におすすめの資産形成の方法

資産形成においては、分散投資の観点が欠かせません。分散投資を実現するためには、不動産投資以外の資産形成方法を知っておく必要があります。

不動産投資以外におすすめの資産形成方法は、以下の通りです。

  • 不動産投資クラウドファンディング
  • 投資信託
  • 株式投資
  • REIT
  • 債券

いずれも不動産投資とはリスクとリターンが異なるため、組み合わせつつ投資方針を決めていくのがおすすめです。

不動産投資クラウドファンディング

不動産投資クラウドファンディングでは、不動産所有の権利を複数人で購入して、家賃収入や物件の売却利益を按分します。リターンは抑制されますが、リスクも軽減されるので、投資初心者におすすめの方法です。

ただし、クラウドファンディングの業者が扱っている一部の不動産しか投資できないこと、購入した不動産が大当たりしても得られる恩恵が少ない点はデメリットです。

投資信託

運用を専門家に任せられるため、リスクを抑えながら投資できるのが投資信託のメリットです。

銘柄ごとに基準価格が決まり、購入時の金額より上昇した時点で売却すれば、投資家の利益となります。購入手数料や信託手数料などが発生する点はデメリットです。

株式投資

投資家が自ら株式を購入する方法です。投資信託よりもハイリスク、ハイリターンの投資方法です。

銘柄選びや、購入と売却のタイミングの見極めなど、難易度は高めです。景気の影響も大きく受けるので、初心者にとってはハードルが高いかもしれません。

REIT

REITとは不動産を証券化し、証券市場で自由に売買できる仕組みです。複数の不動産に分散投資するのが特徴で、主な投資先はオフィスビルや商業施設など、大規模な建物が多い傾向があります。

REITは比較的少額から投資できるため、初心者にも向いている投資方法といえるでしょう。ただし、災害リスクや価格変動リスクがある点は注意してください。

債券

債券は発行時に利率が決まっており、債券を購入した投資家はこの利率に基づいて利益を得ます。国の発行する債券を国債、民間会社の発行する債券を社債と呼びます。

ほかの金融商品と比較してリスクは低めですが、償還まで保有せず途中で売却すると損をする可能性もあります。民間企業が発行する社債の場合、その会社が倒産すると債券の価値がゼロになります。

「やめとけ」といわれるのに不動産投資を行う理由

「不動産投資はやめとけ」といわれるのに不動産投資を行う理由は、以下の通りです。

  • 相続などで土地を持っている
  • 実物資産を確実に残したい
  • 自分の工夫で空室対策したい

相続などで土地を持っている

相続などで土地を所有している場合、空き地にしたり、月極駐車場にしたりすると、固定資産税が高くなります。そこに賃貸物件を建てると、固定資産税が軽減されます。

土地の購入費用がかからない分、初期費用が抑えられるのでリスクを軽減できます。また、現在住む予定がないとしても、土地を有効利用することで、先祖代々の土地を守ることができるでしょう。

実物資産を確実に残したい

不動産投資は実物の資産に投資します。株や投資信託では最悪の場合、価値がゼロになってしまいますが、不動産投資は大規模災害でも起こらない限りは土地と建物は残ります。

建物や土地の資産としての価値がなくなったとしても、住む場所としての機能は残るところがこの投資の魅力といえます。

自分の工夫で空室対策をしたい

投資クラウドファンディングでも投資信託でも株式投資でもREITでも債券でも、利回りが悪化したときには「耐えて待つ」か「売る」しか手はありません。

しかし、不動産投資の場合は、「設備強化をしてみよう」「壁紙を張り替えてみよう」など工夫の余地があります。自力で空室対策を行える点は、不動産投資ならではの特徴です。

まとめ

不動産投資は比較的安定した投資方法といわれる一方、初期費用がかかり、失敗したときのリカバリーが難しいのが特徴です。空室リスクや、滞納リスクなどさまざまなリスクがあり、失敗したときに負う責任が大きいため、「やめとけ」という人もいます。情報収集を行うのが苦手な人や、短期で利益を求める人はやめておいた方がいいでしょう。

分散投資の観点から、不動産投資だけでなく、ほかの投資方法と組み合わせて資産形成することをおすすめします。

不動産投資で失敗してしまう理由については、こちらの記事で詳しく解説されています。合わせてご確認ください。
参考:不動産投資はなぜ「やめとけ」と言われるのか?儲からない?成功率が低いのか?失敗してしまう理由は徹底究明|不動産の口コミ・評判堂

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