※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

おすすめのAI投資はどれ?NISA対応のロボアドを含む14選を紹介!

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

AI投資(ロボアドバイザー)は、AIが資産運用してくれるため、初心者でも始めやすいのが特徴です。

「AI投資って自分は何もしなくてもいいの?」「AI投資は損をしない?」など疑問を持つ人もいるでしょう。

AI投資が行えるサービスは数多く、どれを選べばよいのかわかりにくいかもしれません。

AI投資は一任型、助言型の2種類に分けられます。この記事では、それぞれの特徴などを解説したうえで、おすすめのAI投資を紹介します。

AI投資の選び方も詳しく解説するので、どのサービスを利用しようか迷っている人はぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • AI投資の種類
  • AI投資の選び方
  • AI投資のおすすめ
目次 [開く]

AI投資(ロボアドバイザー)とは?

AI投資とは、人工知能を利用した投資サービスのことです。年齢や収入、投資に対する考え方をもとに、投資商品の構成や運用方針の提案を受けたり、自動運用を行えたりします。

AI投資を利用すれば、世界中の金融資産に自動で分散投資をしてくれます。投資経験が少ない人や、分析する余裕がない忙しい人にぴったりな投資方法です。

AI投資(ロボアドバイザー)は儲からない?

AIを活用するからといって、必ずしも利益が出るわけではありません。突発的な事態にAIが対応しきれず、損をする可能性もあることはまず念頭に置いておきましょう。

反対に、儲からない投資というわけでもありません。投資なのでリスクはありますが、AIを活用することでプラスに働くこともあります。

このあと紹介するAI投資の選び方やメリット・デメリットを把握したうえで、利用するかどうかの判断をしてください。

AI投資(ロボアドバイザー)のおすすめ14選

ここからは、おすすめのAI投資を解説していきます。

  • SBIラップ
  • らくらく投資・楽ラップ
  • WealthNavi
  • ダイワファンドラップオンライン
  • 投信工房
  • Monex Adviser
  • SMBCロボアドバイザー
  • THEO+docomo
  • ROBO PRO
  • SUSTEN
  • ON COMPASS
  • Wealth Wing
  • ザ・ハイブリッド

AI投資サービスを選ぶ際にポイントなる項目をまとめています。

サービス名 種類 投資対象 最低投資金額/積立金額 運用
手数料
信託報酬 NISA
対応
SBIラップ 一任型   投資信託
(株・債券・不動産・金)
1万円
月1,000円
AI投資コース0.66% AI投資コース0.1606% ×
らくらく投資 助言型 投資信託
(株・REIT・債券)
100円
月100円
なし 管理費用0.4915%程度
(含む信託報酬)
楽ラップ 一任型 投資信託
(株・債券・REIT)
1万円
月1万円
最大0.715% 0.2702%程度 ×
SUSTEN 一任型 投資信託
(株・債券・通貨など)
1円
月1万円
0.08~0.3% 0.022~0.297%程度
WealthNavi 一任型 ETF
(株・債券・金・不動産)
1万円
月1万円
1.1%
(3000万円を超える部分は0.55%)
1.1%程度
ダイワファンドラップオンライン 一任型 投資信託
(株・債券・REIT)
1万円
月1万円
1.10% 概算0.11~0.34% ×
投信工房 助言型 株・債券・コモディティ・REIT 100円
月100円
なし 0.16%
Monex Advise 助言型 国内ETF 5万円
月1万円
サービス利用料0.33% 0.166%程度 ×
SMBCロボアドバイザー 助言型 株式・債券・REIT 1万円
月1,000円
なし 1.01%
THEO+docomo 一任型 ETF
(株・債券・不動産・金・銀)
1万円
月1万円
1.10% なし
(手数料に含まれる)
×
ROBO PRO 一任型 米国上場ETF
(先進/新興国株・債券・不動産・金)
10万円
月1万円
1.1%
(3000万円を超える部分は0.55%)
非公開 ×
ON COMPASS 一任型 国内外のETF 1,000円
月1,000円
0.9775%程度 0.22%
Wealth Wing 一任型 日本株 15万円
月1万円
0.99%
(別途売却手数料・情報利用料が必要)
非公開 ×
ザ・ハイブリッド 一任型 資産運用会社が運用する投資対象ファンド 1万円
月1万円
0.94~0.99%程度 なし ×

SBIラップ

\ 新規口座開設者数 No.1 /

SBI証券公式HPはこちら

SBIラップは、2022年度に契約増加件数No.1を獲得した実績のあるAI投資です。1万円以上の入金をすれば、あとはおまかせで資産運用ができます。

AI技術とノーベル賞受賞者が提唱したアルゴリズムを用いて、効率的なポートフォリオを決定します。月間の平均運用金額に応じてポイントが貯まる制度があり、ポイント還元によって運用コストを軽減できるのはメリットでしょう。

おすすめポイント
  • 2022年度ファンドラップ・ロボアド契約増加件数1(※)
  • 先端AI技術 と伝統的金融工学を用いて運用される
  • 運用金額に応じてポイントが貯まる
(※)一般社団法人日本投資顧問業協会「契約資産状況『ラップ業務』『投資一任業』」の2022年3月末および2023年3月末の資料をもとに、ラップ業務を営む協会会員全27社を比較。SBI証券調べ
サービス名 SBIラップ
運営会社 SBI証券
種類 一任型
投資対象 投資信託
(株、債券、不動産、金)
最低投資金額 1万円
運用手数料 AI投資コース 0.660%
NISA対応 ×

らくらく投資・楽ラップ

\ 総合口座1000万口座!簡単口座開設 /

楽天証券公式HPはこちら

らくらく投資と楽ラップは、どちらも楽天証券のロボアドサービスです。

らくらく投資は、9つの質問によって投資コースを提案してくれます。NISAに対応しているため投資の利益が非課税になるだけでなく、楽天ポイントなどの活用によってお得に投資ができます。

楽ラップは、ロボアドバイザーが運用コースを診断したあと、自動で資産配分の決定や売買をしてくれるサービスです。「下落ショック軽減機能(DRC機能)」付きのコースでは、値動きが激しい場合に自動で債券の配分を増やすなど、自動で最適な投資をしてくれます。

らくらく投資のおすすめポイント
  • 9問の質問でNISAを始められる
  • 楽天ポイントやクレジットカード決済を利用できる
  • 運用シミュレーションができる
楽ラップのおすすめポイント
  • 下落ショック軽減機能が付いた運用コースがある
  • 自動リバランスや自動積立ができるため手間がかからない
  • 定期的に運用状況の解説レポートを配信してくれる
サービス名 らくらく投資 楽ラップ
運営会社 楽天証券 楽天証券
種類 助言型 一任型
投資対象 投資信託
(株・REIT・債券)
投資信託
(株・債券・REIT)
最低投資金額 100円 1万円
運用手数料 なし 固定報酬型 最大0.715%
NISA対応 ×

SUSTEN

スマホでNISA取引を自動化

SUSTEN(サステン)公式HPはこちら

SUSTEN(サステン)は、簡単な診断からポートフォリオを決定し、スマホ1つでおまかせ運用ができるサービスです。

NISAに対応しており、NISA口座で1年以上の出金がなければ、最大年率0.1%のキャッシュバックがあります。運用手数料が低いことも強みでしょう。

おすすめポイント
  • スマホ1つで資産運用ができる
  • NISA口座で1年以上出金がなければ最大年率1%キャッシュバックがある
  • 運用手数料は08~0.3%で業界トップクラスの低コスト
サービス名 SUSTEN
運営会社 SUSTENキャピタルマネジメント
種類 一任型
投資対象 投資信託
(株・債券・通貨など)
最低投資金額 1円
運用手数料 0.08~0.3%
NISA対応

WealthNavi

WealthNavi(ウェルスナビ)は、国内No.1の運用者数を誇るロボアドバイザーです。2024年5月10日時点では預かり資産1兆2000億円を突破しており、業界トップの企業です。

世界約50ヵ国1万2000銘柄に自動で分散投資するのが特徴であり、NISAに対応した「おまかせNISA」というサービスも実施しています。入金をすれば、あとは自動で資産配分の調整を行いながら非課税枠で資産形成をしていけるサービスです。

おすすめポイント
  • 預かり資産・運用者数 国内1のロボアドバイザー(※)
  • 「長期・積立・分散」を全自動で行える
  • 「おまかせNISA」では新NISAを自動運用できる
(※)一般社団法人日本投資顧問業協会「契約資産状況(最新版)(2023年9月末現在)『ラップ業務』『投資一任業』」をもとにネット専業業者を比較 ウエルスアドバイザー社調べ(2023年12月時点)
サービス名 WealthNavi
運営会社 ウェルスナビ
種類 一任型
投資対象 ETF
(株、債券、金、不動産)
最低投資金額 1万円
運用手数料 1.1%
(3000万円を超える部分は0.55%)
NISA対応

ダイワファンドラップオンライン

ダイワファンドラップオンラインは、資産運用の提案からメンテナンスまでを全自動で行うサービスです。おまかせ運用の国内シェアは21.8%(※)を占めており、日本の投資一任サービスのパイオニアとして、16年の運用実績があります。

大和証券のノウハウと高度な運用アルゴリズムを活用し、新興国なども含めた世界全体への分散投資を行えるのが強みです。

(※)一般社団法人日本投資顧問業協会が公表する各社ラップ口座(投資一任契約)残高における楽天証券シェア(2023年9月末時点)
おすすめポイント
  • 大手証券会社が運営するロボアドバイザー
  • 株式・債券・REITへの国際分散投資ができる
  • ファンドラップとして16年の運用実績がある
サービス名 ダイワファンドラップオンライン
運営会社 大和証券
種類 一任型
投資対象 投資信託
(株・債券・REIT)
最低投資金額 1万円
運用手数料 1.1%
NISA対応 ×

投信工房

\ 業界最高の投信残高ポイント還元率 /

松井証券公式HPはこちら

投信工房は、松井証券が運用するロボアドバイザーです。最低投資金額は100円なので、初心者でも気軽に始めやすいでしょう。信託報酬が0.14%(税込0.16%)の低コストのポートフォリオから提案してくれるため、コストを抑えた資産形成もできます。

また、あらかじめ指定した日に自動でリバランスを行ったり、リバランスしながら積立投資をしたりすることも可能です。

おすすめポイント
  • 100円から積立投資ができる
  • 手数料は最大年率14%(税込0.16%)の信託報酬のみ
  • 自動でリバランスをしてくれるため手間がかかりにくい
サービス名 投信工房
運営会社 松井証券
種類 助言型
投資対象 株、債券、コモディティ、REIT
最低投資金額 100円
運用手数料 なし
NISA対応

Monex Adviser

Monex Adviser(マネックスアドバイザー)は、5つの簡単な質問に答えると、2,000以上の中から最適な運用プランを提案してくれるロボアドバイザーです。

「世界中のあらゆる地域の経済成長を取り込むこと」「世界中のあらゆる地域・資産に分散投資することで運用のリスクを下げること」を目的とした配分で投資を行えます。

投資信託ではなく、国内ETFで売買するのが特徴であり、資産配分を常に理想の状態にキープするリバランス機能も搭載しています。

おすすめポイント
  • 運用プランは2,000以上
  • 国内ETFの売買を行う
  • 「スマート積立」によって最適な資産配分にリバランスしてくれる
サービス名 Monex Adviser
運営会社 マネックス証券
種類 助言型
投資対象 国内ETF
最低投資金額 5万円
運用手数料 サービス利用料0.330%
NISA対応 ×

SMBCロボアドバイザー

SMBCロボアドバイザーは、メガバンクの三井住友銀行が提供するロボアドバイザーです。12の質問に答えることで、5つのコースから最適なファンドを提案します。

助言型のロボアドバイザーですが、リバランスも運用会社が行ってくれます。それでいて手数料は信託報酬のみなので、手間もコストもかからないのが大きな特徴です。

おすすめポイント
  • 5つのコースから最適なファンドを提案してくれる
  • 運用のプロが助言にもとづいた資産配分を作成して運用する
  • 手数料は年率007%(税込)の信託報酬のみ
サービス名 SMBCロボアドバイザー
運営会社 三井住友銀行
種類 助言型
投資対象 株式、債券、REIT
最低投資金額 1万円
運用手数料 なし
NISA対応

THEO+docomo

THEO+docomo(テオドコモ)は、プロとAIによる資産運用をおまかせできるサービスです。231通りの中から最適なポートフォリオを提案し、リバランスやAIアシストによって資産運用を行っていきます。

運用額に応じてdポイントが貯まり、ドコモ回線契約者であればポイントが1.5倍、dカード積立ならダブルで貯まるという特典もあります。

また「THEOグリーン」モードを選ぶことで、環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)に配慮した企業に投資できる「ESG投資」を行えるのもほかにあまりない特徴です。

おすすめポイント
  • 資産運用のプロが監修したおまかせ運用をできる
  • 運用資産額に応じてdポイントが毎月もらえる
  • ESG投資ができる
サービス名 THEO+docomo
運営会社 NTTドコモ
種類 一任型
投資対象 ETF
(株、債券、不動産、金、銀、等)
最低投資金額 1万円
運用手数料 1.10%
NISA対応 ×

ROBO PRO

ROBO PRO(ロボプロ)は、SBIグループのFOLIOが運営するAI投資サービスです。AI予測によって金融市場を先読みし、パフォーマンスの最大化を目指す手法を用いています。

運用がスタートした2021年1月から2024年2月末までの運用実績は、約+68.84%という高い実績を残しています。アプリで口座開設から資産状況の確認までできるため、スマホで一括管理したい人にもおすすめのサービスです。

おすすめポイント
  • AIを活用した資産運用ができる
  • 公開から2024年2月末までの実績が約+84%
  • アプリから簡単に管理できる
サービス名 ROBO PRO
運営会社 FOLIO
種類 一任型
投資対象 米国上場ETF
(先進/新興国株、債券、不動産、金など)
最低投資金額 10万円
運用手数料 1.10%
(3000万円を超える部分は0.55%)
NISA対応 ×

ON COMPASS

ON COMPASSは、1,000円から始められる一任型ロボアドバイザーです。運用の管理をすべてプロにまかせられ、常に最適な配分で運用していきます。

平均パフォーマンスにおいて実績もあり、投資初心者でも安心して利用しやすいでしょう。世界約80ヵ国、約4万銘柄に分散投資するなど、リスク管理も徹底しています。

おすすめポイント
  • 最低取引金額が1,000円なので手軽に始められる
  • ファンドラップ平均パフォーマンスで3年リターン、5年リターンにおいて第1位獲得(※)
  • 世界約80ヵ国、約4万銘柄に分散投資ができる
(※) 2023年6月26日金融庁公表「国内運用会社の運用パフォーマンスを示す代表的な指標(KPI)の測定と国内公募投信についての諸論点に関する分析」
サービス名 ON COMPASS
運営会社 マネックス・アセットマネジメント
種類 一任型
投資対象 国内外のETF
最低投資金額 1,000円
運用手数料 0.9775%程度
NISA対応

Wealth Wing

Wealth Wing(ウェルスウィング)は、日本株のみで高いリターンを目指すおまかせ投資サービスです。世界の企業よりも日本の身近な企業を投資先にしたい人に向いています。

アクティブ投資をするのも特徴であり、株価下落リスクを提言するスマートヘッジ機能を搭載しています。

また、運用開始後6ヵ月間は、年率1%のANAマイルか年率0.9%がキャッシュバック。6ヵ月目以降も運用額に応じたANAマイルが貯まっていくうれしい特典があります。

おすすめポイント
  • 日本株に特化した投資ができる
  • ビッグデータ解析によって期待リターンの高い銘柄に投資できる
  • 運用額に応じて毎月1%のANAマイルが貯まる
サービス名 Wealth Wing
運営会社 スマートプラス
種類 一任型
投資対象 日本株
最低投資金額 15万円
運用手数料 0.99%
※別途売却手数料は売却額1%、情報利用料330円/月がかかる
NISA対応 ×

ザ・ハイブリッド

ザ・ハイブリッドは、フィデリティ証券が運用するロボアドバイザーです。フィデリティとAIを融合したハイブリッド運用を行えます。

2つのコースから投資方法を選べるのが特徴であり、好みやニーズに合わせた投資ができます。専門家による定期的なフォローアップがほしい場合は「アドバイス担当者付きコース」、できるだけ少額でコストをかけずに運用したい場合は「ネット完結コース」を選ぶとよいでしょう。

おすすめポイント
  • 資産運用のプロとAIのアルゴリズムを融合したハイブリッド運用ができる
  • アドバイス担当者付きコースとネット完結コースから選べる
  • 世界中の優れた資産運用会社が運用するファンドに投資できる
サービス名 ザ・ハイブリッド
運営会社 フィデリティ証券
種類 一任型
投資対象 資産運用会社が運用する投資対象ファンド
最低投資金額 ネット完結コース 1万円
運用手数料 ネット完結コース 0.94~0.99%程度
NISA対応 ×

AI投資(ロボアドバイザー)の種類

AI投資には「一任型」と「助言型」があり、違いは以下の通りです。

一任型 助言型
ポートフォリオ 事前に用意されたコースから提案される 提案されたポートフォリオからカスタマイズできる
運用手数料 運用金額に応じて決まる
(目安:年率0.6~1.10%)
無料または投資一任型より安い
(目安:無料~年率0.3%)
商品売買 入金手続きのみ 自分で行う
リバランス すべておまかせ 自分で設定する

一任型の特徴

一任型は最初に簡単な質問に回答するだけで、投資先の選定からポートフォリオの見直し、売買などの投資判断をすべておまかせできるタイプのサービスです。

入金さえしてしまえば、あとは自動で運用してくれるのが大きなメリットで、投資初心者や時間に余裕のない人に向いています。

デメリットは、おまかせできる分、手数料が割高なところです。長期運用をするとそれだけ負担も大きくなるので注意が必要です。

助言型の特徴

助言型は、最適なポートフォリオや商品を提案するサービスです。AIの判断を参考にし、余計な手数料をかけずに自分で商品を選べるところがメリットとなります。

デメリットは、商品の売買などは自分で行う必要がある点です。投資の知識がまったくない状態だと運用が難しいでしょう。

AI投資(ロボアドバイザー)と投資信託の違い

AI投資と投資信託の違いは、下表の通りです。

AI投資(ロボアドバイザー) 投資信託
投資方法 アルゴリズムによる自動運用 ファンドマネージャーによる運用
運用基準 リスク許容度の範囲内で運用 インデックスファンド:指数との連動
アクティブファンド:指数を上回る運用
最低投資額 1,000~15万円 100円~
コスト 信託報酬運用手数料 購入手数料信託報酬信託財産留保額
NISA対応 一部サービスが対応 ほとんどのファンドが対応

投資方法の違い

AI投資は運用する金融商品が決まると、投資のアルゴリズムによって自動で運用していくシステムです。

投資信託は、ファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロが資産運用を進めていきます。

運用基準の違い

AI投資の投資目的は、ポートフォリオを維持しながら、リスク許容度の範囲内で運用することを目的としています。相場の変動によってポートフォリオのバランスが崩れた際は、自動でリバランスを実施し、リスク許容度の範囲内に収まるように調整してくれます。

投資信託は2タイプに分かれ、インデックスファンドはS&P500・日経平均株価などの指数との連動を目指す投資です。アクティブファンドであれば、指数を上回るパフォーマンスを目指した投資になります。

コストの違い

投資信託の運用で発生する手数料は、以下の通りです。

  • 購入手数料:購入時に発生する手数料
  • 信託報酬:投資信託の保有中に発生する手数料
  • 信託財産留保額:投資信託を解約する際に発生する手数料

AI投資では、購入手数料はかかりません。ただし、信託報酬に加えて運用手数料が発生することもあります。特に一任型では、ほとんどの場合、運用手数料がかかるので注意しましょう。

最低投資金額の違い

AI投資の最低投資金額は、1,000~15万円程度です。サービスによって金額はばらばらですが、1万円で設定されているAI投資が多いです。

投資信託の場合は、ほとんどのネット証券会社では100円から積立投資が可能になっています。できるだけ少額で投資をしたいなら、投資信託の方が選択肢は多くなるでしょう。

投資信託については以下の記事でも詳しく解説しています。あわせて確認してください。

あわせて読みたい

投資信託におすすめの証券会社7選!選ぶポイントや投資信託のメリットを解説

AI投資(ロボアドバイザー)の選び方

AI投資は一任型と助言型の2種類に分かれています。ここでは、それぞれの選び方について解説します。

一任型で運用する場合の選び方

一任型のAI投資で運用する場合にチェックすべき点は、以下の通りです。

  • 運用手数料と信託報酬
  • 運用成績
  • 下落軽減機能の有無

運用手数料と信託報酬

一任型のAI投資では、運用手数料と信託報酬の合計をチェックすることが重要です。運用手数料が安いのに信託報酬が高いサービスもあるため、合計費用を確認しましょう。

運用手数料は1.1%、信託報酬は0.12%が相場であり、合計で1.1%以下の水準を目安に選ぶのがおすすめです。

運用成績

過去の運用実績と、最新の運用実績をチェックし、できれば相場状況が悪いときのパフォーマンスを見るようにしましょう。

1年間だけでなく、3年や5年といった期間のパフォーマンスも確認するのがおすすめです。

いままでの実績が良ければ、投資判断をするアルゴリズムが優秀といえるでしょう。

下落軽減機能の有無

AI投資によっては、下落相場になったタイミングで資産の比率を変更する機能があります。損失を軽減でき、より高いパフォーマンスを狙えるようになるため便利です。

助言型で運用する場合の選び方

助言型のAI投資で運用する場合は、以下3つのポイントを押さえて選びましょう。

  • 分散投資を提案してくれるか
  • 購入時・運用中にかかるコスト
  • 一括売買できるか

分散投資を提案してくれるか

分散投資をするために、複数の商品やバランス型の商品を提案してくれるかをチェックしましょう。

複数商品を提案してくれれば、自由にカスタマイズがしやすくなります。提案された商品をベースに投資し、経過を見て途中で買い替えをするのもよいでしょう。

また、バランス型の商品であれば、1つの商品で株や債券など複数で投資をします。資産配分を変更するなどのカスタマイズはできませんが、手間をかけずに気軽に投資をすることが可能になります。

購入時・運用中にかかるコスト

助言型では、購入手数料や信託報酬が安い投資信託を選ぶのが肝です。ネット証券のAI投資であれば、購入手数料が無料のところが多いのでおすすめです。

保有額に応じて発生する信託報酬は、投資信託のタイプによって金額が変わってきます。インデックスファンドは信託報酬が安い場合が多いので、ネット証券のインデックスファンドが狙い目です。

一括売買できるか

売買の手間を減らすなら、1つの画面で複数銘柄の注文が出せる「一括売買」に対応したサービスを選びましょう。

商品を注文する際、通常であれば銘柄ごとに金額や数量を決めて設定していきますが、銘柄数が多いと手間がかかります。

頻繁に売買を繰り返してポートフォリオを変更したい場合は、一括売買のAI投資を利用すれば手間を減らせて便利でしょう。

AI投資(ロボアドバイザー)のメリット

AI投資のメリットは、以下の5つです。

  • 自分の運用スタイルに合った商品を提案してくれる
  • 一任型なら知識がなくても始めやすい
  • 少額から投資を始められる
  • 手間がかからない
  • 分散投資を気軽にできる

自分の運用スタイルに合った商品を提案してくれる

AI投資は、10個ほどの質問に答えることで、利用者それぞれの運用スタイルに合った商品を提案します。

投資信託やETFなどは数多くの種類があるため、その中から自分に最適な商品を選ぶのは難しいでしょう。運用スタイルや希望を考慮して選んでくれるのは、自分で選ぶよりはるかに手軽です。

一任型なら知識がなくても始めやすい

AI投資の中でも一任型であれば特に、自分にぴったりなポートフォリオを組むところから運用までまかせることが可能です。

相場の状況に応じて売買をするのは難易度が上がりますが、一任型であれば自動でリバランスも行ってくれます。知識がない投資の初心者でも資産運用を始めやすいでしょう。

少額から投資を始められる

AIだけで自動的・機械的に投資を実行するため、AI投資は最低投資額が安いという特徴があります。

例えば一任型の「ON COMPASS」は1,000円から投資ができ、助言型の「投信工房」であれば100円からでも投資ができます。

お小遣い程度の金額から投資ができるため、運用をまかせながら気軽に資産形成をしていけるのはメリットになるでしょう。

手間がかからない

AI投資は、自動的に商品を選定して売買してくれるため、手間がかかりません。特に一任型であれば、入金をしたらあとは自動で調整しながら運用を進めてくれるので便利です。

相場の変動に一喜一憂することもないので、精神的にも気楽に投資を楽しめます。

分散投資を気軽にできる

AI投資では自動的に、分散投資をするポートフォリオを作成してくれるものがほとんどです。国内外の株式や債券、不動産などを組み合わせる分散投資を行うことで、元本割れ等のリスクを軽減してくれます。

自分自身で投資をする場合は、多くの銘柄から商品を選んで購入する必要があります。手間がかかる分散投資を自動的に実行してくれるのはAI投資の大きなメリットでしょう。

AI投資(ロボアドバイザー)のデメリット

AI投資のデメリットは、以下の通りです。

  • 短期で大きな利益は得られない
  • 投資に関する知識が身に付きにくい
  • 一任型の場合、手数料が割高になる
  • 一任型の場合、税金面で損をすることがある

短期で大きな利益は得られない

AI投資は、短期で大きな利益を得るのは難しいです。

FX(外国為替証拠金取引)や仮想通貨のように短期で一気に稼ぎやすい投資とは違い、AI投資は長期で安定的な運用を目指します。

10~20年という長期的なスパンで、コツコツ利益を増やしていく投資として利用しましょう。

投資に関する知識が身に付きにくい

AI投資は、自動でポートフォリオの作成や運用をしてくれるため気楽に投資ができますが、投資の知識は身に付きにくいのがデメリットです。

通常の投資であれば、自ら商品を選び、資産配分やタイミングを決めて投資をします。そのためにニュースや政策、企業業績などをチェックしていくため、金融リテラシーが身に付いていきます。

AI投資だけに頼って放っておくような投資を続けていると、情報収集する必要もほとんどないため、知識が身に付きにくいでしょう。

一任型の場合、手数料が割高になる

自分自身で資産運用する場合と比較すると、AI投資は手数料が割高になります。一任型のAI投資は、運用資産額に対して年間1%ほどの手数料がかかることが一般的です。

一方、投資信託の信託報酬の事例は以下の通りです。

  • 大和-iFreeNEXT FANG+インデックス:7755%
  • 三菱UFJ‐eMAXIS Slim バランス(8資産均等型):1430%
  • ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型):1540%

投資信託の場合はいずれも1%未満であることを考えると、AI投資の手数料が割高なことがわかります。

一任型の場合、税金面で損をすることがある

一任型のAI投資では、「一般口座」「特定口座・源泉徴収あり」「特定口座・源泉徴収なし」の中から選ぶことになります。

「特定口座・源泉徴収あり」を選んでそのままにしておくと、税金面で不利になることがあります。確定申告を行い、サービス利用料を必要経費に計上することで、過剰に課税されないようにしましょう。

AI投資(ロボアドバイザー)はどんな人におすすめ?

AI投資は、以下のような人におすすめできるサービスです。

  • 投資初心者
  • 長期運用をしたい人
  • 忙しくて時間に余裕がない人

投資初心者

AI投資は投資初心者に向いています。

自動で資産運用をしてくれるため、知識がない人でも手軽に投資ができます。最低投資金額も低いため、少額から始められるのも初心者にうれしいポイントでしょう。

長期運用をしたい人

AI投資は、リスク分散をしながら長期で利益を狙っていく分散投資が主流です。少なくとも10年以上の長期投資を前提としている人に向いているといえるでしょう。

忙しくて時間に余裕がない人

仕事や子育てなどで忙しい人にもAI投資が向いています。

AI投資なら子育てや仕事中、就寝中も本人のリスク許容度の範囲内で投資をしてくれるからです。リバランスなどの調整も自動でやってくれるため、時間に余裕がない人にはぴったりな投資方法でしょう。

AI投資(ロボアドバイザー)をおすすめしない人

以下のような人には、AI投資はおすすめできません。

  • 完全に放置しようとしている人
  • 余剰資金で投資ができない人
  • 自分で投資をしたい人

完全に放置しようとしている人

AI投資は、現時点では万能ツールではないため、完全に放置しようとする人には向いていないでしょう。

AI投資では、海外株や海外債券に投資を行うこともあります。その場合、為替リスクや地政学的なリスクも背負うことを理解しておきましょう。為替にはトレンドがあり、経済指標や要人の発言、災害などによってトレンドが変わります。

基本的にはAIに投資をおまかせしつつ、定期的にAI投資の見直しをすることも念頭に置いておきましょう。

余剰資金で投資ができない人

AI投資は投資の一種であり、元本割れが発生する可能性があるため、余剰資金を使うことが大切です。

余剰資金は、生活費等を除いた当面使う予定がないお金のことです。生活費に使う食費や光熱費に充てるべきお金を投資に使ってしまうと、元本割れを起こした際にお金が足りなくなるリスクがあります。

自分で投資をしたい人

自分の裁量で投資をしたい人は、AI投資は向いていません。

AI投資は簡単な質問に答えれば自動で最適な銘柄や配分を決めてくれます。中にはNISA口座で自動積立してくれたり、自動でリバランスしてくれたりするものもあります。

自ら銘柄を選んで運用し、知識を身につけたい場合は、ほかの方法で投資をする方がよいでしょう。

投資の中上級者であれば、学習しながら自分でリバランス等を行い、AI投資に頼らない取引に挑戦するのがおすすめです。

AI投資(ロボアドバイザー)によくある質問

  • 「AI投資(ロボアドバイザー)はやめとけ」といわれるのはなぜ?

    主な理由としては、以下の2つが考えられます。

    ・手数料が割高
    ・投資に関する知識が身に付きにくい

    AI投資の運用手数料は1%ほどで、通常の投資信託の運用手数料が0.1~0.7%程度であることを考えると割高です。自動で運用してくれるため投資の知識が身に付きにくいこともデメリットで、「やめとけ」といわれる要因になっています。

  • AI投資はいくらから始められる?

    一任型であれば、最低投資金額1万円から始められます。助言型では、100円や1,000円などの少額から利用できるAI投資もあります。

  • 新NISAに対応しているAI投資はある?

    新NISAに対応しているAI投資は以下の通りです。

    ・SUSTEN
    ・おまかせNISA
    ・らくらく投資
    ・投信工房
    ・SMBCロボアドバイザー
    ・ON COMPASS

    NISA口座で投資ができれば利益が非課税になるので、ぜひ活用してみましょう。

  • AI投資はiDeCo(個人型確定拠出年金)に対応している?

    2024年5月時点では、iDeCoで利用できるAI投資はありません。iDeCoで運用できるのは、金融機関が指定した投資信託・定期預金・保険のみです。

    ただし、助言型で提案された内容をiDeCoに対応した商品で再現することはできます。iDeCoの商品選びに迷ったら、助言型のAI投資を活用するのもおすすめです。

まとめ

AI投資(ロボアドバイザー)は、自動で分散投資をしてくれる便利なサービスです。ポートフォリオや商品を提案するだけの助言型と、売買や運用などすべておまかせできる一任型があるため、自分の投資スタイルにあわせて選ぶとよいでしょう。

AI投資はサービス数が多いので、記事を参考に自分にあったものを選びましょう。新NISAに対応したAI投資なら、以下のサービスがおすすめです。

  • SUSTEN
  • おまかせNISA
  • らくらく投資
  • 投信工房
  • SMBCロボアドバイザー
  • ON COMPASS

AI投資は投資初心者や忙しい人にはぴったりなサービスなので、ぜひ利用を検討してみてください。

キーワードで記事を検索