共通口座を設定する金融機関を選ぶときは、次のポイントを比較するとよいでしょう。
- 目的別口座を作れるか
- 振込手数料
- 自動入金・送金サービスがあるか
目的別口座を作れるか
同じ金融機関で複数の普通預金口座を持つことはできません。以前は可能でしたが、現在では「1人1口座」が原則です。
ただし、金融機関によっては複数の「目的別口座」を設定できるところがあります。名称は「目的別口座」「つかいわけ口座」など金融機関ごとに違いがありますが、用途はほぼ同じです。
例えば、教育資金を貯める目的の口座を作るなど、上手く活用しましょう。
振込手数料
共通口座で家計を一元管理するために、振り込み手数料がかかるのはもったいないです。
振込手数料は金融機関によって異なります。他行宛の振込手数料は以下の通りです。
- ゆうちょ銀行:220~880円
- 三井住友銀行:165~330円
- 住信SBIネット銀行:月1回無料、2回目以降77円
- イオン銀行:132円
- ソニー銀行:月1回無料、2回目以降110円
- 楽天銀行:月最大3回まで無料、以降145円
- GMOあおぞらネット銀行:月1回無料、2回目以降75円
共通口座を作るときは、振込手数料が無料、あるいは安い金融機関を選びましょう。
自動入金・送金サービスがあるか
自動入金サービスとは、他行口座から指定金額を引き落として、自動的に口座へ入金してくれるサービスです。自動送金サービスとは、他行口座へ指定金額を自動的に振り込んでくれるサービスです。他行から引き落とすか、他行へ振り込むかという違いはあるものの、いずれも複数の銀行間でお金を自動的に移動させるサービスといえます。
これらのサービスを設定しておけば、共通口座にお金を振り込み忘れてしまい、住宅ローンや光熱費などの引き落としができなかったなどのミスを防げます。
また、共通口座から貯金専用口座へ自動的に資金を移動させるようにして、意識せずともお金が貯まる仕組みを作ることもできます。