AI投資は一任型と助言型の2種類に分かれています。ここでは、それぞれの選び方について解説します。
一任型で運用する場合の選び方
一任型のAI投資で運用する場合にチェックすべき点は、以下の通りです。
- 運用手数料と信託報酬
- 運用成績
- 下落軽減機能の有無
運用手数料と信託報酬
一任型のAI投資では、運用手数料と信託報酬の合計をチェックすることが重要です。運用手数料が安いのに信託報酬が高いサービスもあるため、合計費用を確認しましょう。
運用手数料は1.1%、信託報酬は0.12%が相場であり、合計で1.1%以下の水準を目安に選ぶのがおすすめです。
運用成績
過去の運用実績と、最新の運用実績をチェックし、できれば相場状況が悪いときのパフォーマンスを見るようにしましょう。
1年間だけでなく、3年や5年といった期間のパフォーマンスも確認するのがおすすめです。
いままでの実績が良ければ、投資判断をするアルゴリズムが優秀といえるでしょう。
下落軽減機能の有無
AI投資によっては、下落相場になったタイミングで資産の比率を変更する機能があります。損失を軽減でき、より高いパフォーマンスを狙えるようになるため便利です。
助言型で運用する場合の選び方
助言型のAI投資で運用する場合は、以下3つのポイントを押さえて選びましょう。
- 分散投資を提案してくれるか
- 購入時・運用中にかかるコスト
- 一括売買できるか
分散投資を提案してくれるか
分散投資をするために、複数の商品やバランス型の商品を提案してくれるかをチェックしましょう。
複数商品を提案してくれれば、自由にカスタマイズがしやすくなります。提案された商品をベースに投資し、経過を見て途中で買い替えをするのもよいでしょう。
また、バランス型の商品であれば、1つの商品で株や債券など複数で投資をします。資産配分を変更するなどのカスタマイズはできませんが、手間をかけずに気軽に投資をすることが可能になります。
購入時・運用中にかかるコスト
助言型では、購入手数料や信託報酬が安い投資信託を選ぶのが肝です。ネット証券のAI投資であれば、購入手数料が無料のところが多いのでおすすめです。
保有額に応じて発生する信託報酬は、投資信託のタイプによって金額が変わってきます。インデックスファンドは信託報酬が安い場合が多いので、ネット証券のインデックスファンドが狙い目です。
一括売買できるか
売買の手間を減らすなら、1つの画面で複数銘柄の注文が出せる「一括売買」に対応したサービスを選びましょう。
商品を注文する際、通常であれば銘柄ごとに金額や数量を決めて設定していきますが、銘柄数が多いと手間がかかります。
頻繁に売買を繰り返してポートフォリオを変更したい場合は、一括売買のAI投資を利用すれば手間を減らせて便利でしょう。