スマホ証券を徹底比較!ネット証券との違いや選ぶポイントも解説

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

スマートフォンで手軽に投資を始めることができる「スマホ証券」は、投資初心者を中心に注目を集めています。

しかし、さまざまな証券会社があるため、どれを選べばよいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

この記事では、これから投資を始めようとしている人に向けて、スマホ証券のメリットやデメリット、おすすめのスマホ証券について紹介します。

スマホ証券とは

スマホ証券とは、口座の開設や入金、取引といった一連の流れすべてをスマホだけで完結できる証券会社のことです。

スマホさえあれば取引を始めることができるので、若い世代を中心に注目を集めています。

ネット証券との違い

大抵のネット証券でも、スマートフォンからの取引は可能です。

そのため、ネット証券とスマホ証券の違いがわかりにくいと感じるかもしれません。

ネット証券は、従来のPCでの取引と併用できる取引手段として、スマホによる取引サービスを提供しています。

一方、スマホ証券は最初からスマホでの取引を前提として、商品やサービスの内容、アプリなどを開発している点が異なります。

おすすめのスマホ証券を徹底比較!

ここでは、おすすめのスマホ証券を8社紹介します。

多くの会社で、数百円〜数千円程度の少額から取引できるようになっています。

一方、投資できる銘柄の種類や手数料、NISA対応の有無などにはばらつきが見られます。

証券会社 LINE証券 STREAM SBIネオモバイル証券 CHEER証券 PayPay証券 CONNECT 日興フロッギー DMM株
アプリ名 LINE STREAM-株取引アプリ- ネオモバ株アプリ CHEER証券アプリ PayPay証券アプリ CONNECT SMBC日興証券アプリ DMM 株
銘柄の種類 国内株式、
投資信託、
IPO
国内株式、
米国株式
国内株式、
IPO、
国内ETF、
REIT、
インフラファンド
国内株式、
米国株式、
投資信託
国内株式、
ETF、
REIT、
米国株式、
投資信託
国内株式、
米国株式、
投資信託、
IPO
国内株式、
ETF、
REIT、
投資信託
国内株式、
ETF、
REIT、
米国株式、
IPO
取引の最小単位 1株 100株 1株 500円 1,000円 1株 100円 銘柄による
手数料 現物取引:55円〜(約定代金5万円~)
信用取引:無料
現物取引:無料
信用取引:無料
現物取引:月額220円〜 現物取引:55円~ 基準価格の0.5~0.7% 現物取引:200万円まで売買代金の0.033%、200万円以上660円
信用取引:100万円まで0.033%、100万円以上330円
現物取引:137円~(ダイレクトコース) 現物取引:55円~880円
信用取引:約定金額300万円まで88円、300万円以上無料
自動積立設定 × × ×
NISA対応 つみたてNISA 非対応 非対応 非対応 非対応 一般NISA、つみたてNISA 一般NISA、つみたてNISA 一般NISA、ジュニアNISA

LINE証券

LINE証券は、メッセンジャーアプリ「LINE」から操作可能なスマホ証券です。

普段利用しているLINE上でタップをしながら進めていくだけで、口座開設や取引ができるようになっています。

現物取引の手数料は業界最低水準で、LINE PayやLINEポイントでの入金に対応しているのも特徴です。

口座開設時に、条件を満たせば株の購入代金がもらえるお得なキャンペーンを実施しているのも見逃せないポイントといえるでしょう。

LINE証券は、国内のスマホ証券利用率でナンバーワンに輝いている、人気のスマホ証券です。

アプリ名 LINE
銘柄の種類 国内株式、投資信託、IPO
取引の最小単位 1株
手数料 現物取引:55円〜(約定代金5万円~)
信用取引:無料
自動積立設定
NISA対応 つみたてNISA
URL https://line-sec.co.jp/

STREAM

STREAMは、株式会社スマートプラスが運営するスマホ証券です。

最大の特徴は、取引手数料が無料となっている点です。

国内株式だけではなく、米国株式についても手数料がかかりません。

口座開設するだけで、最大5,000円相当の株が必ずもらえるキャンペーンも実施しており、資金がない人でも手軽に株式投資を始められます。

アプリ名 STREAM-株取引アプリ-
銘柄の種類 国内株式、米国株式
取引の最小単位 100株
手数料 現物取引:無料
信用取引:無料
自動積立設定 ×
NISA対応 非対応
URL https://smartplus-sec.com/stream/

SBIネオモバイル証券

SBIネオモバイル証券は、大手ネット証券「SBI証券」のグループ会社が運営するスマホ証券です。

普段の買い物でたまったTポイントを利用して株を購入できるため、投資資金を用意しなくても手軽に株式投資をスタートできます。

取引手数料は月額制で、1ヵ月の取引合計額が50万円以内であれば220円しかコストがかかりません。

取引経験を積むために、少額でさまざまな株の売買をしてみたいと考えている人にとっては、魅力的な仕組みといえるでしょう。

IPO銘柄も1株から申し込めます。

アプリ名 ネオモバ株アプリ
銘柄の種類 国内株式、IPO、国内ETF、REIT、インフラファンド
取引の最小単位 1株
手数料 現物取引:月額220円〜
自動積立設定
NISA対応 非対応
URL https://www.sbineomobile.co.jp/

CHEER証券

CHEER証券は、2022年3月にサービスを開始したばかりのスマホ証券です。

「始めやすく、続けやすい、投資へ」をコンセプトとしており、主に投資初心者に向けてサービスを展開しています。

500円から投資でき、取引の操作画面がシンプルであることも特徴です。

口座開設は最短当日に完了します。

アプリ名 CHEER証券アプリ
銘柄の種類 国内株式、米国株式、投資信託
取引の最小単位 500円
手数料 現物取引:55円~
自動積立設定
NISA対応 非対応
URL https://www.cheer-sec.co.jp/

PayPay証券

PayPay証券は、2021年2月に株式会社One Tap BUYから社名変更して生まれたスマホ証券です。

1,000円から投資をスタートでき、取引画面の見やすさに定評があります。

日本株だけでなく米国株や投資信託の取引も可能で、幅広い銘柄へ投資できるのも特徴です。

利用者の約70%が投資経験なし、もしくは投資経験1年未満であることからも、投資初心者に人気のスマホ証券といえるでしょう。

2022年オリコン顧客満足度調査「スマホ専業証券ランキング」においても、第1位に輝いています。

アプリ名 PayPay証券アプリ
銘柄の種類 国内株式、ETF、REIT、米国株式、投資信託
取引の最小単位 1,000円
手数料 基準価格の0.5~0.7%
自動積立設定
NISA対応 非対応
URL https://www.paypay-sec.co.jp/

CONNECT

CONNECTは、老舗証券会社である大和証券のグループ会社、株式会社CONNECTが展開するスマホ証券です。

国内株だけではなく、米国株やIPOなど幅広い銘柄を取り扱っています。

口座開設者には取引手数料が無料となるクーポンが毎月10枚配られる制度があり、取引コストを抑えて投資できるのが魅力です。

J.D. パワー社による2022年個人資産運用顧客満足度調査の「スマホ専業証券部門」で第1位に輝きました。

アプリ名 CONNECT ~未来をつくる、1株と出会おう。~
銘柄の種類 国内株式、米国株式、投資信託、IPO
取引の最小単位 1株
手数料 現物取引:200万円まで売買代金の0.033%、200万円以上660円
信用取引:100万円まで0.033%、100万円以上330円
自動積立設定
NISA対応 一般NISA・つみたてNISA
URL https://www.connect-sec.co.jp/

日興フロッギー

日興フロッギーは、SMBC日興証券が提供しているスマホ証券サービスです。

投資に関する読み物が充実しており、記事内で紹介されている銘柄が気になった場合はそのまま記事から株を購入できるのがユニークです。

また、dアカウントを連携すれば、dポイントを利用して投資を始められます。

アプリ名 SMBC日興証券アプリ
銘柄の種類 国内株式、ETF、REIT、投資信託
取引の最小単位 100円
手数料 現物取引:137円~(ダイレクトコース)
自動積立設定
NISA対応 一般NISA・つみたてNISA
URL https://froggy.smbcnikko.co.jp/d>

DMM株

DMM株は、DMMグループが運営するスマホ証券です。

現物取引、信用取引ともに取引手数料が業界最安水準で、25歳以下の現物や米国株の取引手数料は無料となっています。

スマホアプリは、初心者向けの「かんたんモード」と、中上級者向けの「ノーマルモード」を切り替えできます。

メールや電話に加えて、LINEでの問い合わせも可能で、サポートを受けやすい体制になっています。

アプリ名 DMM 株 - 株取引アプ‪リ
銘柄の種類 国内株式、ETF、REIT、米国株式、 IPO
取引の最小単位 銘柄による
手数料 現物取引:55円~880円
信用取引:約定金額300万円まで88円、300万円以上無料
自動積立設定 ×
NISA対応 一般NISA、ジュニアNISA
URL https://kabu.dmm.com/

スマホ証券を選ぶ際のポイント

スマホ証券を選ぶ際には、次のようなポイントに注目してみましょう。

スマホ証券を選ぶ際のポイント
  • アプリが使いやすいか
  • 銘柄の種類
  • 取引の最小単位
  • 手数料
  • 自動積立設定
  • NISA対応

アプリが使いやすいか

スマホ証券では専用アプリが用意されています。

スマホ証券によって機能や操作性に違いがあります。

どのアプリが使いやすいかは人によって異なるため、比べたうえで自分に合ったものを見つけることが大切です。

例えば、多機能すぎるとかえって使いにくいと感じる人には、見やすさを追究した「かんたんモード」が使えるDMM株や、アプリのレビューで高評価を得ているSTREAMなどがおすすめです。

銘柄の種類

取り扱っている銘柄の種類や数は証券会社によって異なります。

銘柄の種類が多ければ、そのぶん取引の幅が広がります。

例えば、投資初心者のうちはローリスク・ローリターンの商品を選び、取引に慣れてきたらよりハイリスク・ハイリターンの商品を選ぶといったやり方もしやすくなります。

ただ、取り扱っている銘柄が多すぎると選ぶのが大変になるので、一概に数が多ければ望ましいとはいえません。

数の多さではなく、自分が投資したいと思える銘柄を取り扱っているかどうかで判断するとよいでしょう。

具体的には、次のような点で投資対象の違いがあります。

  • 国内株式の取り扱い銘柄
  • 外国株式の取り扱い銘柄
  • 投資信託の取り扱い銘柄
  • IPOへの対応

国内株式や米国株式、投資信託やIPOなど、取り扱う銘柄の幅広さで選ぶならCONNECTがおすすめです。

取引の最小単位

最低いくらから取引できるのかチェックしておくことも重要です。

少額から投資できれば、そのぶん投資額の選択肢は広がります。

数百円程度からスタートし、取引状況次第で投資額を増やすことも可能です。

多くのスマホ証券は1株単位での取引ができるようになっています。

ただし、PayPay証券や日興フロッギーでは、株数ではなく、金額を指定して購入することになるため、注意してください。

リスクを抑えて、お試し感覚で始めたいと考えている人は、1株単位で購入できるLINE証券やSBIネオモバイル証券、CONNECT、100円から投資できる日興フロッギーなどがおすすめです。

手数料

スマホ証券は、一般的な証券会社と比べると手数料は低く設定されています。

証券会社によって設定されている金額に違いがあるため、手数料については必ず確認しましょう。

手数料は、基本的に取引のたびに発生するため、安いに越したことはありません。

手数料の安さで選ぶなら、現物取引・信用取引の手数料がともに無料となるSTREAMがおすすめです。

自動積立設定

自動積立設定とは、毎月定額を自動で口座から引き落とし、積み立てしてくれる機能のことです。

自動積立設定ができる証券会社であれば、取引の都度入金する手間を省くことができます。

また、自動積立ならば、「ドルコスト平均法」による積立投資の効果にも期待ができるでしょう。

ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品を一定額で、定期的に購入する方法のことです。

決まった金額を機械的に投資するため、価格が安いときには多く、高いときには少なく購入することになり、結果的に平均購入単価を抑える効果があります。

自動積立設定ができるスマホ証券を選ぶなら、以下の証券会社がおすすめです。

  • LINE証券
  • SBIネオモバイル証券
  • PayPay証券
  • CONNECT
  • 日興フロッギー

NISA対応

NISAとは、株式・投資信託の税金優遇制度です。

少額の投資で発生した売却益や配当金・分配金が非課税になります。

通常、株式投資で得た利益に対しては20.315%の税金がかかるため、NISA制度はかなりお得です。

ただし、NISA口座が開設可能なスマホ証券は限られています。

以下の4社は、NISA口座が開設可能です。

  • LINE証券
  • CONNECT
  • 日興フロッギー
  • DMM株

スマホ証券を利用するメリット

スマホ証券を利用する主なメリットは、次の通りです。

スマホ証券を利用するメリット
  • スマホ1台ですべてが完結する
  • 少額投資が可能
  • 投資初心者でも利用しやすい
  • ポイント投資できるところが多い

スマホ1台ですべてが完結する

スマホ証券は、スマホ1台で口座開設から取引まで一連の流れを終えることができます。

PCを持っていない人でも投資を始められます。

スキマ時間を利用して値動きを確認したり、売買したりできるのもスマホ証券ならではです。

投資に対して高いハードルを感じていた人にとって、心強い味方となるでしょう。

少額投資が可能

株式投資をする場合、1単元=100株単位で取引をするのが一般的です。

そのため、取引を始めるには最低でも数万円の資金が必要となります。

一方、スマホ証券は少額から取引を始めることができます。

元手となる資金を多く用意できない人でも投資しやすく、取引に失敗したときでも少ない損失で済むのは少額投資のメリットといえるでしょう。

投資初心者でも利用しやすい

スマホ証券のサイトやアプリは、スマホの小さな画面でも見やすいように設計されています。

簡単なタップ操作だけで利用でき、難しい投資用語や専門知識を知らなくても始められるのがメリットです。

対してネット証券は、高性能なツールを売りにしている証券会社も多く、投資初心者から上級者まで幅広い層に向けてサービスを展開しています。

ポイント投資できるところが多い

ポイント投資とは、普段の買い物やサービスの利用で貯まったポイントで投資商品を購入することを指します。

ポイント投資では、お金を一切使わずに、ポイントだけで投資を始めることも可能です。

ポイントを使って投資をすれば、仮に運用に失敗したとしてもダメージは少ないでしょう。

リスクを抑えながら、気軽に投資を始められるのがメリットです。

スマホ証券のデメリット

スマホ証券を利用する主なデメリットは、次の通りです。

スマホ証券を利用するデメリット
  • 銘柄が少ない
  • 少額投資は手数料が高くつきやすい
  • ゲーム感覚になりやすい

銘柄が少ない

一般の証券会社と比べて、取り扱う銘柄数が少ないのがスマホ証券のデメリットです。

スマホ証券では、有名企業や大企業などの厳選された銘柄が取引できるようになっています。

初心者にとっては、迷わずに済むという点がメリットですが、投資の選択肢が限られることは確かです。

本格的に投資に取り組みたいと思ったときには、少し物足りなさを感じるかもしれません。

少額投資は手数料が高くつきやすい

スマホ証券は手数料が高くつきやすいのがデメリットです。

少額での取引が可能となっていますが、そのぶん売買手数料が割高になってしまうことがあります。

たとえば、1回の取引で100円の手数料が発生する場合、スマホ証券で1株=1,000円の株を1株購入すると、手数料率は10%。

一方、ネット証券で同じ株を100株購入すると、手数料が同じであれば、手数料率は0.1%です。

売買の頻度が多いほど、手数料がかさみやすくなるため注意してください。

ゲーム感覚になりやすい

スマホ証券は手軽に取り組める反面、ゲーム感覚になりやすい点がデメリットです。

スマホからいつでも取引ができるため、相場状況に関係なく、売買をしてしまいがちです。

損失を取り戻そうと、投資額をむやみに増やしてしまったり、最悪の場合取引をしていないと落ち着かない依存症のような状態になってしまったりする危険性もあります。

まとめ

スマホ証券は、投資初心者でも手軽に取り組めるのが魅力です。

スマホ1台あれば、場所や時間を問わずに取引ができます。

リスクを抑えたい場合は、少額からの投資も可能です。

ただし、選べる銘柄や手数料には違いがあります。

自分に合った条件で取引できるよう、この記事を参考にしながらスマホ証券を選んでみてはいかがでしょうか。

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